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2019 夏旅行3日目

目が覚め時計を見ると5:20。寝坊した。朝市に行くため5:00には起きるつもりだった。予定の電車を乗り過ごせば次は約2時間後になる。何時の電車に乗るんだっけ。諦めて2度寝をする前に寝ぼけながら確認する、5:35発の電車だ。駅まではたしか歩いて10分の距離。走ればいけるか?ばたばたと荷物をまとめてチェックアウト。ホテルから駅まで走る。昨日薬局で買ったものはホテルに忘れるし、サンダルだから靴擦れおこしたし、最悪だったけどなんとか間に合った。

駅から降りてすぐに朝市が開かれていた。その日捕れた新鮮な魚介類が並んでいるものだとおもっていたけど、どうどうとロシア産とか北海道産と表記されている。

正直すぎるだろと笑いながらも、どれが正解か分からなくなり友人にオススメしてもらった海鮮屋へ向かう。まだ朝の6時なのに行列ができている。貼紙にはただいま1時間から1時間半待ちと書かれている。

名前とケータイ番号を書けば順番が来たさいに連絡をくれるみたいだけど、早朝から他に行きたいところもなく、店の周りで待ちぼうけ。本を読んだり、noteを書いたりして過ごす。

ヒラメ、マグロ、ホタテ、甘エビの四合わせ丼が提供されたときはすでに8:00。2時間待った海鮮丼は10分もかからないで食べきってしまった。長時間待った影響も否定できないが、確かにおいしい。肉厚で歯ごたえのあるホタテが特に良かった。

駅に戻ると次の電車は1時間半後…目的地は1駅隣なので本数の少なさを恨みながら20分ほど歩きレンタカー屋へ。念願の車を手にいれる。ようやく電車の待ち時間から開放され文明を得た気持ちなった。

事前の口コミ調査で青森で1番気になっていた銭湯、壽(ことぶき)浴場へ車を走らせる。地方の銭湯というとちょっと寂れた趣がいいと思いがちだけど、受付に入った時点で綺麗なのが分かるし、自販機やアイス、マッサージ機も2台あり休憩スペースが充実している。更衣室に入ると鈴虫の心地よい鳴き声が聞こえる。すごい…この時点で名銭湯だと確信してしまう。

浴場は電気風呂、寝湯、ニューウイングと同じカルシウム温泉機+バイブラつきの浴槽、薬湯、水風呂、流水風呂!(いわゆるジェットバス)ひとつひとつの浴槽も大きく、スーパー銭湯クラスの充実具合。

サウナ室にはマットは敷いておらず、サウナ前に置かれたポリ板を持ち込むタイプ。板の大き目のサイズ感がうれしい。遠赤外線のストーブでしっかり熱く、水風呂もかけ流しでキリっと冷えている。飲用も可なのでごくごく飲む。水風呂から上がるとサウナ室となりのベンチが目の前にある。最短導線設計もさすがだ。清掃が行き届いた浴場に自然光がたっぷりととりこまれていて心地いい。露天はないけどそんなこと不満に思う余地もない。

青森いや全国レベルにいい銭湯サウナが八戸にあった。

休憩スペースの寝ながら受けれるマッサージが物理的にも霊的にも昇天しそうで笑った。

2時間待ちの疲労をサウナで解消した後は、車で約1時間半の奥入瀬渓流へ。有名な観光地で人も多いけど、足を止めてじっくり渓流をみてる人はあまりいないので(もったいない)、1人渓流沿いに座り水の流れ、光のきらめき、木々のゆらめき、屏風岩の力強さを楽しむ。

雲井の滝につく頃にはサンダルで3キロほど歩き、疲れたので引き返す。秋の奥入瀬、冬の奥入瀬もたいそう美しんだろう。また違う季節に訪れたいと強く思った。

気づけば15時、十和田湖にも寄ろうかと思っていたけど、6キロ歩いて疲れたので気持ちはサウナだ。アルパインサウナという他では聞いたことのないサウナがある大鰐町地域交流センター鰐come(ワニカム)へ向かう。

鰐comeいいな。銭湯でもサウナ専門施設ではない、地域交流センターに併設された温浴施設。どくとくなゆるさと地域密着で地元の人たちに愛されてる感じ、富山のらくち~のや山形のあぽん西浜とかでも感じた良さを感じる。

さっと体を洗ってわくわくしながらサウナ室へ。おっ…!低温サウナという名称だけど湿度が高くて十分熱い…!アルパインサウナとはストーブで熱せられたサウナストーンが自動で水槽へ運ばれ、リョウリュウ(蒸気を帯びた心地よい熱気)とマイナスイオンが楽しめる話題性のある最新のサウナです。※カタログより

15分に1度リョウリュウする設定らしく、1セット目からまだかまだかと心待ちにするも、限界がきて水風呂へ。

がんばっても2人しか入れないコンパクトな水風呂。段差があって、狭いけど肩までしっかり浸かれる。たぶんかけ流しなのも嬉しい。

露天風呂もあり、外気浴スペースも充実している。解放感のある空間で西日に照らされた雲を眺めていると、近くの踏切からカンカンカンと警報器の音が聞こえ来る。あ~すごくいい。目当てのアルパンサウナリョウリュウを体感する前に満たされてしまう。

とはいえアルパンサウナリョウリュウはなにがなんでも体験したい。15分毎の設定なら00分、15分、30分、45分だろうと今更気づく。8分前にサウナ室に入り、今か今かと待つ。ガコンという音と共にサウナストーンが水槽へゆっくりと運ばれていく。おお!思わず全裸で腕を組み目の前で観察してしまう。どんな遊園地のアトラクションよりも興奮していた。

水槽へサウナストーンが投入されると、一気に水槽の水は沸騰して蒸気が沸きあがある。投入時間は一瞬だけどしっかり熱い…と思っているとまさかの2度漬け…!!たまらん…!!と悶えていると、サウナストーンが元の位置に戻る際、中間地点に置かれていた用途不明のサウナストーンの上部を通るのだけど、水に漬けた後蒸発し切っていない水が、そこに垂れる…!!おこぼれリョウリュウが…ああ、そんな!いいんですか…!!と徹底的に堪能。

最高…と惚けながら水風呂に入ると、壁一面がガラス張りになっており、水風呂に浸かりながら夏の夕空を堪能できることに気づく。水風呂から見える景色で今までで1番の景色だった。珍しく時間を忘れて水風呂に浸かり、体が溶けてしまうじゃないってくらい堪能した。

鰐come良すぎる…温泉地でもあるし、スキー場もあるみたいなので冬に鰐comeに籠るのも最高じゃないか。冬の青森に行きたいとまた思う。

名残惜しいけど今夜の宿、アサヒサウナへ。鰐comeの高湿サウナとは対極のカラカラサウナ。汗が出るまでに体が乾ききってヒリヒリするのも楽しい。自分の好みは高湿なのだけど、たまには異なるセッティングのサウナだった楽しみたい。

年季の入った施設だけど、清掃は行き届いており不満もなし。サウナ飯もこれこれという感じで満足して眠りにつく。

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