学食のカツ丼

我らが学習院大学には、端的に言ってしまえば「ゴミのような」と形容できるような学食がある。
まず席が少ない。というか、オイ学習院大学、学生数に対してヒルメシを調達する場所が少なすぎるぞ。
さらに、美味いわけでも、お洒落なわけでもない、…良いところが無い。

しかし私には、この学食のカツ丼(390円)に深い思い入れがある。…やっぱり深くもないかも。

あれは確か大学1年の頃で、もしかしたら私の髪がまだ黒かったくらい前のことかもしれない。

初めての1人暮らしというのは大変なもので。
当時は朝夕飯付きの学生マンションに住んでいたけれど、そこは「食べたら食べた回数分だけ請求がくる」システム。
ほほーん、買って食べた方が安くね、と計算し。

さらに当時の私は周囲の住人たち、管理人たちに大変警戒心があり、そも人前でメシを食べる、というのも苦手で。

というわけで1か月2か月と、「キリンメッツ」のでかいペットボトルと、一個あたり数十円のディナーロールを1日2つずつ食べる生活を続け。

無事病みました。

だいぶ学校をサボり、部屋の片付けもサボりまくり、晴れて引きこもり生活の幕開けです。
これはもしかすると人生の転機だったんじゃなかろうか。とも思わんではないのですがね。

そこからは好きなものを好きなように食べるのが精神衛生に非常に大事だということが判明したわけですが、
いかんせんキッチンが狭い。自炊はそもそも面倒くさい。
そこからは既製の冷え切ったメシばかり食べておりまして。それでもだいぶ、(比較的)病まずに生きていけたのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?