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DIGIDAY Salon#9 「デジタル・マーケティング再考:最前線とその先にある未来」

渋谷道玄坂上の松屋の券売機、たかいなーどうしようかなークーポンないしなー高いなー870円。でも牛丼は昨日も食べたしなーえーい!ぴっ!と”うな牛”のボタンを押してうんめぇーと。さて、ラブホ街を通り抜けて円山町のインフォバーン本社へ。

本日は「デジタル・マーケティング再考」最近感じていた”デジタル”マーケティングって何だ?というテーマだったのでお勉強をしに参りました。
参加型のディスカッションだったので、感じたことと私の持論も少し整理してみようと思います。

デジタルマーケティング再考

日本マイクロソフト株式会社 コンシューマー&デバイス セールス事業部 デジタルリード 上代晃久氏
花王株式会社 コンシューマープロダクツ事業部門 キュレル事業 廣澤祐氏
DIGIDAY 田中 準也氏

  4P        4C
1 製品      → 顧客ソリューション
2 価格      → 顧客コスト
3 流通      → 利便性
4 プロモーション → コミュニケーション

デジタルマーケティングと言ったとき、どうもこの4番ばかりの話がフォーカスされる。プロモーションの一手段でしかないのに”マーケティング”という冠がついている。(MS)

顧客コミュニケーションという文脈においてなら、”デジタル”マーケティングの価値を認められているか?
セールス(ビジネス)に貢献できていることを可視化しないと価値が認めらられ辛い。
貢献を可視化することが難しい広告、オウンド、PR(アーンド)、販促といった施策類は、プロモーションやコミュニケーションとしての文脈なら価値を認められているだろうか。(MS)

「○○○万いいね!とりました!フォロワー何人」んで?
リテーラーにとってはどうでもいい資料である。それよりも実際に購入いただいたお客様がこのような口コミを投稿していて、とかこう使ってくれていてなどというN=1の具体性があるものの方が響く。見せ方は大切である。(MS)

DIGIDAYのデジタルマーケティング定義

デジタルマーケティング ≠ WEBマーケティング

デジタルマーケティングとはマーケティングをデジタライズすることである。インターネット上にあるコミュニケーションを最適化することや、その結果PV上げる、いいねをもらうとかそういうものはWEBマーケティングと定義している。
「インフルエンサーマーケティングとか動画マーケティングとかのなんとかマーケティングはすべてなんとかコミュニケーションと置き換えろ」と言っている。それらはほぼコミュニケーションのことを言っており、アイデンティティを保つためにキャッチーな言葉にされただけ。
もちろんその言葉を使うことで、やりやすくするとかわかりやすくするとかそういう側面はあるけれど。(DIGDAY)

KAOはデジタルマーケティング部を廃止した
デジタルという言葉を考えたときにそれが使われるコンテキストとして現在のことなのか未来のことなのかの時間軸は重要。
現在のことであればそれこそオウンドやペイドの実務を指すし近い将来のことであれば象徴的な意味を持つ。未来のことであればDX的なことを意味する。すべてECになっているデジタルマーケティングがビジネスそのものであるという場合とそれ以外の企業においてのデジタルマーケティングも異なる。(KAO)

PLにのどこに対して影響するものなのかを意識する
なんの為にオウンドがあるのか、または広告の費用対効果を問われたとき、PVやCPAでは説明できない。デジタルによって何を効率化していてどのコストを下げているのかということを意識し経営層に伝えるべきである。(花王)

マーケティング・セールス・CSのトライアングル
マーケティングからセールスに渡す部分はマイクロソフトで言えばビックカメラ店頭への送客だったりする。そのための手段としてデジタルの広告があるとか、セールスからCSのためにフォローなどをオウンドサイトで行うことも。そしてCSからマーケティングへのフィードバックは例えばSNSでの口コミだったりする。
順序立ててそれぞれを取り組んでいった。中でもセールスに直結することが最も価値を図れる部分であったしボランティアではないからそれを大切にしなければならない。(MS)

その先の未来
例えば、最近のパナソニックの洗濯機は洗剤のリフィルをセットしその洗剤が何かの情報をを入れておけば自動投入してくれる。パナソニックにデータが渡る。こういったことが起きてくるとき、ビジネスモデルに影響が起こる。(MS)
ECが誕生した時、JALのビジネスモデルは変わった。それまで代理店に販売していたものが自社のEC上での購入が当然になった。そういった変化が起こることがデジタル化だった。この先も同じようなことは起こってくる(JAL山名)

インパクトを見定める
それが事業のどこに影響してくるのか、どの程度のインパクトなのかを見るために整理しておくことは大切だ。デジタルという恐怖のようにとらえるばかりではなく、説明を求められたときに説明できなければいけない。洗剤そのものはデジタル化しないし、花王はロングテールで戦うビジネスでもない。(花王)

まとめ
”デジタルマーケティングの定義”は何かというといろんな解釈があっていい。言葉の意味よりも何をするのかにおいて、アナログでもやっていたことがデジタルになっているだけ。本質はマーケティングであり、それはコミュニケーションだけにとどまらない。デジタル化という変化は確実に起こっており、それに冷静に備えることが大切である。


感想

"デジタル"マーケティングはマーケティングの一手法であることで手段のレイヤーにあるというのはわかる。きっとこの言葉が生まれたのはインターネットが広まったころ、チラシがバナーになったときだったり、WEBでものを買えるようにちょうどなった頃なんだと思う。(その時代知らないけど)
なので、最近出てきた言葉であるデジタルトランスフォーメーションやデジタライゼーションとは、同じデジタルという言葉でも、意味するものも範囲も違う。まぁ、ようするに言葉なんかどうでもいい。何するかである。
 
 世界がデジタル化しているということは事実であり、デジタル化したことによってデータが保存できるようになった。データが保存できることでつなげることができるようになった。
デジタルの効果もオンラインだけにとどまらずオフラインにもつなげられるし、具体的なN1のログもわかる。WEBログだけではなくオフラインも含めてログをまとめることができる。
もともとの、アナログでやっているマーケティングをUPDATEするためにデジタルがあってデータがつながることで先のマーケティング→セールス→CSといったバリューチェーンをつなげていくことができるし、らせん状に拡大していくことができる。そのスパイラルを太くしていく循環を構築するのが必要。

データができることは仮説を検証すること、機械学習(AI含む)ができることは確立を上げることに過ぎない。アナログと向き合うというより、リアルと向き合って、短絡的ではなくライフサイクルとしてよい方向に回るようデータによって循環を起こすのが、いいんだな。うん。おやすみなさい。


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