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祝・デビュー40周年。「花の82年組」の1人にして、80年代を代表するアイドル・レジェンド、早見優の軌跡を振り返る〜1982年の早見優①

言わずと知れた「花の82年組」アイドルの1人の彼女。先だって、彼女にインタビューする機会に恵まれた意味もあるが、ひとつ、できうる範囲(不定期執筆)で彼女の歩みを追っていきたい。まずは、デビュー1年目の1982年編から。

■1stシングル『急いで!初恋』(1982年4月21日リリース)

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生涯の盟友となる石川秀美のデビュー・シングル『妖精時代』と同じ日に発売。オリコン36位(『妖精時代』は31位)。
デビュー曲、さらには春という季節にふさわしい爽快かつ軽快なナンバー。元々、B面に収められた『潮風の予感』がA面候補だったが、「恋コロン髪にもコロンヘアコロンシャンプー」(これが商品名)のタイアップが決まり、急遽、両面を入れ替えてリリースすることに。

↓彼女の出演CM

正直、『潮風の予感』はフッツーのアイドル歌謡曲であり、曲のキャッチーさ、新しさ(新奇性)という点では『急いで!初恋』のほうが明確に上。さらに、先行リリースされた堀ちえみのデビュー曲のタイトルが『潮風の少女』ということもあり、入れ替えて大正解! 『潮風の予感』はほぼほぼ日本語の歌詞で作られ、「ハワイ育ちの彼女にあえて日本語だけで歌わせる」という意図が垣間見れるが、彼女の曲には「ドゥリ〜ミング」や「ダイアリィ〜」といった抜群の発音の英語の歌詞があってこそ真骨頂というもの(彼女ならではのきれいな日本語との流れも妙味)。
知る人ぞ知るように、そのキレイな英語の発音も、当初制作陣の間ではNGということで話が進められていた由。彼女もとりあえず指示に従い歌ったものの、「(カタカナ英語は)歌っていてとても違和感がある」旨、主張(当時、彼女は15歳)。歌い直した結果、彼女の意見が通ることになり(判断正解)、以後、その独特の歌唱スタイルは世に定着していく。

なお、きらびやかに凝った本曲のイントロは、2000年代のフジテレビの夕方のニュース『スーパーニュース』のお天気コーナーのジングルで使われていたことは、ファンにはお馴染みの話。同番組の芸能コーナーでは彼女の6thシングル『渚のライオン』のイントロも使われており、一時の同ニュースは妙に彼女づいていたのだった。

ちなみにほかの「花の82年組」のデビュー曲のオリコン最高位はーー。
松本伊代『センチメンタル・ジャーニー』9位
北原佐和子『マイ・ボーイフレンド』25位
堀ちえみ『潮風の少女』27位

三田寛子『駆けてきた処女』21位
小泉今日子『私の16才』22位

中森明菜『スローモーション』30位


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