見出し画像

息子のテンションを爆上げして下さった錦糸町の炉端焼き(海賊/錦糸町/炉端焼き)

我が家は両国住まいという事もあり、買い物に食事にとしょっちゅう錦糸町を利用するのだが、息子(4歳児)がいるため外食の選択肢は多くない。

アレがダメ、コレがダメと彷徨った末に、結局「サイゼリアでいいか……」となってしまう事もしばしば。

だがそればっかりでは親のフラストレーションがレッドゾーンに突入してしまうので、チャンスさえあれば子連れが許されそうな店の開拓をしている。

この日もこの日で「エスニックは辛い物が多いから無理だろうし、この辺の中華は味が濃すぎて厳しいだろうし……」と悩んでいたのだが、女房が「ここなら息子でも食えるものあるはず」と、炉端焼き屋を提案して来た。

炉端焼き……?
そうか、確かに炉端焼きならば素材の品質勝負で調理法も味付けもシンプルだし、子供にもいいかも。

ちょうど店の外で店員とおぼしきオバちゃんが作業中だったので「子連れでもいいですか?」と聞いてみたところ、どうぞどうぞと言って貰え、無事にご入店。

何か息子が喜びそうな物はないかとメニューを見回したところ、「つくね串」という文字列にピンときた。他の子もそうだろうが、ウチの息子はつくねがとにかく好きで、それだけ食べさせておけばご機嫌ちゃんなのである。

「わ~鉄板じゃ~ん」と頼んでみたところ、まあこの1本で完全に息子の心を掴んでしまい、彼はこれ以降の何週間か「おとーさん、また剣の焼き鳥のお店いこーよ」と言い続けることに。

ちなみに ”剣の焼き鳥” とは、この店の串がサーベルの形をしているからで、つくねが美味しかった事に加えて、このサーベル状の串が息子にとってトドメになったようだ。

つくね串のお陰で息子が大人しくなったので、後はもうオトナの時間。
私は煮込み、厚揚げ、ハンペン焼きと、オトナならではのチョイスでハイボールがぶ飲み。何この至福の時間。

テンション↑↑中の息子がつくねと焼き鳥を食い尽くしてしまったため、追加で唐揚げとさんまの塩焼きをオーダー。
唐揚げと焼き魚は、これまた息子の大好物であり、次から次へと好きな食べ物しか出てこないもんだから、彼の中でこの店は名店認定されたようだ。

いい、子連れで炉端焼きとてもいい。

女房が大嫌いなもので、普段は食べさせて貰えないシイタケも、この日ばかりは解禁していただけた。何年かぶりに食べる焼きシイタケ、とてもおいしゅうございました。
しかも炉端焼き屋で出て来るシイタケだからまあご立派。
焼きもろこしも甘くて香ばしくて文句ナシ。

この店は刺身も旨いらしいと聞きつけ、盛り合わせを頼んでみた。海賊と名乗るだけあって、また素材勝負の炉端焼き屋だけあって、どれもうめえ。


こうして荒井家にまた外食の選択肢が増えた訳だが、お会計の際に思ったよりも金額がナニがアレでござって「さすが素材勝負の炉端焼き……」と、そっちの面でも思い知らされた次第でございます。

ですよねえ、一々写真には撮らなかったけど、それなりにお酒もいただいておりますし、そりゃそうなりますよね……。

[店名] ろばた焼き 海賊
[住所] 東京都墨田区江東橋3-11-2
[TEL] 03-3631-1583
[営業時間] 17:00~01:00(金曜日のみ2時まで)
[定休日] 無休
[備考] 料理は何を食べてもちゃんと美味しい。お値段は我々のように酒池肉林の大騒ぎをすると結構な金額になってしまうが、炉端焼き屋としては決して高くはなく、適正価格だと思われる。


◇ 著書の宣伝です
『魚屋がない商店街は危ない 東京23区の商店街と地域格差』
MM新書・マイクロマガジン社
定価994円(本体価格+税)
https://amzn.to/2S2gqbB
「商店街の衰退は街の格差を生む。繁盛している商店街は住民の教養が高い。では、商店街が廃れた地域の住民は…?」
板橋区の旧宿場町の商店街出身の私が、東京23区の主だった殆どすべての商店街と、商店街を中心とした生活動線を歩いて回り、その結果を1冊の本にまとめました。
滅びゆく存在となってしまっている商店街こそ、「誰もが豊かに」という日本の文化レベルの高さを底支えしている存在だったのです。

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。