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慟哭


…この恋の結末は知らないといけない
それがわたしの繋ぎ止めてる未練なのかもしれない。

会いたいともわからない

顔すら見たいともわからない

怒りすら覚えるけど、それは愛したあの人を?

それとも盲目だった私を?

あまりに滑稽な今の自分を受け入れるために
生きていく意味を明確にする必要など無いのだろうけど
考える必要も無いのだろうけど
そんな余裕もない程に
息をするのさえ苦しい私は
苦しみを免れるために目を瞑り、耳を塞ぎ
逃げて蓋をするよりも
この恋の結末を、例え理解し難いものだとしても自分自身が逃げず受け入れる
客観視するならば見届ける必要があると思い始めたそんな最中に私の全てだった時間は、
残酷なまでに彩も音も匂いも無くした

慟哭とはこういうことなのだと思った‥
最愛の人を亡くした人の言葉が
私みたいな馬鹿で陳腐で到底状況も違う人間が頷いていけない言葉だと思ったけど
慟哭だ‥と、
理性も何も知らない幼子のように
泣いて泣いて泣き叫んだ。

誰か助けて
どうか悪い夢であってくれ


でも、こうなることは
ずっと私は知っていたはず
誰が知ることも必要のない‥
愛だと信じて疑わなかった‥
儚くも引き剥がされた短い恋の物語。

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