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メンデルスゾーンの無言歌集 はじめて弾くならどれがおすすめ?

メンデルスゾーンのピアノ曲といえば無言歌集が有名です。その名の通り、歌詞は無いけれど、歌を歌うようなピアノ曲集です。
今回は、無言歌集の中から実際に私が弾いたことがあり、初中級者の方におすすめの4曲を紹介します。
どれもゆったりのテンポで、譜読みも易しく弾きやすい曲を集めてみました。私なりに難易度別に★をつけてみます。

ベニスのゴンドラの歌 Op19-6 ★★★

楽譜2ページに収まるほど短く、もの悲しい雰囲気に包まれた切ない曲です。左手がよく動くので、左右それぞれ練習してから弾くと上達が早いはずです。

なぐさめ Op30-3 ★★

楽譜1ページの短い曲です。右手のメロディをたっぷり歌うように、感情を込めて弾けるといいです。流れるような美しい前奏と後奏がついた、まさに歌曲のようです。
シンプルな曲なので、弾きやすいと思います。

Op19-6 ★★★

こちらも「なぐさめ」同様に、美しい前奏と後奏がついた穏やかな曲です。
前奏と後奏の音が細かいので難しいと感じるかもしれません。でもゆったりテンポなので、慌てて弾かなくて大丈夫です。

 デュエット Op38-6 ★★★

メンデルスゾーンが名付けた通り、二重唱(デュエット)の曲です。一般的なピアノ曲、無言歌集の中の他の曲と違う点は、メロディが右手だけでなく左手も弾くことです。右手が歌い、左手が伴奏、というのが一般的な曲です。しかし、この曲では、右手でメロディを歌い、今度は左手がメロディを奏で、次は右手、次は左手…と交互に演奏します。
右手のソプラノと左手のテノールがバトンタッチしながら、メロディを歌うのです。そして感情が頂点に達すると、両手で(つまり2人そろって)メロディを歌います。細かい音符がうるさくならないように気をつけて弾いています。細かい音符がなめらかに流れていることによって、メロディが歌うように弾けるように、と学生時代に繰り返し指導されました。


メンデルスゾーンの無言歌集の中から、ピアノ初心者、ピアノ中級者におすすめの曲をご紹介しました。親しみやすく癒されるような曲ばかりを紹介したので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
無言歌集には、まだまだ初中級者におすすめの曲があります。機会があればまた紹介させてください。

参考楽譜
ヘンレ メンデルスゾーン無言歌集
 Mendelssohn   Lieder ohne Worte
(多くの音大生が使っている楽譜だと思います。全て外国語で、日本語での解説が載っていないです)

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