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商業高校からの大学進学で最も重要な科目は「英語」です

商業高校からの大学進学で最も重要な科目は何か。
それは「英語」です。

商業高校では簿記や情報処理などの専門科目を学びますが、大学進学という観点で言えば、普通科と同様に、英語が重要となります。
では、なぜ英語が重要と言えるのでしょうか。

それは、大学入試の選択肢を増やすためです。
貴重な受験機会を逃さないためという言い方もできます。
大学入試では、商業高校のカリキュラムから受験しやすい「専門学科枠」(商業・工業・農業などの専門学科、総合学科の生徒を対象にした入試)を設けている大学があります。
この専門学科枠は、誰にでも門戸を開いているわけではなく、一定の出願要件(資格)を満たした者にのみ、出願が許されます。
この出願要件に、全商英検(商業高校生が多く受験する英語検定試験)などの英語系検定が含まれることがあります。
だからこそ、大学進学という観点から、商業高校において最も重要な科目は英語であると言えるわけです。

もっとも、こうした英語系検定を出願要件に含める大学は、一般入試において高い競争率を誇る大学が多く、簿記や情報処理のみで、英語がなくても出願できる大学は数多くあります。体感としては、そうした大学の方が多いです。
しかし、この記事や私のYouTubeチャンネルを観ている方は、商業高校から一般入試での競争率が高い大学を目指している方が多いと思います。
そうであれば、商業高校であっても、英語を無視することはできません。
英語だけは普通科の生徒と同等、あるいは、それ以上の学力を身につけるという心構えが必要です。
より具体的に言えば、全商英検1級に合格することが重要です。
全商英検1級は専門学科枠の出願要件に含まれていることが多く、これを取得できるか否かによって、受験できる大学の選択肢が異なってきます。

関西大学商学部「公募制推薦」を例に取ります。
出願資格(4)①②をご確認ください。(検定試験が列挙されている項目です。)

引用元:「2024年度 関西大学 商学部 公募制推薦入学試験 入学試験要項」p.2
(2024年2月24日参照)

①では、日商簿記2級・全商簿記・全商情報処理などの、簿記・情報処理の検定試験に1つ以上合格していることを要件とする旨が記載されています。
着目すべきは②です。
ここでは、実用英検2級や全商英検1級などの英語系検定に1つ以上合格していることを要件とする旨が記載されています。
つまり、関西大学商学部の公募制推薦への出願は、簿記や情報処理に加えて、英語で一定の検定試験やスコアを取得する必要があるということを意味します。

私自身の後悔を話します。
私自身、商業高校の卒業生で、かつて商業高校に通っていました。
高校3年生になり、様々な大学の募集要項を見て、「自分の受験できそうな大学はないか」と探していました。
当時、全商簿記1級には合格していたので、その検定で受験資格を満たせる大学を探すと、意外にも多くの選択肢がありました。
全商簿記1級だけでも受験資格を満たせる大学は今でも結構あります。(評定平均など、他の要件を満たしていることは前提です。)

しかし、私の本命校は英語系の検定が必要なため、英語の壁に阻まれ、私は本命校の変更を余儀なくされました。
全商英検1級さえ取得していれば、本命校に挑戦できたのに
これが私の受験生時代の後悔です。
もっとも、これはあくまでも受験資格の話ですので、満たしたからと言って合格が保証されるわけではありません。(受験資格の充足≠合格)
しかし、本命校に挑戦すらできなかったというのは、かなり歯がゆい思いがありました。

簿記や情報処理はできるのに、英語ができないため志望校を変更した
かつての私自身も含めて、こうした商業高校生は少なからず存在するのではないでしょうか。
商業高校であれば、入学当初は、就職や専門学校を考えている方もいると思います。
その場合であっても、入学後、様々な勉強をする中で、大学に進学したいという気持ちが芽生えることは決して珍しいことではありません。
しかし、上述した関西大学商学部の公募推薦のように、受験資格に英語系検定を含める大学を受験しようと思うと、全商英検1級などの検定試験に合格している必要があります。
かつての私のように手遅れにならないためにも、大学志望者はもちろん、就職・専門学校の志望者も、英語の重要性を理解し、なるべく早く全商英検1級に合格することをお勧めします。
どの進路に進むにせよ、全商英検1級は、商業高校生の進路選択の幅を広げることに役立つ検定試験だと思います。

以下の動画でも、「全商英検1級の重要性」について解説しています。
お手隙の際にご視聴頂けましたら幸いです。

記事の内容は以上です。

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【執筆者】
・商業高校卒業ながら、苦節10年、京都大学卒業。
・商業高校生専門の大学進学塾「進学塾おはぎ」代表。
・YouTube「商業受験戦略チャンネル」運営。
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