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浅草橋で週2日しかやってない絶品洋菓子店を発見(ル・グッテ/浅草橋/洋菓子)

かかりつけのクリニックが浅草橋にあるため、診療が終わるなりランチタイム目前の浅草橋駅界隈を徘徊し始めたオレ様。「たまには昼酒でも」なんてよからぬ事を考えながら歩いてみたものの、微妙に時間が早く、コレというお店が開いていなかった。

仕方なくブラブラとあてどもなく彷徨っていると、総武線の高架付近の飲食店街から少し離れた場所に、謎の行列を発見した。

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「これはなんぞ?」と、訳も分からぬままとりあえず並んでみる田舎者丸出しのオレ。並んでから気付いたが、行列にいる人の殆どが女性であり、場違い感がハンパない。

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このメニューを見る限り、どうやらここはケーキ屋さんらしい。よくある超狭小テナントで無理やり営業している系のお店だろうか。
そういう店って、往々にして味へのこだわりが強かったりするし、もしかしたら当たりかも!?

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とかなんとか考えている内に、思ったより早く列が進んで入り口までやって来た。やはり狭小テナント系のお店で、売り場は大人が3人も入ったらギュウギュウといった広さ。

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メニューは少数精鋭らしく、この日はマドレーヌ・カヌレ・シュークリーム・モンブラン・プリンと数種類だけ。
他の常連なのであろうお客さんの頼み方に聞き耳を立ててみると、どうもモンブランとシュークリームが超人気のようだ。

という訳で、その2品を中心にチョイスして女房子供へのお土産にしてみることに。

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こちらが今回オレ様が選び抜いた精鋭であるところの、モンブラン・カヌレ・シュークリームでござる。モンブランが500円↑、カヌレとシュークリームが1個250円くらいの価格設定だったような気がする。

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カヌレは外側はパリっとしていてほんのり苦味のあるオトナ味。中身はとてもお上品な甘さのクリームで、なんというか浅草橋にあるのが信じられない味である。まったくもつ焼きやホッピーを感じない。

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モンブランも甘さがお上品で、なおかつ栗の風味が濃厚。土台部分と上に乗っているメレンゲ(?)部分はサクサクで、栗のクリーム部分はしっとりといった具合に、食感のコントラストもお見事。

いや、こいつは本気で旨いぞ!?
どうしたんだ浅草橋!?!?

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そして今回最も惚れ込んだのがシュークリーム。こいつは間違いない。騙されたと思って買うがヨロシ。
生地がサクサクってのは当たり前の話で、そんなもんはあちこちの駅に入ってるビアードパパでも出来る話(むしろビアードパパを超えてからものを言えと言いたくなる店もあるよね)。

だが、ここんちのシュークリームで注目すべきはクリームの旨さである。なんかもうモタ~~っとしてて超濃厚で、サクサクのシュー生地の軽い食べ心地とのギャップが気持ちいい。

まさかここまで自分にとって理想的なシュークリームが隣町にあっただなんて!!

……とべた褒めして終わりたいところだが、この店の難点は週に2日間しかやっていない事である。しかも12時頃には人気メニューは売り切れ始めてしまい、追加補充はしてくれるものの、いつ焼き上がるか分からない。
とてもハードルの高い店だが、もし昼間に浅草橋で列に並ぶ時間的な余裕があるなら、一度は試してみて欲しい名店だ。

[店名] ル・グッテ
[住所] 東京都台東区浅草橋1-31-1
[TEL] 03-3851-8184
[営業時間] 11:00~18:00(だいたいお昼頃には品切れし始める)
[定休日] 月~水、土日(※ 木金のみ営業)


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