ToDoリストをゲーム風にしたらタスク管理がはかどりすぎた
【お知らせ】2016年1月「日刊キャリアトレック」にて公開した記事です。サイト閉鎖につき、noteに再掲します。まるまるコピペされたブログも存在しますが(怒)、こちらがオリジナルです。
ライターのオグチです。人生とは、「やらねばならないことをやる」こと。もう少し積極的な表現にするなら、「自分でやると決めたことをやる」ことだと思います。そもそも、目標の設や、スケジュールやタスクの管理は、人間しかやらない行動で、家畜の牛は「3か月後に食われる予定だから、あと20kg体重増やしたいな。今日はがんばってエサを5回食べよう」などと考えません。人間だけの業ですよ、ToDoって。そこで今回は、社会人なら誰もが日々実行しているタスク管理をゲーム的に処理する方法をご紹介しましょう。
●従来のToDoリストは並列
アナログでもデジタルでも、ほとんどのToDoリストは用件が並列に書かれますよね。
□ 企画書作成
□ 小林さんに電話
□ コピー用紙注文
こんな感じで。そして、用件が完了したら、頭の□にチェックを入れたり、横に線を引いたりします。デジタルのToDoアプリなら、チェックすると表示自体が消えたりしますが、並列のリストなのは同じ。リストの数が多ければ多いほど気も滅入るのではないでしょうか。そもそもリストって言葉にあまり楽しい響きがないですよ。ブラックリストだとか、シンドラーのリストとか、リストカットとか……。
そこで、ちょっとでも義務感を減らし、タスクの処理に楽しさを入れようと考えたのが、用件を並列ではなく、縦横に区切ったマス目に記入すること。そして、ビンゴのように1列揃ったら勝ちというルールを作りました。名付けて、「タスクビンゴ」です。
ビンゴと言っても、列が揃ったところで商品は出ません。ですが、並列のリストよりもモチベーションとスピードは確実にアップしているようで、すでに3ヶ月以上継続しています。日本人ってパズルゲームが好きですよね。古くは「テトリス」「ぷよぷよ」から、最近だと「パズドラ」「ディズニーツムツム」まで。揃えて消すのが好きな国民性なのかもしれません。
●タスクビンゴのルール
上のイメージ画像でだいたい理解できたかと思いますが、改めてやり方を紹介しましょう。
1.紙とペンを用意する
私はA4コピー用紙の裏紙をバインダーに挟んで使っています。
2.マス目を書く
個人的には「4×4」が好みですが、タスクの数に応じて「3×3」でも「5×5」でも。縦横で数を合わせる必要もなくて、「4×5」でも別に構いません。いちばん上に日付を書きます。気分で本日の目標を掲げてもよいでしょう。
3.タスクでマスを埋める
その日にやらねばならないこと、やりたいことを書きます。ひとつのタスクについて、その達成に必要な行動も細かく書いていきます。たとえば、「企画書の作成」の場合、「Wordファイル作成」→「ネットでデータを探す」→「Amazonで関連資料」→「○○さんにメール送信」といった具合です。ひとつひとつの行動が小さくすることで、手が付けやすくなり、数をこなせるので達成感も得られます。
最初に全部のマスを埋める必要はありません。ある程度空けておくことで、仕事中に発生したタスクも書き込めます。それでも埋まらなければ、「ツメを切る」とか「スマホ充電」などの超軽いタスクを書いてしまいましょう。
4.完了したタスクに印を付ける
タスクを処理したらマーカーで「×」などを付けていきます。その都度でもいいですし、まとめて「××××」と書けば多少パズルゲーム的な爽快感があります。ゲームアプリのように派手な効果音が出たり次のステージに行けたりするわけではありませんが、そこまでエンタメ性を求められても困るわね。あえて言えば、人生の次のステージに進めるかもしれません。
マーカーは太い方が気分は上がります。おすすめは、ステッドラーの「テキストサーファー ゲル」。普通の蛍光ペンだとキャップの着脱の手間がありますが、このマーカーは2〜3日キャップをしなくても乾くことがありません。また、マーカーではなく「済スタンプ」を押す方法もあります。
キャップを外しっぱなしでも乾きにくいクレヨン的なマーカー、ステッドラー「テキストサーファー ゲル」。1本150円前後。
100均の済スタンプと、シャチハタの済スタンプ(販売価格は800円ぐらい)。100均のはキャップレスですが、発色はシャチハタの勝ち。
5.全部のマスを処理できたらクリア
すべてのタスクが処理できたら全クリです。丸めてゴミ箱へポイ。すべてクリアできなかった場合は、翌日以降に繰り越します。
やり方は以上です。実は、デジタル(パソコン、スマホ)でもタスク管理はしていますが、平行してこの方法を使っています。紙を使うことでスピードと達成感が増しますからね。紙に線を引くのが面倒に思われがちですが、もはや1日を始める儀式になっています。でも、商品化したい文具メーカーがあれば、ひと声かけてくれてもいいですよ。
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