感謝 網走学生会 藤山隆三


・はじめに

 はじめまして。天理教網走学生会で委員長を務めさせていただいております、藤山隆三と申します。私が天理教を信仰していく中で、一つ大事にしている心づかいについてお話したいと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

・高校までの私

 私は教会の次男として生まれ育ちました。幼いころから天理教の教えというのはとても身近なものであり、天理教は私の生活のすぐそばに、常にあるものでした。教会の子どもは天理教が嫌いになる、という話をたまに聞いたりするのですが、私は、親が大教会の御用を勤めている姿や自分の教会で楽しそうに通っている姿を見ていたということもあってか、有難いことに天理教が嫌いになるということはなく、ここまでお育ていただきました。ただ、そこまで熱心に信仰していたわけではなく、中学まではなんとなく信仰していたという感じでした。しかし高校に進学し、生活する中で、この心持ちはだんだんと変わっていきました。
 高校は天理高等学校第二部に進学させていただき、寮生活を送りました。勤務に学校、部活動、先輩から怒られる日々。中学を卒業したばかりの私には考えられないほど、過酷な日々がそこにはありました。自分に余裕がなくなり、いろいろなことがうまくいかなくなっていき、もう逃げ出したいと思うことも何度かありました。

・幹事さんに教わったこと

そんな時、自分の階を担当してくださっていた幹事さんが夜の点呼で「最近小さなことにも有難いと思えるようにしています。お風呂の湯船に浸かりながら有難いと思えたり、朝、目が覚めることも有難い。みんなも日々の生活で少しでも有難いことに気が付けるようになれば、今の生活はより良いものになると思います。」というお話をいただきました。この話を聞いたとき、はっとしました。自分には感謝の気持ちが足りていなかった、ということに気づくことができました。朝起きて勤務に行くことができるのも有難い、先輩が指導してくださることも有難いこと、そしてなにより、いまこうして親神様の御守護を頂いて生かされていることが本当に有難いことだと思えました。ちいさなことにも感謝できるようになると、不足に思うことがだんだんと減っていき、毎日が楽しく思えるようになりました。大学生になった今でもこの心づかいを一番に意識しています。何事にも感謝するということが、今の私の生活に欠かせないものになっています。

・最後に

 陽気ぐらしのキーワード「感謝 慎み たすけあい」というものがあります。その一つ目が「感謝」です。慎みの心にも、たすけあいの精神にも、「感謝」の心が大事になってくると思うんです。だから一つ目が「感謝」なのです。今も私の周りにはたくさんの有難いことで溢れています。感謝の心を忘れることなく、まずは自分の周りから、陽気ぐらしを広めていけるよう、これからも日々を通っていきたいと思います。

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