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世間では岸田首相のDappi疑惑放置の姿勢が問題になっているが、ここではDeppaiの浸透放置問題について殊勝にちょっと考えてみる

 グラドル関連のライターとして、昔から気になっている言葉がある。“でっぱい”だ。言わずと知れた“ちっぱい”の対義語としての言葉。

 「ん? そんな言葉あったっけ?」とおっしゃる方もおられるかもだが、ちっぱいがあれば、でっぱいがあって当然。

 ピクシブ百科事典にもしっかり載っている。

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 しっかりというよりは、ひっそりとか(笑)。

 気になっているからには、むろん、巨乳グラドル関連の原稿で(時折。思い立ったら程度だが)使ってきたのだが、いつ頃から使ってきたかは定かじゃない。

 と思ったら、以前自分はこんなことを書いていた。

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 2000年代前半!(笑)。そんなに早くから使っていたかしら。というのはあらためて調べて発掘した別の記事でこんなコメントをしていたから。

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 冷静に振り返ってみて、自分が使い始めたのは2000年代終盤からというのが正解ぽい。

 いや、ただ、今回考えてみたい問題はそこではなく、“でっぱい”の浸透放置の実情について。"ちっぱい”と違い、なぜか思うように浸透していないのが実情だ。

 周知のように、ちっぱいには、貧乳、微乳といった類義語があり、「巨乳や爆乳という言葉があるから、でっぱいは不要」という意見には与することができない。

 では、なぜ、かくも浸透しなかった(していない)のか? ちっぱいがよくて、でっぱいがダメなのはいかなる理由なのか?

 自分なりに考えてみた結果、「で」から始まる語感がいけないのではないか。かつて、作家の丸谷才一はエッセイで「へ」から始まる言葉のネガティヴ性について考察したことがあったが、「で」にもそういうところがあるのではないか。

 デブ、でべそ、出っ歯、でばがめ、でたらめ、でまかせ、でくのぼう、出禁、出不精、デマ、デフレなどなど。(“出”がつくもの多い)

 デリシャスやデラックス、伝統、伝説など、いい言葉もあるが、ネガティヴな意味を有する言葉が多い(人名に関してはむろん除外)。

 “でっかい”自体は悪くないはずだが、“でっぱい”となると、“出っ歯”のような語感もあり、どこか躊躇されたのではないか? ゆえに、でっぱいは印象が悪く、世に(まずはグラドル・ファンの間で)浸透しなかったという……仮説。

 なお、ツイッター上で調べてみたところ、それなりにそこそこ一般用語として使われてはいる様子。そうして、肝心の「グラドル でっぱい」で検索したら、これがひっかかった。

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 さらに、

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 実に、3年半前に、ななせ結衣が使っていた!

 しかも前者は、自分も仕事でお世話になっていた『週刊大衆ヴィーナス』の掲載グラビアに関するツイートで。うーむ。

 仮に、今後、“でっぱい”がよりしっかり浸透するとすれば、“ちっぱい番付”でお馴染みのあの雑誌が“でっぱい番付”をやるか、もしくはどこか大きな媒体で“でっぱい”に関する総力特集をやるか、はたまた、自ら“でっぱい”を称し、そのキャッチフレーズを有した新世代の人気グラドルが登場するか、ではないか。

 キャッチフレーズは、「日本一のでっぱい美人」とか「令和のでっぱいクイーン」とか「でっぱい姫」とか「でっぱいテロリスト」とか「なにわのでっぱいダイヤモンド」とか(最後のはいかんだろ)。

 一番肝心な問題??? 「なぜ、お前はそこまでその言葉にこだわるのか?」と問われれば、正直、自分でも核心的なことはわかっていない。「ちっぱいがあるなら、でっぱいがあってもいいじゃないか」というのが最初の単純な思いだったはずだが。その内実は、道産子ゆえ「北海道→でっかいどう」のインプットも手伝い、妙に反応しこだわってしまった……というのはちょっとこじつけ、いや、“で”まかせか。

 今後、“でっぱい”という言葉がどう展開していくのか、していかないのか、興味津々。とりあえず、昨年のインタビュー(『EXweb』参照。3万字におよぶ超超超ロングインタビュー)以来、その動向が気になっているななせ結衣がかつてハッシュタグで使っていたことは、なんかとても嬉しい収穫、事実ではある(笑)。


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