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一連の文春報道について、あらためて自分の認識、スタンスを整理する

以下は、「一連の文春報道は人権侵害にあたる」として否定派の左派系YouTuberの方の書きこみ。

この書き方に当初、自分は違和感を覚えたわけだが、調べていくうちにわかった。なるほど、「されまくってた」かはともかく、最初はそういう流れがあったんだなと。自分は先のnoteに記したように、本事件に興味を持ち始めたキッカケは、百田尚樹チャンネルの「4つの大きな謎」(シリーズ第4回。7月7日配信)からで、その前の流れは知らず。その回の視聴でだいたいの概要はわかり、そこから思考がスタートした。ゆえに、自分の中でX子さんは「あのとき起こったことの核心を知っているはずの人」という認識……。

いや、Y氏による発言で「刺せと言われて刺しちゃった」(彼女)というものがあったから、そういう疑い、認識は、いつしか少なからず持ったわけか。うむ。キレイゴトはよそう。それは認める。

ただし、(今回遡って調べてわかった)序盤の百田チャンネルでの「殺●事件に関与!?」(原文ママ)とか、ラサール石井氏のコラムのように「殺人に関わってる?」みたいな書き方は、自分はしていない。基本認識として、あくまで「事件の本質についてなんらかのことを知っているに違いない」というもの。

「なんらかのことを知っている人」というのは、本事件はあまりに登場人物が少ないからそうなる。さすがに、種雄さんは物盗りに殺されたという線はないだろう。種雄さんの死が他殺なら、それは登場人物の誰かの関与と考えるほかない(この書き方は人権侵害には当たらないはず)。

くだんのYouTuberは「疑わしいというのは(一刑事の)勘によるものだけ」などと言うが、それはあまりに乱暴だ。ちゃんと捜査はしている。愛知の実家の家宅捜索がなされているし、X子さんにも彼に関して尋ねている。

何度も言うが、本事件は現状、登場人物が少ない。今後、文春が新たに「A氏」「B氏」などと出してきたら話は別だが、おそらくそういうことはないだろう。

木原氏について思うのは、「事実無根」という言い方はちょっと極端だったなという。X子さんが受けた十回におよぶ取調べなど、過去の事実は事実として厳然としてある。知ってること、聞いてきたことはしっかり話していただきたい。まあ、無理な願いか。

報じられている当時のX子さんの行動。
①ダンナが亡くなった夜にY氏と居酒屋で落ち合い、笑顔で写真撮影
②ダンナの葬儀には出席せず
③ダンナの高級な持ち物を早々に持ち出した

これらに関して不審がる向きがある中(当たり前か)、自分は「人間関係の諸事情でそういう行動をとる人間もいるわな」「身内が形見をもらうのは自然」で納得できる。

人権侵害はダメ、名誉毀損もダメながら、自分の中で一連の文春報道に違和感はない。取材したうえでウソを書いてない限り、記事として成立していると思う。記事が訴えられる覚悟もあるはず。30年ぐらいライターをやってきて、感覚が麻痺しているんじゃね? と問われたら、そうだと答えるしかない。

123便事故や数々の未解決事件への関心同様に、事件はしっかり解決されなければならないと強く思う身として、この事件も被害者が気の毒な「被害者ファースト」のスタンスで注目していきたい。

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