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100日チャレンジで気づいたこと

2023年3月1日から、Twitter(x)で100日チャレンジ「リファレンス画像からチェンジしたイラストを描く」という事をしていました。
その振り返りの記録です。

【Kindle出版】リファレンスからチェンジ  100日チャレンジまとめ

イラストとリファレンススケッチを横並びに見やすくしてまとめました。オマケ漫画も巻末に掲載。まとめて見たいなという方がいましたら是非✨
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(書いた人について)

おはぎす
物心ついたころからお絵描きが好きだった古のオタク。いつか創作漫画描こうと思いながら20代で終電or朝帰りが日常の営業職になり、めっきり描かなくなる。出産を機に久しぶりに絵を描きはじめる。
育児の合間に子供を描いてみるも、実物の方がかわいいのになぜ私は描くのだ…?昔はお絵描き楽しかったのになぁとメンタルがショボついてしまう。楽しく描く気持ちを取り戻したいと、2021年年末にイラストのオンラインコミニュティへ入る。

(チャレンジに至る経緯)

きっかけは、オンラインコミニュティで「100日チャレンジをやってみる」というドリル課題があったから。
✳︎オンラインコミュニティでは、毎月ドリルを開催しています。取り組みたいドリルテーマに対し取り組みたいメンバーを募り皆で進捗を共有しあったり意見交換をしたりしています。

ドリル開催は2月。その頃の私は、たまの育児絵日記以外は年末にラフなファンアートを描いた程度。
創作で1枚絵を仕上げSNSにアップする習慣はありませんでした。

育休が終わり仕事が始まると今より描けなくなるだろうな、、という焦りから
いまのうちに少しでも描く習慣作りをしたいと考えていました。

①イラストのテーマ決め

 まず、大きな難題でした。
 何もなく描けるのであれば、おそらく今までも毎日描けていたでしょう。
 飽きやすく続かない私が取り組めるテーマが必要でした。

 ・周りを見てみる
  100日チャレンジしてる方がどんなものを描いてるのかチェック。
  ひたすら推しを描いていたり横顔、後ろ姿など向きを決めていたり仕事やファッションをテーマにしていたり。とにかく圧倒されました。

 ・試しに、いくつか描いてみる

  他の人のチャレンジを見て、テーマを決めても私には引き出しが少ないから無理と気付きました。
  ネット上でお題メーカーなるものを見かけ、それを元に描こうと試みます
  →3枚ほどラフを描き、飽きる。
   というか構図が、単調。これを清書するのか。。?と一気に萎えてしまう。
   キーワードに「ケモ耳」「メイド服」などが出てきて日頃描かないものが多く続ける自信が更になくなったと推測。

②自分が続いたことを振り返る

 飽き性の私も続いた事が、実はありました。

・2022年のインクトーバー
  → 31日、全日程やりきった!


 (続いたポイント)
 ⭐︎皆で共通のテーマで取り組めた
 ⭐︎モノクロで、配色を考える必要がなかった
 ⭐︎色々描いてみたいという欲が出て自由に描けた

インクトーバーって??という方はこちら☟を。


・ジェスチャードローイング
  →   昨年秋くらいから始めて、継続中



  (続いてるポイント)
 ⭐︎自分の頭では生み出せないポーズが書ける
 ⭐︎全身描く事が苦手なので、少しでも描けると嬉しい
 ⭐︎以前受けた8つ勉というセミナーが面白かった
  (ジェスドロ、フィルムスタディ、カフェスケッチなど学ベるオンラインセミナーです)

8つ勉とは??という方はこちら☟を。

③自分のできるようになりたい事を考える

 ・全身ポーズを描けるようになりたい
 ・クリスタに慣れたい
(この時、1月に導入したが全く使えてなかった)
 ・色塗り労力を抑えつつ配色を学びたい
 ・自分の考え(アイディア)を入れたい
 ・とにかく色んな人を描けるようになりたい


