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トマトが安く手に入った時に超オススメなシンプルトマトソース

前のブログではよく書いていたのだが、noteになってからは初めてかもしれないレシピ紹介記事。
記念すべき初回は、材料も手順もシンプルで難しい事が何もない、それでいてレストランのような味が再現できるトマトソースのご紹介。

で、なぜ急にトマトソースを作ろうと思ったかというと、たまたま通りかかった八百屋が冗談みたいな叩き売りをしていた。
それが「ミニトマト詰め放題300円!キャベツ1玉30円!」という惨状(誉めてる)だったため、いても立ってもいられず、お家に連れ帰ったという次第。

1玉30円のキャベツさんと、800gくらい詰めたのに本当に300円だったミニトマトさん。

流石に800gもあるとかなり雑な使い方をしても心が痛まないので、折角だから贅沢にトマトソースにしてしまえと思い至ったのである。

まずやる事は湯剥き。これはいくつか方法があるんだけれども、今回はミニトマトなのでフォークを刺して直火で炙るなんて事は無理。よって、沸騰したお湯の中に放り込み、1分ほど熱を入れる。

ちなみに、今回使ったトマトの量は400gほど。

充分に熱が入ったら、予め作っておいた氷水にドボン。すると皮と実が離れて、なおかつ皮が破れ、写真のようにニュルっとキレイに剥ける。
もし皮が破れなかったら、爪の先で摘まんで少し穴を開けてやればOK。

ミニトマトの皮剥きが終わったら次の工程へ。

フライパンにオリーブオイルを敷き、弱火にかけ、ニンニクを入れる。みじん切りにしてもいいし、潰しただけでもいいし、その辺はお好みで。
ただ、鷹の爪なんかもそうだけど、細かくすればするほど香りや刺激は強くなります。どういう仕上がりがいいか考えて切り方を決めるべし。

ニンニクに薄く色が付き始めたら香りを確認。
好みのガーリック臭を漂わせるようになったら次へ。

油に香りが移ったら湯剥きしたトマトを入れ、すぐに塩を振る。色々と試した結果、どうしてか知らんけど塩は早めに入れた方がいいみたい(水分を飛ばしやすいとかそういう事か?)。

お好みでローリエなんかを入れてトマトを潰しながら煮詰める。火加減は中火~強めの中火くらい。
途中で2~3回、各50ccずつくらい水を足し、足したら煮詰め、足したら煮詰めを繰り返す。そうすると、上のようにトマトがあらかた潰れてとろみが出るはず。

ここまで出来たら塩胡椒で味を調え、パスタと合わせるだけ!

※今回はトマトが有り余っているので、具として食べるように最後に何個かトマトを追加した。

大きめの鍋にお湯を張り、塩を大さじ1杯ほど入れ、さらにオリーブオイルを小さじ1杯分くらい垂らす。これにより、途中の乳化作業が楽になる……という私の思い込み。

麺を茹で始めてから数分経って茹で湯が濁って来たら、それをお玉ですくってフライパンに入れる。
ここでソースの水分量を増やしておくと、後々パスタと絡めやすくなるので、茹で湯は多めに入れてしまっていいと思う。

ただ、茹で湯には塩が入っているので、入れたら入れただけしょっぱくなるという点だけは注意。

パスタが茹で上がったらソースの中へ。ここで麺が食べやすい柔らかさになるまで煮込む感じ。これをやるとやらないとでは、麺とソースの絡み方がまるで違う。

ちなみにパスタの茹で時間は、袋に書いてある正規の茹で時間マイナス1~2分が目安。ソースの水分量がどの程度かによって茹で時間を考えると失敗がなくなる。
もし水分量が多過ぎるなと思ったら、その分パスタを早めにあげて、ソースが程よく煮詰まるまで麺と一緒に煮るのである。

個人的に、この最後の仕上げはなるべく強めの火でやった方が上手に行く気がする。

麺がちょうどいい柔らかさになったらお皿に盛って完成。今回は女房がお家で育ててくれているバジルを遠慮なく使わせていただいた。

食べてみればご理解いただけると思うけれども、使っている調味料は塩とオリーブオイルだけなのに、とてもそうとは思えぬほど旨味が強く、味の層にちゃんと深みがある。トマトってのは旨味オバケなんだなと再認識した。

また、今回使ったミニトマトは叩き売られているだけあって甘みはそれほど強くなかったのだが、それが逆に良かったのだと思う。こういうソースにした場合に、程よい甘みと酸味でとても美味しかった。

「トマトが安く手に入れば」という条件付きになってしまうけれど、もし機会があったらぜひこのシンプルレシピを試してみて欲しい。

[余談]
この手のトマトソースを安定して好きな時に作りたいと思ったら、まず買うべきは ”トマト缶” である。アレを使ったら1缶8~90円程度で充分な量が入ってるし、それをガーリックオイルの中に入れるだけで似たような味が作れてしまいます。


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※参考記事 過去にバズった記事(すべて無料記事です)
『息子が見ていたTV版ドラえもんのお話が的確かつ鋭利すぎて……』
https://note.mu/oharan/n/nb47a35de2bcf
『性的消費ってなあに?』
https://note.mu/oharan/n/n53608cd57574
『なぜ嫌悪感を抱く表現であっても守らねばならないのか』
https://note.mu/oharan/n/n42140c8b45fd

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