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小林一三の東京

 東洋経済オンラインに寄稿した“日本の近代化を牽引した「有楽町」と駅の存在感”では、銀座煉瓦街の建設を皮切りに前半は有楽町がレンガによる西洋の街へと、後半は劇場街へと変貌する移り変わりを描いた。

 同記事では、前半の主人公が明治の元老・井上馨、そして後半の主人公は阪急電鉄の総帥・小林一三にしたつもりだ。

鉄道事業者・阪急を全国区にしたプロ野球

 阪急は関西を地盤にする大手私鉄。その阪急の総帥が、なぜ東京のまちづくりに関与しているのか? そこを理解するには、小林の来歴をたどっていかなければならない。

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