ここで、昨年秋に受けた「8つ勉」でジェスドロを学んだ際に、リファレンス画像をまったく別のモチーフへ変更する「チェンジ」が大変面白かった事を思い出します。
Twitterで調べた限り、タグをつけつつ推しへ変換して描いてる方もいたのでチェンジでイラストを描いて発信するのはダメではなさそうだと判断。
リファレンス画像から違うモチーフへチェンジしたイラストを描く」をテーマにしたいと考えました。


手始めに1枚描きました。
30分くらい。色はキーワード入力し選定してくれるAIアプリを使いました。

001  お風呂上がり

イラストコミュニティのメンバーに見てもらい、好反応で応援してもらえたのが嬉しくて
何枚か描き始めこのまま何枚かストックしていこう!と決めます。

④リファレンス元への確認

5枚ほど描き進めていく中で「描いたものが古くなる」「古くなった絵を公開する勇気が日数を重ねるごとにすり減る」現象が出てきました。
描き直したいーーーーその衝動は、日々、目が肥えていっている証拠だ、と一緒に取り組んでいたドリルメンバーに励ましてもらいつつ、悩みます。

時短で描けるようにこのスタイルにしたのに、描きなおしていては本末転倒です。
ストックはまだ少ないけど、早々にスタートしないといけない気がする

スタートしようと思った時、ストックした絵を見ていて完全なオリジナルではないので
(リファレンス元の画像を参照して描くスタイルでポーズのトレスに近い)
堂々とやってよいのか、、、?リファレンスをチェンジするなんて、提供してくれてるモデルさんたちを不快にさせてしまわないか?
と迷いの感情が出てきました。
コミュニティ内で仲間に相談していたら、「リファレンス提供元へ確認した方が良い」とアドバイスをもらいました。

確かにそうだ。なぜ思いつかなかったのか。。

確かに提供元に確認する方が確実。

震える手でメッセージの文面を打ち込み、さとまこクロッキー(現:まとさんクロッキー)を
YouTubeで公開してくれている「まこ立会人」さんへTwitter(x)のDMからメッセージを送りました。

【リファレンス提供元のYouTubeチャンネルはこちら】

緊張した時間はなんだったのか、早々に快諾のお返事をいただきました
やりたいことに関して「(チェンジの)ハッシュタグ、定着したら面白いですね」「リファレンス使用に関しては全然問題ありません、むしろい嬉しいです」と優しい言葉もいただきました。(ますますファンになりました!!)
これで堂々と描ける、、そう思ったら、再びどんどん描きたい気持ちが膨らみました。

(毎日投稿するために準備したこと)


①描きやすい環境を作る

100日チャレンジを取り組んでいた仲間の1人だった藤田KanKoちゃんが、毎週「今週やったこと〜!」と描いた作品と同時に読んだ本や勉強したことの気付きなど共有してくれていました。
✳︎藤田KanKoちゃんは4コマ漫画で100日チャレンジしていました。
 100日終わった後も平日4コマ漫画をアップしてくれててとても面白いのでオススメです!(というかもう150回こえてる〜!すごい!)

その中で「フォーマット化」や「操作方法を覚える」などを早々にしていて
す、すげぇ〜!と感動しました。
私はイラストを描こうとしてるから、ページのフォーマット化はできないけど
クリスタのテンプレを作ることはできるかも!と奮起します。
✳︎完全初心者だったので、こちらのクリスタ時短講座を参考に、
「ジェスドロ」「下書き」「線画」「色1」などレイヤーを増やして調整しました。
これがなかった早々にクリスタで描くの諦めてました。。感謝!

