見出し画像

2019年11月におこなった岸明日香さんインタビューよりラスト部分抜粋。当時の事務所判断(?)でカットされたところも含めて掲載

――結婚願望とかってどうですか。
 ああ、そのへんはワタシ、逆に自分で心配してるんですけど。やっぱこの年代になってくると、周りが結婚しだすじゃないですか。で、そうなると、「ワタシも結婚願望出てきましたー」みたいなのがあると思うんですけど、ワタシ、まったく影響されなくて。見えてこないというか、逆に心配してるんですよね。
――ファンからすると、ある意味安心な告白ですが。でも、親御さんとかは……。
 ああ、お母さんとかはね、「はよ、孫の顔が見たい」とか言ってますけど(笑)。あと、ウチ、子供が大好きなんですよ。だから子供は欲しいなあって思いますね。いいなあ、子供はかわいいなあって思いますね。
――子供好きの岸さん、いいですね。
 だから結婚はいずれゆくゆくは……。好いてくれる人がいての話ですけど(笑)。
――そこの心配は無用で(笑)。まあ、いまは仕事が忙しいですからね。
 ああ、でもそこは、合間をくぐってでも、来てくれる人がいいなって。ワタシ、けっこう肉食な人が好きなんで、グイグイ来てくれる人がいいなって感じですね。
――話を聞いてると、電撃的なことが数年後には……(笑)。
 (ひときわ高らかな笑い声で)ハハハ! あったら笑いますけどね。
――ハハハ。じゃあ、最後に女優業の話を。やっぱり大事な仕事ですよね。
 大事な仕事? そうですね。元々やりたかったっていうのもありますし、実際やってみて楽しいお仕事で。
――今後やりたい役などは?
 ワタシ、ドロドロな映画とかドラマがすごい好きで。わりといままでは、かわいらしい役というか、ぶりっ子ちゃんとかフシギちゃんの役が圧倒的に多くて、ハッピーでポジティブな役が多かったんですけど、今後はもっとどんよりとした暗い、なんやったらちょっと気味の悪いぐらいの役とかやってみたいなあって思いますね。
――サスペンスものとか。
 ストーカーの役とかもいいですよね。
――ストーカーするほう……。
 するほうですね(笑)。
――ぜひ見てみたいです(笑)。
 そういう願望はありますね。
――そういう新機軸の内容のものはけっこうすんなり決まりそうな感も。
 ねえ。そのへんは会社にお願いして(笑)。ハハハ。
――なんてったって、オスカーですからね。つーか、オスカーっていいですよね。
 んんっ? どうなんですかねえ(超苦笑い)。
――すいません、唐突な発言で(笑)。
 ハハハ! (隣のマネージャー氏の顔を見て)笑ってる笑ってる(笑)。ちょっとワタシがなんて言っていいかわかんないんですけど……。
――いや、前の事務所もよかったんですが……。
 いや、どっちも楽しいですよ(笑)。
――ハハハ。なんかすいません、変な締めになりまして(苦笑)。
 いやいや、ワタシはもっと喋りたいんですけど(笑)。
――たっぷり話していただき、ありがとうございました。
(取材&文⁄織田祐二)

デビューからいまに至るまで一貫して変わらない彼女の気さくで奔放な気質が窺われる。ファンならご存知のとおり、めちゃめちゃ喋りが上手く、相手への気遣いも含めた賛同の合いの手も上手で、どこか隙のような人懐っこさの部分もあって、彼女の世界に容赦なく引き込まれる。とにかく話していて話しやすく、楽しい人。なお、カットされた部分は、鋭い人ならおわかりのとおり、彼女の発言ならