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【第1話】バッタモン家族

これが私の家族。

家の中はバッタモン(偽物)、暴力、罵声、不信、依存で溢れていました。

「どこの家庭もこんなもん」と思っていたため、それがおかしいと気がつくまで20年ほどかかりました。

私たち家族に血の繋がりがあっても、「信頼」と「絆」は他人よりも薄いです。無理して「家族」だった気がします。だからバッタモン家族。

2013年8月、バッタモン家族は解散しました。

解散したから、ようやく過去を整理することができそうです。だから、この家族の物語をエッセイにしていこうと思いました。

記念すべき第1話は、家族紹介とエッセイを書く心構えについて、簡単にお話します。

*読む時のお願い*
このエッセイは「自分の経験・目線・記憶”のみ”」で構成されています。家族のことを恨むとか悲観するのではなく、私なりの情をもって、自分の中で区切りをつけるたに書いています。先にわかって欲しいのは、私は家族の誰も恨んでいないということ。だから、もしも辛いエピソードが出てきても、誰も責めないでください。私を可哀想と思わないでください。もし当人たちが誰か分かっても、流してほしいです。できれば”そういう読み物”として楽しんで読んでください。そうすれば私の体験全部、まるっと報われると思うんです。どうぞよろしくお願いします。

*読む時の注意*
このエッセイには、少々刺激が強かったり、R指定だったり、警察沙汰だったりする内容が含まれる可能性があります。ただし、本内容に、登場人物に責任を追求する意図は全くありません。事実に基づいてはいますが、作者の判断で公表が難しいと思われる事柄については脚色をしたりぼかして表現しています。また、予告なく変更・修正・削除する場合があります。ご了承ください。

エッセイを書く上での心構え

家族との出来事の中には、今なら笑い話になるネタもあります。仲が良い時は、普通に楽しい家庭だったと思います。反対に、「何かのはずみで家族同士が殺し合ったらどうしよう…」と思うほど、悲惨な状況もありました。

このエッセイでは、笑い話から重い話のエピソードを書いていきます。悲劇のヒロインにならないためにも、起きた出来事から私が何を学びとったのかに重点を置いて、エッセイを進めていこうと思います。

家族紹介

家族紹介の時に混乱しないために、先にこれだけ伝えておきます。父は3回結婚して、6人の子供が誕生。私には腹違いの兄弟が3人います。私と兄弟は、約6〜10歳以上の年の差があります。

※家族の名前は全員、仮名を使用。

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・『ターミネーター』のアーノルド・シュワルツェネッガーみたいな風貌
・短気。怒らせると手がつけられない
・「自分が一番正しい」と思っている
・不器用
・優しく、穏やかで涙もろい一面もある
・子供が大好きで率先して育児もする

(育ての)母

・私が3歳の頃から一緒にいます(エッセイでは”継母”と書きます)
・父より20歳若い
・料理上手
・ヒステリック
・私は「お母さん」と思っていたけど、彼女は私を好きじゃなかったかも

(実の)母

・私が3歳の頃から別々に暮らしていました(エッセイでは”ママ”と書きます)
・5年前に病気で亡くなりました
・鬱を抱えていたかも
・優しいから、人を頼ることを知らなかった
・私はあまりお母さんを大切にしてなかった

一番上の兄:おにいやん

・腹違いです(父の一番最初の奥さんとの子供)
・自閉症
・些細なことで笑ったり、楽しんだりする、愛嬌のあるお兄ちゃん
・家族の中で一番、ひどい仕打ちをされたのはこのお兄ちゃんと継母だったと思う(私の目線で)

二番目の兄:まーくん

・何を考えているのかよく分からない
・オタク
・問題児(若い頃)
・劣等感が強いと思う
・人を惹きつける力はある

三番目のお兄ちゃん:逃走アニキ

・逃げ足が速い
・現在、消息不明
・勉強を教えてくれたり、携帯を買ってくれたりした優しい一面もある

私:Mai

・学生時代から5年前の記憶が、モヤがかかったみたいになっている
・父のおかしな言動と行動に反抗して喧嘩ばかり。でもパパっ子だった

妹:まな

・腹違いです(父の三番目の奥さんとの子供)
・天然キャラ
・人気者
・バッタモン家族の中で一番、勉強ができる
・ちょっと流されやすい一面があるから心配

弟:けん

・腹違いです(父の三番目の奥さんとの子供)
・頑固
・ちょっと気分屋
・頼りになる
・私は弟に嫌われてたと思う
・スポーツができる爽やか少年
・ユーモアがある
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ちなみに、私は家族と連絡もとっておらず、どこにいるかも知りません。彼らは血の繋がった他人なので、それぞれが元気であることを願います。


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