②ルールを決める

当時は、2人目を出産し、産後3ヶ月ごろ。
身体も回復してきて赤ちゃんも少しずつまとめて寝てくれるようになりましたが
たとえ30分でも集中して取り組むのは難しい状況でした。

そこで、作業工程を細分化してみました。

・リファレンス探し→YouTube動画から探し、キャプチャ保存
・キャプチャしたリファレンスをクリスタに画像取り込み
 →データ名保存の時に「リファレンス元動画の番号」を入れる
 ✳︎「リファレンスはさとまこクロッキー#001
よりお借りしました」と投稿時記載しており調べ直す手間を軽減するため
・ジェスドロ(LoAアタリ線のみ)
・下書き(チェンジ)
・線画
・色選定
・塗り

状況にあわせ、まとめて行うのではなく「各工程、バラバラに行う」前提で決めました。

基本、リファレンス探しは片手間でやっていました。(授乳中、料理中。他。)
何にチェンジするか決めないまま、とりあえずリファレンス画像をクリスタに入れます。

ジェスドロだけ5つくらい一気に描くこともありました。
描いた線を眺めて、チェンジ内容をなんとなく決めます。
下書きを描き進め、イラスト内容を変更することもありました。
思いついた時は、良いかも!と思っても、いざ線画になった段階で
なんか思ってた感じと違うな、、と保留にすることもありました。

そんな感じで、非常に適当ですが、とにかく「隙間時間でもできる」ように細分化したことで
気楽に取り組めるようになりました。

③投稿方法について考える

テーマは「リファレンスから違うモチーフのイラストへチェンンジ」
ドリルメンバーに見せた時は、リファレンス元画像を一緒に添付して
「元はどんなリファレンスだったのか」分かるようにしていました。

投稿したイラストだけではそれが伝わらない。。できればリファレンスの素晴らしさも伝えたい。と考え、
投稿した時、リファレンス元画像を5分スケッチしたものを
ツイートに繋げて投稿することに決めました。
(スケッチ、実は1日目だけにしようとしてました。こんな感じでリファレンス元も素敵なのでYouTube観に行ってくださいと誘導しようかなと、、、ですが、(スケッチあるから、リファレンス元がどんなの、だったか分かって面白いね〜)とコメントいただけて、続けよう!と決めました)

また、Twitter(x)の、予約投稿方法を調べ、挑戦。
めちゃくちゃ楽だし、予約保存した後に見直しもできるので
うっかり誤字投稿がガクンと減りました。
出来上がった都度予約投稿していくので、「古くなった絵を投稿する勇気が無い」現象もなくなりました。
時間帯は最初不規則だったのですが最終的に「AM10時10分」に設定。
スムーズにいけば、朝の家事(洗濯、掃除など)が一旦終わるのが10時頃。
残りの時間で間に合えば「リファレンス元画像」をスケッチする
というルールにしました(✳︎スケッチだけざっくりスケジュールで、どうしても遅い時間になる日もあり)
勢いでInstagramのアカウントも作りました。

さぁ、投稿スタートです。


(投稿続ける中で気づいたこと)

①AIに決めてもらった色は限界がある

 最初の数枚は絵のタイトルを入力してAIに色選定してもらいました
 が、段々同じ色を繰り返すようになります。
 おそらく私のタイトルの付け方に問題があるのでしょう。
 最終的に色変更することが多かったので、途中から配色本を参考にしました。

②人物のみでもパースを意識する重要性

 3月はイラストコミュニティの仲間と「パース」について学んでた時期で、人物にもパースを意識する
 重要性を学びました。
 特に、物を持っていたり、大きく奥行きのあるポージングのイラストは、
 チェンジ後に違和感がありました。

③ 描きたいモチーフを調べる大切さ

 一枚絵を描く時、下書きでどれくらい資料を集めるか。
 私は0枚。でした。はい。ペン入れ清書の段階でピンタレストを
 漁り始める習性を持っており、今回はそれにより
 「ペン入れ後に違和感に気づく」事が多々ありました。
 例:漁師の網投げ、めっちゃ重いぜ、、片手投げ多分無理だぜ・・・?

