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近未来宇宙予測カイギ


 仕事終わらないけど終わりの金曜日。有楽町マリオンの11Fにダッシュ今日は待ってたぜこのイベント!
「きぼう」完成・「こうのとり」打ち上げ10周年記念イベント ~近未来宇宙予測カイギ~

国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟完成10周年、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)初号機打上げ10周年を記念した、宇宙開発の歴史と未来を考える大人のためのイベント。堀江貴文氏、バスキュール代表朴正義氏ら、世の中に新風を巻き起こす"あの人"たちが、ビジネスやエンタメを切り口に近未来の宇宙を語る。また、モデレーターとしてココリコ田中直樹氏も登場!

ホリエモン*朴さん*宇宙って、うーんと、例えるならラーメンと餃子とチャーハンみたいな。すごい組み合わせ。やっぱりDimensionが3つになるとすごいですね。Youtube Liveでもまだ見れるみたいです。

文部科学副大臣さんは言っていました。キボウがローンチされてからの10年で

1.日本人と宇宙の距離をつなげた。宇宙に向けた取り組みのハードルが下がり、取り組みやすくなった
2.日本の優れた技術で様々な困難な課題に取り組む技術。世界に対するプレゼンスが上がった。
3.技術力があがった

んだそう。宇宙技術はどんどん進歩しているんですね。
僕が聞きたいのはホリエモン!ついに実物を見れたぜ!名刺交換しに突撃したかったー!基調講演の要約を載せます。

日本が宇宙で世界をリードするためには ~堀江貴文氏

JAXAイベントにリベンジ叶う!
JAXAさんのイベントは14年前に一度、その時はいろいろなアクシデント(笑)があり、直前に行けなくなった。14年ぶりのリベンジ。先日ついに開発したロケットMOMOが宇宙空間にタッチして帰ってきた。宇宙開発をしているって堂々と言えるようになった。

宇宙とコストの戦い
MOMOは3号機で宇宙到達に成功した。4号機は成層圏で電気系をやられて失敗した。でも5号機6号機は数か月以内で打ち上げる。ハイペースで安く打ち上げることがミッション。

ロケットの開発とは 99,999999999999..............%の精度を求めていくもの。
この9を1個増やすのに10億円とか、二次関数を描いてコストが増加する。
それをどこまでコストダウンできるかというコストとのバランスを調整している。最大の敵はコスト。

機器類がどんどん小型化している中で、人工衛星を作るベンチャーがどんどん出てきている。宇宙に運びたい需要に対して供給が追い付いていない。金かければできるが、今のコストではビジネスとして成り立たない。実用レベルのコストになれば爆発的に進んでいく。大きなビジネスとなる。

液体燃料ロケットのメリット
ひとつは推力を調整できること。
もうひとつはスケールが容易であること。

ゆっくり上がることができる。固体燃料だとドッカンとしか飛べない。その瞬間に10Gなどかかって人間は耐えられない。液体燃料だからこそ人間を含めてを運ぶことができる。そして完成してしまえば同じ仕組み。大型化するのは完全にお金の問題。コスト次第でできる。

何でロケットの事業をやろうと思ったか
生まれたころ、アポロ計画が終わっていた。アームストロングが宇宙に行った1969年。大人になるころにはきっと火星や木星に行っていると思っていた。一向にそうならない。なんでだ。それは大人の都合で停滞していたのだ。

 スペースシャトルは失敗作
大人の都合。政治の産物。再利用型はコストパフォーマンス悪かったし、人が14人も死んだ。結局ロケット型が良いということになっている。

完全にコストが問題なのである。人類が初めてドイツのV2ロケットを作って宇宙空間に到達したのは1940年代に行った。70年以上立っている。技術的には今やもう難しくない。だけどそれから進歩していない。延べ500人位しかまだ行っていない。これはコストが高すぎるからだ。

日本は世界で一番ロケット開発に向いている国
・自動車産業で培ったサプライチェーンがある
 ・鉄(特殊鋼)が作れる。
・炭素素材など世界一の素材メーカーがある。
・立地がすばらしい

