梅田曰く 〜陣内智則と明石家さんまの話とか〜

梅田曰く

「陣内智則が藤原紀香と離婚したときに、明石家さんまに自分はこれからどうすればいいかを相談したんだけど、そのときに明石家さんまがどう言ったか知ってる?

『そんなことより、俺面白い?』って言ったんやで」

人の悩みは、他人にとっては取るに足らない、へそのゴマほどのものということはよくある。ちなみに梅田というのは私の共同創業者の梅田カズヒコのことで、株式会社プレスラボの社長、NSC大阪の23期生である。


その昔、私は梅田とハウスをシェアしていたことがある。ハウスをシェアしていたある日、私がどうしようもなく落ち込んでいたことがあった。朝起きて、絶望的な気分で、「いくらハウスをシェアしているといったって、こんなに落ち込んでいることをシェアしたら梅田さんも落ち込んでしまうかもしれない。落ち込んでいることを言ったらいけないのかもしれない。でももうやりきれない」という気持ちで、寝起きの顔で言った。

「梅田さん、私はなんかもうダメかもしれない。世の中の全員の人に『死ね』って言われてる気がするよ」

そうしたら、彼はこう言った。

「そ〜んなダメダメな小川さんに、おすすめの曲は〜、これ!」

そのとき彼はYoutubeで陽気な音楽を聴いていて、曲に合わせてリズミカルに体を揺らせていた。ノリノリな調子で、私は「おすすめな曲はこれ!」と言われた。

「は?」と思う人もいるかもしれない。私がこんなに悩んでいるのに、その態度は何?と。でも、私はなぜかそのとき、自分の悩みに取り合わない人がいることですごく楽になった。

想定の範囲内での私を救う言葉は、「小川さんが落ち込んでいる気持ちはわかるよ」とか、「俺は小川さんの味方だよ」とか。でも梅田の返答は、なんか突き抜けていた。私は、一周回って、それ正解かもしれないと思った。


明石家さんまの話に戻ると。陣内智則は藤原紀香と離婚したことでこれからどうすべきかと悩んでいたわけだが、明石家さんまはそれで言うと先輩で、大竹しのぶと離婚している。陣内智則の苦悩や絶望をいったん経験してきた人とも言える。その人が、「そんなことより、俺面白い?」と言うのは、何よりも未来を感じさせる。

悩みの向こうの新たな世界を感じさせる。

私に「おすすめの曲は〜、これ!」と言った梅田社長は、私がそのとき感じていた絶望を、すでに経験していたのかもしれないと思う。


とはいえ、梅田さんが経験しておらず、私が経験している絶望もまたあるとは思い、いろんな経験をしている人と考え方をシェアするのが多様性だよね。と。

今日のところは以上です。

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Tamaka Ogawa

ヤフーニュース個人:小川たまかのたまたま生きてる https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/

ライターの話

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コメント3件

すごく良い話!
落ち込んでいる人になんと声をかけてあげればよいか迷うことがありますが、こういう方法もあるのだと思いました。落ち込んでいる人は、既に心の中で負の言葉を何度も反芻しているわけですから、そこに目を向けるのはかえって苦しいです。それよりも視点をかえるきっかけを欲しているのかもしれません。
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