＼コリン・ファイヤー選手、Moto3タイトル争いに名乗りを上げる／

🇳🇱コリン・ファイヤー選手（Liqui Moly Husqvarna Intact GP🏍95）
MotoGP™第4戦🇪🇸スペインGP🏁Moto3クラス
🕐予選3位🏆決勝 1位🥇ランキング3位🥉

Moto3の若きKabutoライダーにとって重要なレースとなった第4戦スペインGP。レースレポートでもお伝えしたように、コリン・ファイヤー選手はヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催されたレースで地元選手を抑え、昨年のマレーシアGP以来、自身のキャリア二度目となる優勝を飾った。サーキットのスタンドを埋めた14万人以上の観客は、チェッカー後のウイニングランに大喝采でこのオランダ人ライダーの素晴らしいレースを称えた。

勝利はもちろん重要だが、ライバルたちの本拠地でそれを成し遂げたことでMoto3クラス2年目の今シーズンはタイトルを狙えることを示した。コリン選手は普段は物静かでクールな性格だが、先週の決勝レース後はしばらく経ってパルクフェルメ（※車両保管所） に入ったときでさえ喜びで満ちた表情を見せていた。ただ、私たちが話をするために座ったときには、いつもどおりの落ち着いた表情でインタビューに応じた。

🎤今日のレースを振り返ってどうだった？

ーー素晴らしいレースだった。

ヘレスがホームコースのムニョス（＝ダビド･ムニョス🇪🇸BOE Motorsports）のライディングを気にかけながらレースの大半を先頭で走り続けることは簡単なことではなかったよ。彼はアグレッシブで有名だから、最終コーナーでアタックを仕掛けてくるだろうと予想していたんだ」。

🎤直前までぴったりと付けられていたのに、ラストラップ最終コーナーでアタックをさせなかった？

ーーそう、あの時点で僕はかなり速かった。

プラクティスの時点から最終セクターはライバルたちにコンマ数秒差をつけていて自信があったんだ。ただ最終ラップ、ライバルたちはギャップを縮めてくるだろうと。ムニョスがターン#6と#9で仕掛けてくるのを覚悟していたんだけど、そうはならなかった。だから、それからはいつものラインを走って、彼に追い抜かれないようプッシュしたんだ。僕はブレーキングもかなり強い方なので、最終コーナーについてはあまり心配していなかったね」。

🎤シーズン序盤は浮き沈みが激しかったが、ひと安心？
ーーカタールとポルティマオはあまり好きなサーキットではないんだ。

この2つのサーキットでは正直自信がなかった。でも、へレスでは過去にルーキーカップで優勝したことがあるし、JuniorGPの初レースでも優勝した。この自信と、ウイークを通じての良い仕事が、最終的にこの勝利をもたらしたんだ」。

🎤スペインGPでの優勝は、スタート前に思い描いていたものだった？
ーー前方で争うライダーは集団にはならないだろうと想像していたんだ。

というのも、予想通りアロンソ（＝ダビド・アロンソ選手🇨🇴CFMOTO Aspar Team）がレースをリードすることになれば、彼のペースについていけるライダーは多くないだろうからね。僕はプレシーズン中にこのへレスで行ったテストでペースを設定していたから、彼についていけるだろうと思っていたよ」。

🎤アロンソ選手が1周目を終える前に転倒したとき、どのようにレースに臨んだ？
ーーおおむね問題なくコントロールできていたと思う。

マシンのスクリーン上でギャップをコントロールすることができた。つねに一定のペースをキープするように心がけて、それで集団を抜け出したんだ。」

🎤ヨーロッパラウンド、つぎはル・マンが控えているがヘレスでの勝利の後、フランスGPはいかに？
ーー昨年はル・マンで苦労したね…

（予選9位／決勝7位）。何が起こるかは分からないけど、改善の余地はあると思ってる。そのあとはバルセロナ。昨年はそこで手首を骨折してしまったからね。その次はアッセン。ここもいいレースができると思う。でも、いずれにせよ、僕は目の前の1レースに集中して戦っていきたいんだ」。

ーーー前回、第3戦アメリカGPノーポイントの雪辱を晴らして優勝25ポイントを加算（46P）し、ランキング3位につけたコリン・ファイヤー選手。トップを走る🇪🇸ダニエル・オルガド選手（74P）、2位につける🇨🇴ダビド・アロンソ選手（68P）とまだまだ差はあるものの、長いチャンピオンシップはまだ始まったばかり。この調子でどんどん加算してシーズンを闘い抜いて欲しい。

👇2023初優勝時のレースレポート