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お遍路スイッチ 48【道中着の御朱印】

【道中着の御朱印】

残暑お見舞い申し上げます。
暑い日が続いておりますが、皆さんお元気でしょうか ?

今回は、道中着の御朱印のお話です。
5年前に一度ご紹介しています(お遍路スイッチ29参照)。それ以降に始まったものを今回はご紹介。

道中着の御朱印とは
お参りの時に着ている白衣。いわゆる道中着の背中に押している御朱印の事です。


◆愛染明王の御朱印

7番札所十楽寺でいただけます。
人気の見どころのひとつ、遍照殿という中門にいらっしゃる愛染明王様の御朱印です。「あらゆる縁を結んでくれる」といわれます。

ご利益は「良縁」はもちろん、「願いが叶う」ということだそうです !
納経所でいただけます。300円。

押し場所ポイント
基本的には、押し場所は自由です。「おまかせします」とお寺の方にお願いしても大丈夫。
おススメする場所は、左側の裾あたり。
大きく、重量感もあります。他でいただく御朱印は、肩甲骨あたりに集中していきますので、腰より下の方がバランス的にかっこよく仕上がると思っています。左側に特に意味はありません。納経所でかなり力説しましたので、「おまかせします」とお願いしたらソコに押してくれるかも…。


◆なすたんぷ

66番札所雲辺寺でいただけます。
「なすたんぷ」といいます。かわいい。
四国霊場最高峰である雲辺寺の参拝記念印になります。
境内にある、座ると願いが叶う「おたのみなす」をはじめとする、なすびモチーフの新バージョン。
『「親の意見と茄子の花は万に一つのあだもない」茄子の花は全ての花に実がなるという縁起物。または皆さんの頼みが「成す」ようにという記念印』と…勝手に紹介しています。

納経所でいただけます。200円。

押し場所ポイント
道中着の御朱印には、基本的に押す場所が決まっているものがあります。以前ご紹介した、20番鶴林寺の「鶴」と39番延光寺の「亀」です。肩甲骨あたりに、右に「鶴」左に「亀」となります。その「鶴」の下あたりが、おススメです。


◆うさぎの御朱印

74番札所甲山寺でいただけます。
甲山寺には山門の瓦など境内に14羽のうさぎがいます(手水場の近くに新しいうさぎの石碑が出来ていたので、16羽になったかも!)。これは、ご本尊薬師如来様の脇侍である月光菩薩様の持つ月輪の中にうさぎが描かれている事からだそうです。
「あなたの背中にも一羽どうぞ」とご紹介しています。

写真には4つ押してありますが、1つ押してもらいます。
納経所でいただけます。200円。

押し場所ポイント
先ほどの「亀」の下あたりがおススメ。「なすたんぷ」とバランスよく押すと、更に良いと思います。この並びで押すと「うさぎとかめ」になります。勝手に言っているだけですが…。


◆地獄の窯の記念印

83番札所一宮寺でいただけます。
一宮寺の見どころのひとつ「地獄の釜」の記念印。
「地獄の窯」は、お大師様が美しい心とすこやかな体を授けるために、つくられた薬師如来様の祠です。おこないの悪い人がこの祠に頭を入れると、扉が閉まり、ゴォーーッという地獄の窯の音が聞こえ、あまりの怖さに改心してしまうといわれています。
「美しい心とすこやかな体を授かる」もしくは「新しい境地が開ける」記念印とご紹介しています。

納経所でいただけます。200円。

押し場所ポイント
南無大師遍照金剛の「剛」下に押すのがおススメです。
写真は押していませんが、遍照金剛の「金」に21番太龍寺の「龍」を押すのが、今は主流になっています。バランス的にその下がよろしいかと。
ちなみに、「金」に「龍」を押すのは、金運が龍のように登っていくのだそうです。




納経帳と同じように、「道中着の御朱印を、お参りのマストアイテムに ! 」というのは難しいですが、楽しみのひとつとして是非おススメです 。

今回は4つですが、実はまだご紹介していないものもあります。
「賜弘法大師号1100年記念事業」にあわせて、新しいものも出てくると思います。新発見などありましたら、またご紹介していきたいと思います。


追記
この度の台風10号の災害により、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復旧をご祈念いたします。



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