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お遍路スイッチ 43 【88ヶ所このお守りが凄い ! 1】

なぜ、お遍路スイッチを再開しようと思ったか…。
プロフィールにも書きましたが、広い世代の方々に四国八十八ヶ所を知っていただき、お遍路を始めるキッカケになればというのがあります。そのキッカケのひとつとして「88ヶ所このお守りが凄い !」と題して、お守りを紹介したいなと思ったのがはじまりです。

インターネットで「四国八十八ヶ所」「お遍路」と検索すると、各お寺の縁起、見どころの紹介が沢山出てきます。そんな中、お守りはあまり紹介がありません。
私は、自他ともに認める(多分)お守り大好き先達です。過去には新聞の取材で、ツアーに同乗していた記者さんが、あまりにも私がお守りの話をするので、紙面で「お守りコーディネーター先達」と紹介されたくらいです。
ツアーでは「持ち帰れるご利益」「手元に置いておけるご利益」とお話ししています。有名なものも、あまり知られていないものもあります。
もちろん、お守り以外のことも書くのですが、コラムの中のひとつのシリーズとして紹介できればと思います。

ということで再開号はコチラ。


【 88ヶ所このお守りが凄い ! 1 】

特に札所(お寺)の番号にはこだわらずランダムに紹介していきたいのですが、初回ということですので、ここはやはり1番札所霊山寺(りょうぜんじ)から !

霊山寺は1番札所。四国八十八ヶ所霊場を番号順でお参りする場合、最初にお参りする発願(ほつがん)のお寺です。
発願のお寺なので、それっぽいお守りかと思いきや…全然違います。そして、お守りでもなくお札です。

火伏せの札
名前のとおり、火災からお家や大事なものを守っていただけるお札です。

霊山寺でなぜ火伏せ?
いろんな話が残っています。いわゆる諸説あるという奴です。
ということで、霊山寺の執事さんに教えていただきました。

『タヌキの悲劇から人気になった火伏せの札』
お寺を建てるために、大きな木を木こりが切り倒そうとすると、そこに潜んでいたタヌキがビックリして飛び出したそうです。運悪く飛び出したのが、焚火の上。尻尾に火が移ってしまい、村じゅうを走り回って沢山の家を焼いてしまいます。
焼けた家と焼けなかった家には明確な違いがありました。火伏せの札を持っているか否かが明暗を分けたそうです。
それからというもの村人は家を建てるときは、霊山寺でお札をいただく様になりました。

というのが、霊山寺の火伏せの札のお話です。
村人でなくても、ちょっと欲しくなってしまいますね。

どこに張るかというと、火を使うお部屋。一般的には台所です。
張り方は、目線より高い場所で東or南向きです。
お札になるので、一年間お世話になったらお返ししましょう。霊山寺が一番良いですが、遠方の方はお近くの神社仏閣で構いません。初詣などでお返ししましょう。

霊山寺の納経所にて授与していただけます。500円。

お守りやお札は、お土産やプレゼントにもなります。遠くに住んでいるご家族、これからお家を新築される方、引っ越し祝いにおススメです。是非 !


追記
このコラムを書いている間もテレビでは「京アニ放火事件」の報道がされております。
火伏せの札のお話をさせていただきましたが、改めて火災の怖さを思い知らされました。
事件によってお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げるとともに、負傷された皆様のご回復をお祈り申し上げます。


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