本当にあったひどい話4

これは本当にあったことなんですが聞いてください。

私の実家に帰るときのこと、料金所近くになってETCカードを入れ忘れていたことに気づいた私は、今運転しているから財布から千円とってとお願いしました。妻は財布を覗いてから私のことを二度見ました。私もびっくりしましたが、もう一度財布を見てから私の方を見ました。つまり三度見であり、私はそのことに驚いて妻を二度見しました。最初に一度見てからの二度見なので合計で三度見であり、妻と合わせると6回見たことになりました。

一体どうしたんだと思いましたが財布の中にぎっしり入ったコンドームのことを見て反応したんでしょう。なぜ財布のコンドームにそこまで反応するのか。もしかしたらやましいことでもあるのではないか。私は妻を不審に思いました。そういえば妻は何をするにしてもスマホを持って移動するんです。浴室の脱衣場まで持ち込みます。

私は洗面所に歯磨きをするときに脱衣場に置いてあったスマホを覗き込みました。バイブが小さく鳴り、LINEのメッセージが来ていました。差出人は私の親友である高島で、ロック画面にはメッセージの冒頭が表示されていました。「明日、旦那いないんだろ」と。私は驚きました。実は高島の妻と私は浮気をしていたのです。どうして高島が私の妻と……。

結論から言うと妻は浮気をしていました。私がいつものように出社してから営業のサボりついでに高島の家で浮気をした後、妻のカバンに忍ばせたGPSで妻の動向を探っていると、妻が近くにいるんです。どうして高島家に!? きっと高島と浮気をするつもりなんでしょう。妻はどんどんこちらに近づいてきます。高島は今いないというのに。そのまま私達と同じポイントにGPSは位置し、エレベーターで妻が上がってくるようでした。私は悔しくなってあいつらを見返したくて高島の妻を抱きしめました。

インターホンが鳴りました。私はそのまま玄関まで飛び出していって、ドアを開けました。やはり妻でした。私は自分が下着一枚でいることに妻がなんの反応をしないのを見て、やはりこうしたことに慣れているのだと思うと悔しくなり、涙があふれ、扉を閉めるとそのまま高島の妻を何度も何度も抱きました。

悔しい。どうしてこんな思いをしなければならないのか。私は悔しくて泣きました。

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