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短歌:勝手におはようよねちゃん賞



こちらから選びました。


皆様素敵な短歌を読ませていただきまして、どうもありがとうございました!


短歌の勝手におはようよねちゃん大賞と勝手におはようよねちゃん賞の二部構成です。



短歌:勝手におはようよねちゃん大賞


88.ただいまと畳の上にごろ寝して
 夢でいぐさの香り味わう


255.灰色の泣けない空が重たくて
    渇いたままの飛べない花は


270.すぐ傍に こんな幸せ 溢れても
    遠きふるさと 心揺さぶり


328.赤に変わる前に駆けてくきみの日傘
    まだ渡れないぼくの影ここ


351.最後だと線香花火散りばめた
    光そのまま夜空になった


おめでとうございます!



短歌:勝手におはようよねちゃん賞


7.ありがとうみんなのはいくたいかいへ
しゅんかしゅうとうみんないちばん。


35.パレットに好きなみどりと青と黄と
夏を描き切るまだ見ぬ色と


42.他愛ない君の笑顔にあはははは
もう戻らない永遠の一夏


48.鉢の横居場所見つけてしがみつく
かよわき蔓に我が身託して


137.幸せを感じる朝の合歓ねむの花
 明日は散るやも知れないけれど


143.スーパーボール掬いおまけの指輪光るのと
ピカピカ笑う浴衣の子


151.この波に乗るまい決めた三分後
あなたのペース呑み込まれてる


163.誰そ彼見えないようで知っている
ようで知らないきみ星月夜


164.好きなのはクリームソーダとそっぽ向く
シャイな君ごと飲み干して夏


175.寝苦しき夜に目覚めて聞こゆるは
    蛙(かはづ)鳴く音と君の寝息と

174.果てしなき青田の中をセーラーの
      襟はためかせ自転車の過ぐ

173.沈黙を埋めるがごとく夕立の
     降りしきるさま二人見つめる


178.炎天を走り抜けるや車椅子
トップギアで君待つ町へ


183.いつまでもおたまじゃくしのままでいる
夏をあなたと泳ぎ切りたい


196.車降り杖つく母の前を行く
 優しくなれぬ炎昼だから


215.夏晴れの空に洗濯物を干すだけでさち増す
    何でもない日


223.メラメラと君の髪の毛燃えている
    寝ぐせすごいよ夏休みだね

222.わたしだけばかみたいだと思った日
    甘く冷たくかき氷沁む


228.薄まったカルピスだけが呼び起こす
    きみと学んだ数学IIB


238.雨ならばバレないように逢えるから
    雷様と談合する7月

236.しけってる恋とわかって続けてる
    たまに散る火が愛と呼べそうで


246.しらさぎがお辞儀をしては離陸する
    別れを告げてあの街へ飛ぶ


247.はじめからやり直したい日のありて
    煉瓦のごとくレゴブロック積む


250.はじめから欠けてるとこは何もない
    愛を受け取るきみはかわいい


257.飛び乗ってとことことことこ揺られてく
    いつもと違う景色と人情


267.「夏休み?弊社は制度にありません」
    「そんなことより明日の会議さ、」


272.初めてのカード作りて 図書館の
    暑き夏の日 本を読む窓


281.ママだっこママこっちみてママじゅーす
    だっこだよみてるよいっぱいね


290.感想がただ聞きたくて手料理を
    渡す実らぬ恋をした夏


296.その風は夏の最後のひと吹きで
    暗がりにいたきみも消え去る


301.あどけない笑顔が咲いて浅瀬まで
    ぜんぶがきみのものだった夏


305.カナカナの透明な声に目覚めれば
    朝か夕かも分からぬ異界


312.遠い花火も愛おしき しりとりを
    家族とともに つなげる時間


329.夏蝉の声が渡るわどこまでも
    寝転んだ草の青ときみの熱


336.否応なしに投げかけられた世界でも
    みてきき読んでその手で触れろ


346.吾は父と妹は母と手を繋ぎ
    見上げた先の花火は丸く

344.茹でたてのトウモロコシと枝豆と
    贅沢なことあの日は知らず


おめでとうございます!



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