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お遍路スイッチ 46【落ちていたvol.26】

【落ちていたvol.26】

「バックナンバーのvol.26が抜けているよ」と、ご指摘がありました。
確認すると、おっしゃる通りvol.26がありません。
noteにお遍路スイッチを再開するにあたり、バックナンバー42話を掲載させていただきました。どうやらその時に、抜け落ちたようです(ちゃんとありますvol.26)。
おかしいなぁ…88までは、間違わず数えることが出来るはずなのですが…。
兎にも角にも、ちゃんと読んでいただいている方がいらっしゃることに安心しました。

今回は、そのvol.26を掲載します。
そこで、vol.26もそうなのですが、バックナンバーを読んでいると「おまいりんぐ」というワードがよく出て来ます。noteでご覧いただいている皆さんには、何のことやらよく分からないと思います。この機会に簡単にご説明。

おまいりんぐとは

「四国八十八ヶ所のお寺・地域を題材としたほのぼの冒険ストーリー」
web漫画web小説のサイトです(もともと、お遍路スイッチはここで連載をしていました)。
松山にあるwebデザイン制作会社が、運営/企画/制作をされています。

Web以外にもさまざまな企画がありました。
◆ mohenro chaya(も遍路茶屋)
51番石手寺の参道に、お遍路さんの憩いの場所としてカフェをオープン。お接待所としても機能していました。(現在は閉店)
◆柄杓奉納プロジェクト
web漫画のキャラクターを描いた柄杓を奉納させていただきました。
◆も遍路大学
学生さんや若い皆さんを対象に、お参りの作法を勉強したり、お経を読む練習をしたりしました。実際に皆でプチ歩きお遍路をしたこともあります。ちなみに、私が先生です。
◆おでかけLIVE
web漫画の主人公である、あゆみちゃん(コスプレ)と一緒に、お寺におでかけ。いわゆるオフ会です。

などなど、細かく書くとキリがないのですが…。
WebもWeb以外も、お遍路が若者を中心に盛り上がるべく奮闘されておりました。残念ながら、現在は休止中です。ただHPは見ていただくことが出来ます。詳しく知りたい方や、興味がある方は、是非覗いてみて下さい。


それでは、本題【落ちていたvol.26】です。どうぞ !!


お遍路スイッチ 26 
バックナンバーvol.26(2013/11/22)

先日、NHK松山放送局の番組「いよ×イチ」で、おまいりんぐとmohenro chaya(も遍路茶屋)が、取り上げられました!タイトルは「四国巡礼に若者を呼び込め ~仮想空間から現実世界への誘い~」 

企画・制作をされているスタッフはもちろん、私を含め、おまいりんぐに携わる全ての人の思いが、伝わったのではないかと思います。
おまいりんぐの壮大な目標からすると、この放送はひとつの通過点かもしれませんが、大事な一歩になるでしょう。 

と・・・思っていたら!!今度はなんと!!全国放送!!!! 
「いよ×イチ」で放送されたものが、総合テレビ「NHKニュースおはよう日本」で紹介される事になったそうです!!
おまいりんぐはもとより、お遍路に興味を持っていただけるチャンス!11月26日に放送されるそうです。
….ということは、私の朝の癒し系アイドルであるキャスターの鈴木奈穗子さんの口から「おまいりんぐ」というセリフがあるかも?これはもう通過点ではなく、事件です!

祝!全国放送!ということで、お遍路スイッチも今回は原点に帰って「お遍路の魅力!」
放送されるテーマが「若者を呼び込め」ということなので、若者向け歩き遍路の魅力!
題して「スマホを捨てよ!地図を持て!お遍路へ行こう!」


お遍路はお年寄りがするものでしょ?
これは、間違ったイメージです。確かに、私が先達をしている巡礼バスツアーなどは、年配のお客さんがほとんどですが、歩いてお遍路されている方は若い人が多くなってきているのが現状です。 

今まで何度となく書いてきましたが、お遍路に年齢は関係ありません。思い立った時が、お遍路に行くべき時だと思っています。
大事なのは、自分にとってのお遍路とは何か?ということではないかと思います。
ガイド本を見るとお大師さま(弘法大師空海)の足跡を辿る旅とあります。多くの方が願い事をたて、八十八のお寺をまわり、手を合わせていらっしゃいます。ただ、これが全てではありません。それぞれのお遍路があって然るべきだと思います。
ひと昔前に「自分探しの旅」という言葉がテレビや雑誌で使われていましたが、「自分探し」ということであれば、お遍路はトップクラスの旅だと思います。四国八十八ヶ所巡礼は、お寺を巡る旅でもあり、四国という場所を巡る旅でもあるのです。
四国を歩いてお遍路すると、色んな自分を発見する事が出来ると思います。少なくとも私が歩いた時はそうでした。お遍路には色んな魅力があるとは思いますが、自分と向き合う時間が沢山出来る事が、個人的には一番の魅力です。 

お遍路の全行程約1400km。1日30km~40km歩きます。トラブルもあれば、ラッキーもあります。トラブルは身体の故障だったり、道を間違えたり、予定通り進めなかったり、大雨に降られたり…。ラッキーは、四国の文化でもあるお接待を頂いたり、思いがけない出会いがあったり、登校中の小学生100人と笑顔で挨拶を交わしたり(けっこう修行です)と、様々ですが、そんなお遍路の中で、弱い自分や頑張った自分。馬鹿な自分や賢い自分。優しい自分や意地悪な自分。本音で話す自分や嘘をつく自分。色んな自分を発見します。 

お遍路は人生に似ていると言われます。私はまだ人生をまっとうしておりませんので、ホントの所はわかりませんが、ひとつ言えるのは、達成感はハンパなく大きいということでしょうか。やり遂げる事に意味があり(やり遂げられなくても意味はあります)、自分ひとりのチカラではないと気づく事に意味があるように思います。人生ならばそこで終わりですが、お遍路は終われば明日が待っています。その明日はきっと何かが違うと思います。

お遍路さんは、白装束で旅に出ます。昔の人は、お遍路に行く時は死を覚悟しての旅だったそうです。今は、真っ白な気持ちでお参りする。その象徴とも言われます。花嫁さんが白いウエディングドレスを着るのは「あなた色に染まります」という意味らしいですが、白装束にするかどうかは別にして、心の中を自分色に染めて帰る、そんなお遍路が出来るといいですね。 

四国八十八ヶ所のお寺は、札所と呼ばれます。これは、お札にお願い事を託すことが出来るので、札所と呼ぶそうです。お願い事も出来て、新しい自分も発見出来る。こんな旅は、なかなかありませんよ!
スマホは捨てなくてもいいですから、地図を片手に身体ひとつ四国に来てみませんか?
特に来年は、四国八十八ヶ所霊場が開創1200年という記念の年です。四国は熱いですよ!!

合掌 (^人^) 




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