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池袋で念願の羊肉食い倒れを遂に体験(聚福楼/池袋/中華)

何年も前からグルメブログ系の友人知人に「羊好きならあそこいいよー」と教えられていたお店があった。
だが、我々夫婦は長男が生まれたばかりという事もあり、以前と比べると外食頻度が著しく低下。中々訪れる機会に恵まれなかった。

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それがつい先月、「そういえば結婚記念日だから外食しようぜ!」という話になり、これまで行きたくても行けなかった店としてこの店が候補に挙がった。

よくよく調べてみたら子連れでも平気だとの事だし、むしろ小さい子供の方が(羊さえ平気なら)面白がるかもなんて声もあり、じゃあ息子連れで行ってやろうじゃないかと決意した次第。

そんなこんなでやって来ましたかつてのホームグラウンド池袋西口。板橋っ子時代には散々この街を徘徊したものだが、墨田区民になってしまった今となっては完全におのぼりさん状態。

ロサ会館のすぐ近くという、昔の池袋を知る人間からすると怖すぎる飲食店ビルに入り、エレベーターで4Fへ。

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ここが本日の戦場、聚福楼さんである。

この店のウリは丸焼き系のお肉で、基本的には羊の背か足かを選ぶ。さらに足の場合は食べたい量によって前足か後ろ脚かをチョイス。他にもウサギやワニもあるそうなんだが、今回は羊の前足を焼いて貰うことに。

本来ならば「今からこれを焼きます」的に羊の足を持って来てくれるそうなのだが、店内が忙しそうだし、何よりそれを見て息子が心変わりするのも怖いので、今回は厨房で切って来てもらう事にした。

<お値段>
羊背中 ¥3,800
羊前足 ¥4,800
羊後足 ¥5,800
ウサギ ¥4,600

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まずはビールのピッチャーで心を落ち着ける。このお店はお酒類がそれほど安くないので、飲み切れるならばピッチャーで頼んでしまう方がコスパが良い気がする。

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今回は初めてだったのでお肉以外も色々と頼んでみようという話になったのだが、なんせ初めての店なので1品の量が分からず。それほど安くない価格設定に嫌な予感はしていたのだが、案の定それなりにお腹が埋まる量だった。

が、期待していなかったのにどれも味が良い。干し豆腐のサラダも水餃子も日本人に迎合していない味付けで好感が持てた。
2枚目の写真にある謎の粉物は、それだけ食べると味気ないが、お米を食べるような感覚で肉の合間に挟んで齧ると非常に満足度が高い。

あれ、ここってもしかしたら1品料理をもうちょっと掘り下げるべきじゃないか?

だがそれをやるには夫婦+幼児じゃ胃袋が足りない……実に悩ましい。


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そうこうしている内にやって来ました羊の前足。

今回はバランバランに切って貰ってしまったので全体量が分かり難いが、炭の上に乗っている分と、お皿に乗っている分とで、足1本分である。サイズ感が伝わり難いのが悔しいが、まあ夫婦で食い切るなら他の料理は頼まない方がいいよねといった質量だ。

¥4,800と言われると「おっ」と腰が引けそうになるが、この量を考えたらむしろお得感すら感じさせる。夫婦+幼児だから、2000円×2に+800円と考えると高くはない。

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これをもうとにかくジャンジャン焼いて行く。お店の人いわく「お肉柔らかいからしっかり焼いて食べてね」とのこと。
言われた通りに焦げ目がつくくらいまでガッツリ焼きにしても、柔らかくて食べやすかった。

これ、その辺のジンギスカンに行くよりもよっぽど量が食えるし味もいいんだけど。羊好きは迷わずここに来るべき。

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お肉を食べる際の調味料は、ホール状のクミンと、特製のチリソース、唐辛子と何かを合わせたパウダーの3種類。
が、お肉に味が付いているので、何も付けなくても美味しく食べられる。刺激物が苦手な子供はそのまま食べさせても全然平気。

1品料理が旨いと言ったけど、羊肉も柔らかくてボリュームあって 「雑に食える」点が非常に好印象。白いご飯と羊だけをガツガツ行く感じでもいいし、ひたすら酒を呑んでても楽しいだろうし、人によって色々な楽しみ方が出来そうだ。


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ちなみに愛する息子は骨付きの羊肉に興奮したのか、野性に返っていた。手は後で洗えばいいし、まあそれもよし!

という訳で、この店は色々な楽しみ方があると思うけど、一番いいのは人数を集めて数人で行くこと(予約必須)。それならだいぶ割安に済ませる事が出来ると思う。
我々夫婦みたいに幼児含めて3人なんて人数で行くのが一番中途半端で高くつくなと思った。

ウチの子以外に羊が食べられる同年代の子供がいたら、子連れ夫婦何組か集まって食べに行くってのもいいんだけどなあ。羊肉はちょっとハードル高いよなあ。

[店名] 聚福楼
[住所] 東京都豊島区西池袋1-37-16 大雄ビル 4F
[TEL] 050-3463-1698
[営業時間] 11:30~24:00
[定休日] 無休
https://jufukuro.gorp.jp/


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