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二郎と蒙古タンメンのフュージョンを初体験(火の豚 人形町駅前店/人形町/ラーメン)

以前から「二郎と中本を合体させた無茶なラーメンが埼玉にあるらしい」という噂は聞いていた。

しかし生粋の板橋っ子であり、中本が産湯だったくらいの勢いのオレ様でも、流石にラーメン1杯のために女房子供をほったらかして埼玉まで行くのは難しく、「いつか食べられる日が来ればいいなぁ」程度に思っていた。

ところが、気付いたらその無茶なお店『火の豚』が人形町に店を開いたというではありませんか!

人形町といえば、我が家のある両国からならチャリンコですぐ。最大の難所である隅田川さえ超えればもう着いたも同然。
こりゃあ行かない理由はない訳で。

という訳で、念願の [二郎+蒙古タンメン] を味わいにイザ突撃!

……とは言ったものの、いざ入店すると券売機の前で頭をかかえるハメに。
二郎と中本の ”フュージョンメニュー” は1種類ではなく、ラーメン・つけ麺・混ぜそばと、3種類もありやがるのだ。

え~~~、天気良くてクソ暑いし、だったらラーメン食べるのヤダなあ。それならつけ麺とか混ぜそば、いわゆる油そばみたいなヤツ?そっちの方がいいよなあ。

とかなんとか悩みながらも、最終的につけ麺をチョイス。
まずは麺が出されたのだが、少し色が濃く、1本そのまま食べてみたところちょっぴりゴワっとした強めの食感。これなら相当乱暴なスープでもインパクト負けしないはず。

ハイキタ!
これが待ち焦がれた二郎+中本のフュージョンつけ麺でございます!
二郎というだけあって、つけ汁には茹でもやしたっぷり。
スープ自体はつけ麺にしたからか二郎よりも味が濃くハッキリしている。

中本部分は辛口の麻婆……というか、豆腐の唐辛子和えといった印象。
これは別に悪口ではなく、正しい蒙古タンメンリスペクトである。
そうそう、この唐辛子がツンと立った感じが実にそれっぽい。

そんなつけ汁の中に、ちょっぴりゴワっとした麺をざぶんと突っ込み混ぜ合わせてからのお口にIN!
これが意外と違和感がなく、最初からこれを狙って作ったかのようなバランスが保たれていて驚いた。フュージョンだリスペクトだをヌキにしても ”悪い味の塊” って感じで美味しいぞこれ。

チャーシューは濃厚な醤油味で、良くも悪くも武骨な感じ。何だったら白いご飯の上に乗せて食べてしまいたい。これは二郎の路線に近いな。

いやあ、あまりに評判がいいから、正直どんなもんかとアラを探すくらいのつもりでいたオレもいたんだけど、そんなんすっ飛ぶくらい旨ぇや。
個人的な意見ではあるけど、二郎と中本の ”ちょうど足りない部分” を補い合ってる感じなの。多分また行く。

[店名] 火の豚 人形町駅前店
[住所] 東京都中央区人形町3-7-14
[営業時間] 11:30~15:00 17:00~21:00
[定休日] 日曜


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