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株式会社アーク・コミュニケーションズ年頭所感

新年明けましておめでとうございます。

まず最初に、この度の令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。一刻も早く平穏な日々に戻れますよう、最大限の支援に尽力してまいりたいと考えております。

業績が向上した2023年

2023年のアーク・コミュニケーションズは長引く円安、原油高により、紙代の高騰、制作費抑制の影響を受けましたが、事業の多角化が功を奏し、業績を向上させることができました。

出版事業においては、売り上げが鈍化しつつあるものの、底堅い教育系分野の需要に対応。また、弊社が特に力を入れている企業様の広報誌、会報誌、各種ツール類、そしてWebを中心としたデジタル領域も、コロナ禍の一段落とともに需要が拡大し、おかげさまでたくさんのご依頼をいただきました。

さらに、キュービックと共に2020年末に立ち上げた自社メディア「旅とクレカの情報室」も軌道にのり、着実に売り上げを伸ばした1年となりました。


自社メディア「旅とクレカの情報室
自社メディア「ランキング探偵団


他社に先駆けてデジタル化を目指す


2024年は、出版はもちろんのこと、さらに企業様の媒体、デジタル領域に注力していきたいと思います。テキスト生成AIにより、編集領域においてもデジタル化の波が押し寄せてきました。

しかしながら、独自性、人と人とをつなぐ力、人の心に響く制作物という意味では、まだまだ人が伴う「編集力」は必要であり、AIに勝る部分です。特に企業様の媒体については、お客様それぞれの狙い、ご都合があり、そこに寄り添いつつ、共に物づくりを進めることは、「編集者」が主役となって事業を進める、われわれだけができる領域だと自負しております。

一方、生成AIを初めとする新しい制作のトレンドにもいち早く対応していきたいと思っています。チャットツール、進行管理ツール、校正ツール等に関しては早々にデジタル化しておりますが、AIに関しては秘密保持の問題もあり、慎重に検討・使用をすすめているところです。しかしながら編集領域におけるAIの活用は品質の向上はもちろん、業務の効率化に必須になってきます。編集プロダクションとして他社に先駆けてデジタル化していきたい所存です。

社長就任を振り返り

昨年7月に社長に就任し、初めての新年を迎えることができました。

業績が不安定な中での就任になりましたので、まず経営の安定化を目指すため、社員の皆さんに対しては組織替え、目標の再設定などを行い、これまで挑戦してこなかった新しい仕事へのチャレンジもしていただきました。そしてあらためて、お客様の期待以上の成果をあげる、お客様や読者が喜ぶ制作物を作るという原点に回帰して、仕事をすすめてもらいました。社員の皆さんに関しては、新しいチャレンジに際して苦労もあったとは思いますが、無事完遂していただき、心より感謝申し上げます。

そしてもちろん、ステークホルダーの皆さまのご支援をいただいたおかげで業績向上を果たすことできたと思っています。あらためて御礼申し上げます。

編集者の存在意義を厳しく見つめ直す

「編集」の仕事とは、一定の方針や目的に沿って情報収集を行い、各種資料を整理、そして必要な情報を加え、新しい価値を持った制作物を生み出すことです。しかしながら、「われわれは新しい価値を持った制作物を本当に作れているのか」ということを真剣に考える時期に来ていると思っています。

これまで、出版物であれば「売れる本」を作れば目的を達成していました。そして例えば会社案内であれば、分かりやすく事業がまとめられていればお客様に満足していただけました。ただ、それではお客様の期待にこたえただけにすぎません。お客様は厳しく、それだけでは他社に負けてしまいます。

売れる本だけでなく、新しい売り方を提案する。会社案内であれば事業がまとめられているだけでなく、自社の優位性、さらに新しい事業のヒントが見つかる制作物にする。というようにお客様の期待を超える物づくりをしていかないとわれわれの存在意義がないと考えています。

2024年は「編集者」が介在する意味をわれわれ自身で厳しく見つめ直すとともに、お客様の想像を超える成果物を作ることができる編集制作会社を目指してまいります。
 
本年も皆さまのご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 

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