ほっと一息 〜足元の幸せ〜 本桐阪分教会 桐木善裕


近所の踏切

私の教会は、鳥取県境港市という所にあります。鳥取県の西の端にちょこんと尻尾のように生えたこの町には、隣町の米子市というところから線路が一本だけ伸びています。その所々には踏切があるのですが、この踏切がちょっと厄介なんです。どう厄介かと言うと、捕まってしまうととにかく長いんです。電車はまだ一つ前の駅で止まっているのに、踏切は早々に降りてしまい、待つ時は5分ほど待つこともあります。たまーにこの踏切に捕まった時には、
「うわ!踏切に捕まった!最悪やぁー!」
とまあこんな感じです(笑)

踏切に捕まったが陽気になれた

少し暖かくなってきた先日、私は妹のお下がりであるピンク色の愛車(自転車)に乗って走っていました。そしてもう直ぐ線路に差し掛かるといったその時、踏切が降りてきて捕まってしまったんです。いつものように「うわ!」と思ってしまいましたが、その時立ち止まった足元に、たまたま一輪の花が咲いていたのです。普段あまりそういうことに無頓着な私は、この花の名前すら分からない無知な人間ですが、暖かくなってきた気候と、連日の雨があがりスカッと晴れた青空、そしてこの一輪の花を見て、なんだか春っぽさを感じ心がほっこりしたのを覚えています。その日は踏切をまったく長く感じることはなく、むしろ陽気な心になる時間を与えてくれました。

立ち止まることも大事

私は普段、どちらかというと忙しなく、慌ただしく生きているタイプの人間です。自分自身が、立ち止まってしまうと動き出しづらい人間だと思っているからです。皆様はいかがでしょうか?今は教祖140年祭に向かう三年千日の真っ只中で、普段より動きが活発な方が多いのかなと思ったりもします。素晴らしいことですね。有り難いことだと思います。そんな日々の中、たまーーーに立ち止まることの大切さを今回感じました。足元にある幸せに気づくことができれば、より元気に明日からを生きることができると感じたからです。

最後に

今日から4月、全国の教友の皆さんと一緒に、たまにはほっと一息入れながら、楽しんで日々を通りたいと思います。
「教祖、今回は立ち止まる機会を下さって、足元の幸せに気づく機会を下さって、ありがとうございました。」

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