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鈴木砂羽さんのあのパワハラ告白文をいまさらながら読み、感銘を受けたライター。そこから関心は広がり、他の論考記事に刺激も受けつつ、自分なりに推察してみたこと(遅すぎ!?)

芸能関連のライターとして失格もいいとこだが、2022年4月の鈴木砂羽さんによる「某映画監督から受けたパワハラ告発」騒動なるものを、いまさらながら知った。

目下の関心事である例の事案において、「小沢」「騒動」「性被害」「アイドル」「グラドル」「ホリプロ」あたりのワードの組み合わせでもって検索していく中で、彼女のnote記事がひっかかった(彼女は元ホリプロ所属)。

確かに昨年のあの時期といえば、複数の映画監督によるセクハラパワハラ問題がとみに話題を集めていたんだったか。思い起こせば、某誌からそれに類するコメントを求められた気もするが、たぶん、自分が答えたのはグラドル界隈のそれについて。鈴木さんの件はまったく知らなかった。

そうそう、あの時期の自分のもっぱらの関心事は、新規の漫才トーナメント『Gー1グランプリ』における、エル・カブキへの不正投票疑惑(むろん、事実無根)だったよなあと思い起こしたりも。だが、あらためて調べてみたら、その疑惑騒動の発端は鈴木さんの話題より数日遅かった。

鈴木さんがnoteを公開した4月12日以降数日間の我がnoteの動きを確認してみると……(自分は商業誌・紙用の原稿やネタ含めてあらゆる書き物をnoteにストック。noteの履歴表示の性格上、時系列がわかりにくくなっているのはご容赦)。

うむ(苦笑)。大半が下書き止まりで(後日の別稿で仕上げたものはいくつかあったはず)。一方、アラフィフ女優においては、高岡さんと別の鈴木さんに関心を寄せていたことがわかる。

まあ、それはいいとして(いいんかい)、遅ればせながら、今回、その極めて正直な告白、告発というべき、彼女の熱量に満ちた文章を読み、自分はかなりの感銘を受けた次第。あの監督(断定でいいのだろう)の厄介な本性が実によくわかる。今回の『文春』の内容に相通ずるものが多分にあり、読み応え満点(むろん、今回の件の真相に関してはまだ不明である)。

そんな「無性に書きたくなって」書いた彼女の文章を読んだ果てに、自分が無性に気になったのが、主演依頼映画はなんだったのか?  ということ。

ネットを見ると、同じことを考えた人がいるようで(監督は誰なのか? が主旨の論考もあり)、興味深々書かれたものをいくつか読んでみたわけだが、どうもスッキリしない。推理の仕方がどこか中途半端であり、作品の内容をよくわからず書いてるものもある(ここにリンクは貼らず)。

彼女の記述からのヒントは、

■2022年4月より十数年前の出来事。監督の新作の試写会後の食事において
■その新作は海外の映画賞ですでに高い評価を獲得済み
■マネージャーからは事前に「次回作の主演で」という話を聞かされていた
■監督サイドから言われたのは「3部作の3作品目で主演をお願いしたい」

など。

家賃3部作の意味は、家賃数か月分の収益でヨシとしながら低予算で製作された3作品(らしい)。いずれも実際起こった事件がモチーフになっている由


一部ネットを見ると、家賃3部作第3作は『ヒミズ』と書かれ、それに則って論じてるものがあるが、どう考えても『ヒミズ』の主人公役に鈴木さんはありえない。そうしてそれは『愛なき森で叫べ』もしかり。公開がずっと遅れた意味あいもさることながら、配役的に合わない。

そもそも、彼女が試写会に行った映画、監督と会ったのはいつのことか? だが、以下の彼女の記述を踏まえると、

どなたかも書いているように『愛のむきだし』(2009年1月公開)でいいんじゃないか。いいと思われる。2022年4月から遡って13年ちょっと前。早々に外国の映画賞を受賞しており、「俳優たちの死闘のような頑張り」「自慰っぽい熱量」など、彼女ならではの言いまわしも腑に落ちる。

まだるっこしい書き方は抜きにして書いてしまうと、彼女が主演を依頼された作品は『恋の罪』(2011年11月公開)なのではないか。そう思われる。くだんのネット記事を見ると、「次回作」や「3作目」というワードにひっぱられてるフシが端々に見受けられるが、マネージャーがタレントに手っ取り早く「次回作での出演依頼来てます」などと言うのは不思議ではないし、撮影順や公開順が変わるなんてのは映画界ではよくある話。なんといっても、配役で考えると、水野美紀さん(鈴木さんと年の差2歳)が主演を務め、大胆ヌードが話題を呼んだ同作はしっくり来る。

むろん、鈴木さんとの話がこじれたことで企画自体なくなったというパターンもありうるが、いやいや、あの監督なら「お前が主演じゃなくても、最高の作品が撮れたわい!」というような結果を見せつけたかったようにも思われる(自分は何度となく週刊誌上の熱演女優系の特集で絶賛してきたが、同作での水野さんの体を張った演技はすばらしい)。

以上、あくまで推測で。『ヒミズ』を挙げている論考よりはいいでしょ(笑)。うーん、彼女が主演を務めていたらどんな作品になっていたのか……って、もうどうでもいい話か。というか、根本的に前提として監督の名前が違っていたら、本稿はすぐに削除いたします(苦笑)。





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