ロケットは先っちょを爆弾にすればミサイル。輸入輸出で製造することは極めて難しい。韓国ともめている現状のようになったらどうにもならない。国産でできる国は数えるほどしかない。そしてロケットの打ち上げ方向は東と南北に飛ばすしかない軌道と遠心力の都合上。立地的に日本は東にも南にも打てる。私の会社のロケット射場は南にも東にも打てる。工場は車で5分。国内ですべて部品が調達できて、東にも南にも打てる立地は世界にない。

自動車産業は内燃機関がなくなって終焉を迎える。EVになってエンジンいらなくなる。宇宙産業がもっと日本でどんどん盛り上げていいはず。

エンジニア求む!
液体燃料ロケット。スケールアップが簡単。
日本の宇宙開発民間がこれから盛り上げていく。そんな時代は今だ。

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いやー本当になんでこの人の話はこんなに引き込まれるのか。理論が腑に落ちるのか。
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パネルディスカッション ♯2

竹内芳樹氏
(三菱重工業株式会社バリューチェーン本部バリューチェーン技術部技術グループ長)
髙橋智氏
(筑波大学医学医療系教授/筑波大学医学医療系トランスボーダー医学研究センター長)
筒井史哉氏
(JAXA有人宇宙技術部門有人宇宙技術センター長/国際宇宙ステーションプログラムマネージャ)
本日のテーマ
低軌道、月、火星までの宇宙の近未来について語る

 宇宙やISSを活用したビジネスとは

Basculeはエンジニアとデザイナーとプランナーが一緒になってモノづくりをしている40名の会社。
Data tainment 技術の進歩により新たに取得できるようになった各種データをクリエイティブの入力ソースとして
活用し、新しい体験価値へと変換するデータテイメントに取り組んでいる。
VRとデータを使ってプロ野球を再現体験させることなど。
(朴)

300キロの球打っても楽しくない大谷の160キロの球を打つから楽しい
宇宙が今までSF,夢や幻想だったものを、宇宙が身近になることでリアリティをもって再現できるようになってきた。それを伝える手段や技術も充足した。新しいエンターテイメントになる。

宇宙は夢の世界ではない
もはや手が届く世界。インターネットの普及と同じ。私はこんなスマホの世界を描いていたけど、みんなわかってくれなかった。ポカーンとしていた。だから先駆者になることができた。同じ状態にある。
(ホリエモン)

先日、小泉議員と話していて”それならば宇宙は夢じゃなく現実なんだということをメッセージとして発信するべき”といわれてその通りだなとおもった。そういうメッセージをどんどん実績を作りながら伝えていく。

層型ビジネスモデル
宇宙事業は層型のビジネスモデルになっている。飛ばすというインフラのレイヤーがあり、そこで何をするのかアプリケーションのレイヤーがある。
層型であることは重要で、イノベーションが起こりやすい。(ホリエモン)

垂直統合モデルは例えばTV局。電波の発信からコンテンツまで全てやっている。こうなると各カテゴリでの競争がおこらないので進歩しない。インターネットのように通信のレイヤーとソフトウェアコンテンツのレイヤーがわかれている、水平モデルの方がレイヤーの中で競争が起こるためイノベーションが起こりやすい。

オープンイノベーションで車輪の再発明を防ぐ
メソポタミア文明で発明された「車輪」が別の3000年後の文明で「車輪」発明したとなる。これは共有されてこなかったから。(ホリエモン)

発明を世界中にオープンに周知することで、車輪から、それにゴムつけてタイヤ、軽くしてもっとよくするなど進化していく。

宇宙はネット時代に向いている
みんな潜在的にどこか宇宙に憧れを持っている。宇宙をテーマにすると人が集まる。(朴)

スーパームーンとか昔からおこってたはずだけどSNSが普及した今話題になっている。最近ではインターネット上さえヒエラルキーができてきたり、相互監視社会になってきたりしているけど、宇宙のスケールを前にするとすべてが平等。「宇宙」となったとたんに皆同じ方向を向ける。

