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人気特撮シリーズ『太陽の戦士レオーナ』の名ヒロイン、大川成美インタビュー〜グラドル以前、ソフトボールで国体に出場するまでの波乱&濃密な歩み特別編 第1回

――アイドルとか、芸能界への興味は子供の頃からあったんですよね。
大川 やっぱりフツーに興味はありましたね。ただそれだけはずっと言えずにいたんです、友達には。
――友達には? ああ、両親には言ってたんですね。
大川 親には言ってました。小学生の頃にダンスを習わせてもらってたんです。どっちかというと、アイドルになりたいっていうのが最初にあって。小学生の頃は。
――えーと、小学生の頃っていうと、2000年前後? グラドルはもちろん、モー娘。が圧倒的な人気を誇っていた時期。やっぱり憧れは出てきますよね。
大川 そうなんです。お母さんがピンクレディーがすごい好きで。家でずっと流してたのを聴いたり見たりしていて。
――小さい頃からそういう環境にあったわけですね。
大川 そうなんです。
――お母さん、たぶん自分と同じくらいの世代のはずなので、ピンクレディーだったり、キャンディーズだったり、そのあとは松田聖子に触発される世代……。
大川 まさにそうで(笑)。カラオケもお母さんとおばあちゃんとで行くことが多くて。
――昭和の歌にどんどん精通していったと?
大川 そういうのが当たり前で。で、ウチ、家族みんな歌が上手くて。おばあちゃん、カラオケで100点を出すんです(笑)。
――100点出した人ってあんま聞いたことないですよね(笑)。
大川 ハハハ。おばあちゃん、演歌が上手なんです。お母さんはピンクレディーとか。で、家でライブ映像とかを流してみんなで踊ったりとかが当たり前で(笑)。
――日常的に音楽に接していた環境。
大川 で、ダンスを習わせてもらうんですね。小学校の4年生からやり始めて。
――ダンスはどんなものを?
大川 ヒップホップとかガールズ(ヒップホップ)とか。
――流行りのダンスですね。
大川 いろんなジャンルを。たぶんその頃にLDHさんとか、モーニング娘。さんとかの人気がすごくて。松浦亜弥さんとか、w-inds.さんとか。
――歌って踊れるアーティストたちですね。
大川 そういうのを見ていて、いいなあって。いまだとダンスってみんな当たり前に習ってるじゃないですか。その頃はクラスでダンスやってるのは1人とか2人とかぐらいで。まだそのぐらいの流行り方だったんです。
――その頃一番好きだったのは?
大川 浜崎あゆみさんですね。
――あの頃の人気は絶大でしたからね。
大川 そういう世代で(笑)。で、週2ぐらいでダンスをやって、あと、地元の地区のやつでバレーボールのチームにも入っていて。夜、週2で。
――あ、ダンスだけに打ち込んでいたわけではなく?(笑)。
大川 ワタシ、小2ぐらいからスケジュールがパンパンで(苦笑)。金管もやっていて、そこではトランペットをやっていました。あと、バスケ部にも入っていたし、陸上もやっていたんで、それでスケジュールがパンパン……(笑)。
――それって学校のやつだけじゃなく?
大川 地区のやつをかけもちで……。忙しくやっていましたねえ(笑)。あ、でも、塾には行ったことがなくて。
――なるほど、いわゆる勉強系のはやってなくて。
大川 親から「勉強しろ勉強しろ」とか言われなかったんですね。ただ、とびぬけてスポーツができるってわけでもなかったんです。それなりにできるほうではあったんですけど……。ワタシ、3月20日生まれなんで、みんなと1年差があるんです。
――ああ、子供の頃の1年の差は大きいですからね。
大川 そうですそうです。足もそこまで速くなかったし、バスケやバレーでも、背が高くなかったので……。
――ハンディを感じつつ一生懸命やっていたと。途中でイヤになったりは? それだけ種類をこなして、一つぐらい「もういいや!」みたいな……。
大川 それがなかったんですよねえ。高校から専門学校にかけては無遅刻無欠席だったし。皆勤賞で(笑)。
――やるからにはとことんやるタイプなんですね(笑)。じゃあ、勉強もそれなりにして、できたんじゃ?
