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お遍路スイッチ 13

バックナンバーvol.13 (2013/3/26)

今日は3月21日。お大師さまがご入定された日です。
お大師さまの命日と言われる方もいますが、お大師さまが高野山奥の院のご廟で永遠の禅定に入られた日です。今日お参りした37番岩本寺も「春の大祭」を開催され、沢山の参拝者て盛り上がっていました。

今回は、ついに歩きお遍路総括最終章!!「出会い編」です。

52番札所から50日かけて四国をグルッと一周。沢山の人に出会いました。前回書いたお遍路宿の皆さんや、Vol.9でも登場したYさんをはじめとする同じ時期に歩いていたお遍路さん、そしてお接待をいただいたり、「頑張って!」と励ましていただいた四国の皆さん。本当に良い出会いに恵まれたお遍路でした。こういった新しい出会いは、私にとって大事な宝物になると思います。

ただ、今回のお遍路では新しい出会いの他にもうひとつ大事な出会いがありました。厳密にいうと出会いではな、深く出会えたというのが正しいかもしれません。
私の職業は先達です。沢山の人達を四国にお連れして霊場の魅力を伝えることを生業としています。バスツアーに同行していると、お寺の方をはじめ四国八十八カ所に携わる人達と顔見知りになります。ツアーの時は時間に限りがありますので、あまりお話も出来ません。そういったいつもお世話になっている皆さんと改めてご縁を結ぶ事が出来ました。本当に温かく迎えていただきました。お昼をご馳走になったり、お宿をお接待していただいたり、ご自宅に招いていただき一晩お世話になったり、宴会もしばしば。沢山お話も出来て、今までの何倍も深く近いご縁になりました。
お遍路は”同行二人”といわれます。お大師さまと二人連れ、いつも側で見守っていてくださいます。このお遍路では、お世話になった全ての皆さんが私にとっての”同行二人”であり、お大師さまだったように思います。

結願の日の深夜に、フェリーで四国を後にしました。小さくなる四国の灯を眺めながら、「この人達とこの四国で一生関わって生きていきたい」そんなことを考えていました。
50日に渡るお遍路でしたが、もしかしたらこの気持ちになるために歩いていたのかも知れませんね。
出会った人達全てに感謝です。この場を借りてお礼申し上げます。「本当にお世話になりました。良いお遍路をありがとうございました」

今日はお大師さまがご入定された日と紹介しましたが、お大師さまは修行中です。四国を巡っておられます。”同行二人”きっとお大師さまを感じる事が出来ると思います。春のお遍路シーズンです。お遍路に出かけましょう!

今回で「歩きお遍路」総括は完結。くれぐれも最終回ではありません。「お遍路スイッチ」が誰かの”同行二人”になれるまで頑張りますよ!

合掌 (^人^)

追記

そういえばサプライズもありました!
結願の日に”おまいりんぐ”のスタッフの皆さんが、お祝いの宴を開いてくださいました。それだけでもサプライズなんですが、”88”のロウソク付きのケーキまで用意していただき、いいおっさんなんですがグッときてしまいました。(多分ここに写真を貼っていただけると思います)


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