理由はどうあれネットでデマを広めてはならないわけ

女児がレイプされて子宮破壊!?

見出しの時点でどこのアングラ誌だよと言いたくなるが、こうした内容のツイートがRTで広まっている。
”RTしている人間” というくくりならば、その属性は幅広いのだが、これを根拠に「だから〇〇すべき」という論調の人間には、やはりと言うべきかツイフェミ系の人間が目立っているように見受けられた。

さて、この件について所見を述べるが、結論から先に申し上げて、この手の出所の分からない、しかし刺激的ではある情報をばら撒いている連中は、とんでもなく凄惨な差別・迫害に手を貸すタイプのバカ野郎であると言わせていただきたい。

以下その理由。

「ありそうなデマ」の正当化が何を引き起こすか少しは考えろ

Twitterを眺めていて最も「ヤベエぞこいつ」と感じたのは、この一件を無責任にRTしておいて、ツッコミを入れられるや 「仮にこの話がデマだったとしても、正義のために注意喚起する事の何が悪いのか!」と逆ギレするパターンだ。こうした件では、その手のヤカラが社会にとって最も害悪である。

理由を丁寧に教えるのがバカバカしいので手短に済ませるが、そりゃ大正時代に大地震が起きた際に「朝鮮人が井戸に毒を!」と騒いだ連中も、中世の時代に「村に魔女がいるぞ!」と騒いだ連中も、発端はみんな正義のための注意喚起だったろうよ。

じゃあお前らはナチスのユダヤ人狩りや、関東大震災時の朝鮮人狩り、そして中世の魔女狩りを認めるんだな?
仲間や家族のために、情報の裏付けも取らずデマを垂れ流し、その結果凄惨な迫害や差別やジェノサイドが起きた事例など歴史にいくらでも前例があるけれども、それでも「正義の為なら仕方がない」と言えるんだな?

そこまで行かずとも、日本という国には「彗星が近付くから」を理由にゴムタイヤが飛ぶように売れたとか、石油がどうのこうのでトイレットペーパーが無くなったとか、東北地方の大地震の際に全く物流に問題のない都会のコンビニから商品が消えたとか、TVでちょっと特集されただけで街から納豆やバナナが消えるとか、情報に踊らされた人々が巻き起こしたトホホな話がいくらでもある。
そんな国で訳の分からないデマが定着でもしたら、どのような不幸が巻き起こるか知れたものではない。

現に、私が直接追いかけた事案でも「東村山女性市議・創価暗殺事件」というとんでもないデマがあり、これによって不幸のどん底に叩き落された罪なき人々が大勢いた。
それを取材の際に間近で目撃した、そして自身もその恐怖を体験した人間として、こうしたデマ拡散を見逃すわけにはいかない。

【東村山問題入門書】矢野・朝木市議+維新政党新風+最後のパレード中村氏に関するまとめ
・前編 https://ameblo.jp/oharan/entry-10252410588.html
・中編 https://ameblo.jp/oharan/entry-10252938113.html
・後編 https://ameblo.jp/oharan/entry-10254695971.html

あまりに手短に済ませてしまったが、「なぜ真偽の確認もせず情報を拡散させてはいけないのか」については、まともな脳味噌を持った人間ならば、これで充分に理解して貰えるだろう。

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