大川 勉強もフツーぐらいですね。ああ、で、中学に入ってから急に足が速くなったんです。
――急に突然?(笑)。
大川 たぶん、追いついたというか(苦笑)。中学に入ってから部活をなにするか? で、ちょっと考えたんですね。
――たくさんいろいろやってきたものをいったんリセットして……?
大川 部活見学で一週間ぐらい決める時間があって、ほとんど吹奏楽部のところに行ってたんですね。そこで3年生の人に「ドラムの後継者がいない」って言われて、試しにやってみたら楽しくなっちゃって。基礎的なことを一日かけて教えてもらったんですけど、それが3日ぐらいでだいたいできるようになったんですね(苦笑)。それで「絶対に入ってほしい」ってことになって。
――即戦力の人材だと(笑)。
大川 家でも菜箸使って練習したんですね(笑)。
――やるとなったらとことんやる気質が発揮されて。
大川 めちゃくちゃ努力して(苦笑)。だったんですけど……。
――話はスンナリとはいかずに?(笑)。
大川 その中学校にソフトボール部があったんです。中学であるのは珍しいんですけど。で、母親が学生時代、ソフトをやってたというのもあって、キャッチボールは小さい頃からやらされてて……っていうのもアレなんですけど(笑)。
ーー自然な流れで。
大川 あと、お父さんは野球をやってて、甲子園にも出ているんですね。
ーー甲子園!?
大川 そうなんです。ベンチ入りという形だったようなんですけど。
ーーそれでも十分すごいですよ!
大川 で、2人が投げあってるところにワタシが入ったり。
――なるほど、お父さんとお母さんがキャッチボールをしているわけですね。
大川 そうなんです。
――なんか、すごいレベルの高そうなキャッチボール(笑)。
大川 ハハハ。で、一緒にずっとやってはいたんで、ほかの子よりはボールには慣れていたんですね。ちょっとできるレベル(笑)。
――いや、相当できたと見ましたが(笑)。
大川 「一日だけソフトボール見に行ったら?」って親に頼まれて(笑)。
――「頼まれた」んですね(笑)。
大川 じゃあ、ちょっとだけ見てこようかなって思って。
――えーと、まだ話の結論見えてない段階ですが、なんとなく野球マンガのオープニングみたいな展開で(笑)。
大川 フフフ。で、行ってみたら、わりと怖い系のお姉さんがいっぱいいたんですよ(笑)。ただ、地元で強いチームっていうのは評判で。「目をつけられるのもヤダなあ」とかいろいろ思いながらも行って(笑)。で、キャッチボールをやらされたんですけど、フツーにできるんでめちゃめちゃもてはやされて(苦笑)。
――血統的にただの素人じゃあないですからね(笑)。
大川 で、やっぱり「入って」ってことになるじゃないですか(苦笑)。怖い先輩たちがやさしくなって「入って、入って」みたいな。ワタシも嬉しいし、楽しくなっちゃって……。なんかわからないんですけど、サクッとソフト部に決めちゃったんです。
――ドラムのことは忘れて?
大川 忘れました(苦笑)。
――とりあえず、ご両親は喜ばれましたよね。
大川 むちゃくちゃ喜びました。で、練習するようになって。で、そうしているうちに、のちに自分が行くことになる高校? 県でベスト8とかのレベルの学校なんですけど、そこの高校生と試合をするってことになって……。
――中学生対高校生。
大川 そうなんです。確か、1年生の夏だったと思うんですけど、中学生の夏の大会を控えての練習試合……っていうのがあって。その高校って、お母さんがソフトをやってた高校で、ワタシも妹も入ることになるんですけど、3人とも同じ監督の下でやることになるんです。
――運命的なものも感じますね。
大川 で、そういう関係で、教え子の娘がいるってことで、いろいろ注目していただいたようで。
(第2回に続く)

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