 衣装も難しかった。ファンタジーとか、スポーツとか。「描き慣れてないもの、自分の苦手」が明確になりました。

④等身のバランス調整だけで子供にチェンジは難しい

 色々なタイプの人を描きたいがために、頭身をいじって子供にしたり
 リファレンスは男性モデルだけど、女性にチェンジして描いてみたり。
 当然、違和感が出てきました。等身だけでなく、肩や首、手の大きさ等も変わります。人体について知識が必要だと痛感しました。


⑤構図の違和感は図形化してバランス検討

 ファンタジー系など、シリーズ化したような絵を描くと特に、違和感に気付きます。
 中盤から円形のあたりを入れて、その中に配置するように調整時間が減りました



⑥下書きを綺麗に描く大切さ

 自分の下書きが鬼のように雑なのだと気付きました。もはやラフスケッチ。
 線画にして「なんか飽きる」現象はこれでは無いかと。
 下書きを丁寧に描くように意識し清書するようになり、結果その方が描き直しが減りました。


。。。。と、キリないな??と思うほど出てきます。


(継続できないかも、と思った時)

元々、イラストストック15点くらいの段階でスタートしました。
最低でも翌週分は予約投稿できるようにする、が当初の目標でしたが
30日目過ぎたくらい、割と早々に自転車操業状態に陥ります。
そうすると、惰性が出て来ます。全身イラストを描けるようになるのが目的のはずが
描きやすそうなリファレンスを選ぶようになり、結果似たようなポージングが増えます
チェンジに対して少しでも面白く感じてもらいたいという思いが強くなり、悩む時間が増え、当初より時間がかかることも。
リファレンス画像は、どれも素敵です。元画像が素敵なのに、こんな壊すようなことして良いのかなと悶々としました。

そんな時は、一旦以下を振り返ることで、続けられました。
・リファレンス元に問合せた時にむしろ嬉しい、楽しみと言ってもらえたこと。
・大教室のメンバーがコメントやスタンプで応援してくれたこと。
・自分ができるようになりたいことに繋がっているか。

仲間たちと、最初にどうすれば続けられるか考えた時間も良かったです。
誰の為でもなく自分が成長するために始めたことと言い聞かせました。

(やって良かった理由)

・今の自分がやりきる方法を模索でき、実際にやり切れた
・描くこと、投稿するハードルが格段に下がった
・育児絵日記に手が回らず頭を抱えることもあったが、
 その分「今は育児記録を残したい時期」と再認識できた。
・リファレンス画像のスケッチ。

前半のアナログは5分でやっていましたが初回と終盤で、進化を感じました。


後半のデジタルスケッチは、GW帰省で机のない場所や暗い場所で描く場面が多く、必要に駆られ途中から変更しました。
当たり前かもしれませんが同じ画面の中でリファレンス画像を並べてスケッチするのが、とても見やすく楽でした。
拡大できるので服のシワも描きやすい。ざっくりですが陰影の勉強にもなる(気がする)。こちらは描くのが楽しく、10分〜15分かけてやっていました。

色々描いたことで自分が「描いていて楽しいもの」に気づけた。

(まとめ)

100日チャレンジ、100日続けて、どれくらい変わったか?
個人的には「100日くらいじゃ大きな変化は得られない。もっと描くべし」という結論です。
クリスタの使い方は少し慣れましたが、線画の描きにくさは変わらず。
引き続き触ってもっと慣れたいです。
色については参考書片手に数字打ち込んで入れてるようでは、身にならなかったなぁ。。(当たり前体操) 自分では選べない色も多くて、楽しかった。いずれは自分から意思をもって色を選べるようになりたい。

描きたいものがフラフラしてる私がやって良いのか当初迷いもありましたが
フラフラしてるからこそ、たくさん描けて良かったです。
改めて描いてて楽しかったイラストをまとめて、自分の好きな傾向が知ることができました。(これは私にとって、大きな進歩です)

楽しいこと、苦手だからこそ伸ばしたいこと、やっぱり創作イラストも描くのも好きってこと。改めて、向き合うことができました。

最後に、きっかけを作ってくれたオンラインコミュニティ、当時背中を押してくれた仲間たち、Twitter(x)およびInstagramで反応してくれた皆さん、本当に有難うございました。

やることは山積み!どれからやろうかな?ワクワクの方が強いよ〜!!
100日チャレンジ、取り組めて良かったです。

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