宇宙の使い方

JAXA
・社会課題を解決すること
 製薬、測位、通信、地球観測、AI
・宇宙を楽しむこと
 衣食住、宇宙旅行、コンテンツAR,VR
・人類の活動領域を拡げる
 月・惑星探査、軌道上サービス、遠隔操作技術

JAXAとして考えるのは、宇宙はもう身近だ。宇宙ってこういうこともできるこういうこともできるということをどんどん広めていきたい。

BasuculeはJAXAと協力してIISに番組スタジオを設置し双方向通信の配信を始める
(朴)
インターネットの黎明期に似ている
最初のころNASAのホームページとか見て喜んでた
大した事ないページなのに、アメリカとつながっていることを感じて本当に喜んでいた。当時のインターネットとは専用線ひいたりめちゃくちゃ金かかる割に大したことじゃない。でもつながったことを感じて喜んでいた。


でも、いまIIS行くとなったら交通費、70億かかる。スペースシャトルが終わってしまってソユーズしかない。一社独占で言い値状態。スペースシャトルがあったときは15億ー20億だった。でもスペースXとかBowingが打ち上げ始めれば安くなる。そういやガチャピン昔宇宙行ってたわ(笑)

その未来が絶対こうなるとわかっている
 その一歩をどう踏むか。ベクトルがその方向に向かうことは明らか
(朴)
宇宙を何に使うのとかは心配していない。
インターネットを何に使うのってそのころ言っていた
インスタでリア充アピールするとかTIKTOKなんか出てくるなんて想像してなかった。どう使うかはいま議論してもしょうがない。その先の人が絶対考えてくれる。(ホリエモン)
何に使うか、何ができるか自由な発想をもった皆さんにキボウを使って考えてもらいたい。アイデアが大切。(若田)

TENGA飛ばすとか考えていいんですか?実際に装着するんですよ?女向けのTENGAってのもあって・・・・・(ホリエモン)怒んないですか?国のロケットつかって。

え、えぇ、検討させてもらいますwww
アイデアが欲しい。自由な発想やスピード感はもらいたい。(若田)

日本酒で飛ばせ
ロケットを応援する日本酒を作ってくれた日本酒のメーカー。その日本酒を蒸留してエタノールレベルにしちゃう。飛ばす燃料に入れる。実際に日本酒ウォッカでカンパイ。(ホリエモン)
ロケットラッピング
ラッピングすれば金もらえると気づいたのはポッキーが宇宙に行ったやつ。
何百万のツイートとったりした。(ホリエモン)
新しい面白いものを発明するときに、これまでつながっていなかったものを繋げるというのがとてもいい。(朴)
アメリカの宇宙ビジネスが何故活性化しているか
うちのロケットと同じようなロケットをJAXAは6-7倍かけてやっている。ロケットの開発に金がかかる。
ベンチャーでもできるように、アメリカって前払いしてくれている。金をもらいたいってわけじゃない、払い方を変えてくれるだけでいい。育たない。
(ホリエモン)
プレイヤーを増やすための取り組みは考えていきたい。
JAXAはNASAよりも先にコマーシャルユースとしてキボウ開放していた。
(若田)
紙飛行機おじさん
紙飛行機のギネスもっているおじさんがいて、より高いところ、キボウから飛ばしたいということになって、宇宙にもっていって飛ばそうとしたら禁止された。デブリになるからって。(ホリエモン)

宇宙プレイヤーにどういう人が向いているか

知らない人の方がおもしろいことできる。
常識にとらわれない、こういう風になったらいいな、まず作ってみよう、やらないことの方がもったいないと考えてくれるような人が欲しい。
一芸があれば、他の何かとつなげることでものすごい化学変化が起こる。
前提技術なんか知らない人の方がいい。AIRBとかUBERとかやってみようとか面白いとかから始まったんだと思う。(朴)
内燃機関、化学的な燃焼はもう宇宙でしかいらなくなる
宇宙にはまだ電気でいけない。内燃機関などのエンジニアは宇宙を意識した仕事をするべき。じゃないと未来はない。モーターになったらいらない。(ホリエモン)

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