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旦那さんを試してみたら…

旦那さんにコスメ選びに付いて来てもらった。ちょっとしたイタズラ心で、彼を試してみたけど、今まで以上に絶大な信頼を寄せるに至っただけだった。

旦那さんは私の服選び、コスメ選びに喜んでついて来てくれる。そして、私に合うものを見つけるのがうまい。私はいつも自分の肌より、明るいものを選びがちで失敗する。旦那さんは、私が選ばない色を選ぶ。

向かって左:私が好む色 右:彼が選ぶ色

正直、旦那さんが勧めてくる色には「え、これ?」と思うものが多い。半信半疑で買ったこともある。でも悔しいかな、塗ってみると、自分とバッチリ合う。血色もよく見える。今まで選んでいた色よりも自分の顔によく馴染んで素敵。何度も鏡を見てしまう。

今回はフェイスパウダーとコンシーラが欲しかったのだけど、カナダのドラッグストアはテスターがないため、色選びが本当に難しい。

旦那さんに候補のコンシーラーをあれこれ見せる。明るさの違い、ベージュでも種類があることを教えてくれた。私には明るいか暗いかの違いしかわからないのに、ひと目見て彼には、例えば同じベージュでも黄色と、淡い赤が含まれてて、こっちのは少し青が…とわかるらしい。

テスターも使っていないのに、なんで私に合う色が分かるのか聞くと、「まいの肌の色と、コスメの色を見て、そのまま言うてるだけやよ」と言う。あれ、そんな簡単なことやったっけ?私いつも2時間くらい悩むけど?

ここで私のイタズラ心が芽生えた。ほんまにそんな百発百中か?それならいっちょ試してやろうじゃないか。私は、旦那さんの見る目が本物かどうか試してみることにした。

実は、前にひとりでファンデーションを見に来た時、実際に商品を試させてもらって、すでに自分に合う色を見つけていた。

候補として旦那さんに見せたのは3種類のファンデーション。どれも名目上は同系統の色で、ぶっちゃけ私にはどれもほぼ同じに見える。

内心、「はずれろ、はずれろ」と繰り返していたが…

一番目、「明るすぎ」
二番目、「ちょっと暗い」
三番目、「あ!それ。」

え、正解。は?一個5秒も見てないやん。すご。

これが正解の色

ネタバラシをすると、旦那さんは試されたことに驚いていた。

「まいは、例えばファンデーションやったら、メイクした”出来上がり”の色で選んでると思う。でも実際は、地肌に合う色をうまく塗ることで、肌のでこぼこが均されて、多く光を反射するようになる(はず)。だから肌は相対的に発色良く、明るく見えるようになるんやと思う。いきなり完成形の色を塗ると、多分地肌から何段も明るい色をいきなり塗ることになってしまって、浮いてみえるんちゃうかな。」

…らしい。

旦那さんは普段からイラストを描いたり、デザインをしたりして、色をたくさん見ているから見極めがうまいのかもしれない。さらに、音や文字、言葉に色を感じるという共感覚も持っているみたい。

家に帰って早速メイクをしてみると、コンシーラーもフェイスパウダーも、嘘のように肌に馴染む。彼のおかげで自分の肌に合う色、自分の顔の素材を活かすメイクの練習するようになって、今までで一番メイクが楽しい。

「旦那さんの色選びを、私は100%信頼する。今後も色選びに付いてきてね」
「そういうの俺も選ぶの楽しいから、いつでも言うて」

旦那さんが選んでくれたファンデーションとコンシーラー

追伸:いくらイタズラ心とはいえ、人を試してはいけないな。

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