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2019 夏旅行2日目

旅行2日目は朝から恐山に向かう。

青森から電車で2時間、そこからバスで40分。計算外だったのが電車本数の少なさだ。朝食を買いに電車を一本遅らせたことにより到着時間が2時間も遅れてしまう。

6時に起きて恐山に到着したのは12時。自分の判断の悪さにげんなりしつつも、さいわい読んでいる小説が面白くなってきて時間の長さは苦にはならなかった。

穏やかな宇曽利湖、火山性ガスによる硫黄臭、水子供養の風車、ところどころ欠けた仏像。涼しかった市内と異なりじめじめした暑さ、遠くから聞こえる蝉の鳴き声。浮世離れした空間に神妙な気持ちになる。

1番心に残ったのは極楽浜。澄んだ湖と硫黄により変色した湖底を眺めていると、東日本大震災の慰安塔から鐘の音が蝉の鳴き声に混じり聞こえる。初めて体験する景色と音に感覚があいまいになる。

あの世とこの世を結ぶ場所で、祈る人もいれば記念撮影をする家族もいる。自分はどうか、会いたいと思える亡くなった人がいないのは幸せなのだろうか。昔一緒に暮らしたコーギーを思い出し撫でたくはなった。

恐山からの帰り際、飲んだ麦茶がおいしかった。

一旦下北駅に戻り仏ヶ浦へ向かおうとするも、午前中の時間のロスにより観光する時間がないことをバス乗ってから気付く。大間なら多少は観光する時間はあるな、何があるマグロ?シーズンではないよな?などと悩んでいると、膀胱に限界がきて下風呂温泉というバス停にすがり降りる。

灰色の空、街、海。

謎の烏賊様レースはやっていない。帰りのバスまで1時間ほど、残念ながらサウナはなさそうだったけど、公衆浴場はあったのでそこへ向かう。

浴場はシャワーとあつめの湯とぬるめの湯のシンプルな造り。ぬるめの湯でも44℃はありそうなくらい熱い。長時間の移動による疲労、自分の無計画さへの苛立ちが溶け、あ゛〜という声が漏れる。

冷水シャワーと熱湯の疑似交互浴で予想外のととのい。目当ての仏ヶ浦には行けなかったけどまぁいいかと思わせてくれた。

温泉の効能が良かったのか、異常に体は温かく帰りのバスでは熟睡。下北に着けば、今度はそこから八戸に向かう。約2時間の移動、2日目にして1冊目の小説が読み終わりそうだ。

八戸では目当ての宿(サウナ)は予約できなかったので、駅チカコスパ重視の宿へ。ちょっとかび臭いけど値段を考えれば悪くない。社長?のマスコットが迎えてくれるとこも気に入った。

宿で小休憩をとり、暗すぎる夜道を30分歩く。目当てのサウナはちのへゆーゆらんど新八温泉を訪れるためだ。

パワフルな熱さで気持ちよく汗がかける遠赤外線ストーブに、肌あたりが優しくて何分でも入っていられそうな水風呂、開放感のある露天スペースで夜空を眺める。

きもちいい…

いつも思ってるけど、やっぱりサウナが好きだなとしみじみ思う。

サウナで気分が良くなったので、帰りは飲酒とアイスの買食いもした。

1日の終わりにいいサウナに入れたので幸福な気持ちで眠りにつく。

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