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[パンツァードラグーンツヴァイ]│名作の続編が発売されてから四半世紀

全く認識していなかったが、今日(2020/3/22)は伝説の名作「パンツァードラグーン」の続編にあたる「パンツァードラグーンツヴァイ」の発売日だそうだ。発売されたのは25年前である。

当時小学生だった私は、残していたお年玉を握り締めてこのゲームを買いに行った。まだ前作をノーコンテニューではクリアできていない頃だったと思う。当時は「ツヴァイ」の意味も知らず、ただ響きのカッコ良さから「流石はパンツァードラグーンシリーズだな」などと思っていた。父親からドイツ語だと教えられて、「ドイツ語ってカッケェ!」と思ったが、学ぼうと思ったことは一度も無かった。

さて、当時のゲームパッケージは音楽のCDアルバムみたいなもので、歌詞カードよろしくプレイマニュアルが同梱されているものだった。購入したら必ずこれに目を通し、操作方法や所々に掲載されている敵のビジュアルなどを隈なくチェックし、綿密なイメトレを経た後にゲーム機へとディスクをセットするのが当たり前だったのだ(少なくとも私はそうだった)。つまりゲームをプレイする前からゲームの世界に踏み込んでおり、しかしその情報は断片的なものであるために益々プレイ欲求は増大し、言わば極限の飢餓状態で初プレイに臨むわけである。

余談ではあるが、当時はチュートリアルという親切なシステムが少なかった(あっても操作方法を一通り表示する程度)上に今のように手軽に情報収集ができる環境でもなかった。こういうマニュアルを熟読することは、攻略する上で必要なことだった。アーケードに於いてもインストカードでコマンドを確認するとか、ゲームシステムを把握するということはプレイ前に必ず行う儀式だった。

今はスマホでも簡単に、そして好きな時にゲームをダウンロードできて、移動中だろうが休憩中だろうが好きなタイミングでいつでも遊ぶことができる(中断だっていつでもできる)。多くのゲームが無料で手に入るし、有料のゲームであってもデモ版で試遊できたり、それどころか払い戻しまでできる。これはこれで凄いことだと思うし、幸せなことである。しかしゲームを楽しもうとする姿勢が、当時とは明確に異なる。

どちらにもそれぞれの良さはあると思う。しかし時代に取り残された回顧主義オジサンとの誹りを受けたとしても、私は当時のワクワク感が好きだったし、今でもたまにそういったゲームに出会えると当時と似た感情が改めて湧き上がってくるのが堪らなく嬉しいものである。

前述のプレイマニュアルを読むのも好きだった。これがあるから徐々に期待感が増してゆくものだったし、実際にプレイしてからも度々読み返していた。当時はロードが長いゲームも多かったので、そういった隙間時間の暇つぶしにも使えた。確かAZELのプレイマニュアルはボロボロだったと思う。

ツヴァイのマニュアルはと言うと、ゲームシステムには大きな変化が無いのにも関わらず、新たなシステムは多く搭載されていた。所謂ボム的な要素である「バーサク」、戦績に応じたドラゴンの成長要素、ルートの分岐要素など、読んでいるだけでワクワクしたものだった。

更にパンドラボックスという洒落の効いた隠し要素がまた「カッケェ!」であった。

ツヴァイを初めてプレイしたときのことは良く覚えていないが、タイトル前のオープニングにまず驚かされた記憶がある。当時の私の目には凄くキレイなポリゴンが滑らかに動いているように見えた。リメイクでまたあの感動を味わいたい。発売が待ち遠しい。

ゲームとしては1作目よりも簡単でプレイしやすい作りになっていた。バーサクの存在が大きかったし、パターンも組みやすい敵配置になっていたと思う。しかし前作を越えるスケールのボスエネミーや印象的な楽曲の数々によって、リプレイ性の高いゲームとして上手く纏まっていたように思う。私は特にEPISODE6が好きで、音楽とステージの雰囲気が最もマッチしている上に、単なるステージ背景だと思っていたシェルクーフへの突入(Xウイングでデススターに飛び込むイメージ)。そしてそれを凌ぐEPISODE7を予感させて終わるという素晴らしいステージは、パンドラボックスを利用して何度もプレイした。

続くAZELも繰り返しプレイしたゲームだったが、シューティングというジャンルでツヴァイよりも長くプレイし続けたゲームは無い。

そんな名作が発売されてから25年である。

おわりに

今日はメインマシンが致命的な問題を抱えて起動してくれなくなってしまった。そのため予定が狂いに狂って、書きたいことが書ききれなかった。

悔しいが、是非ともリメイク購入の際にこのリベンジを果たしたい。

何はなくともありがとう、おめでとう、ツヴァイ!

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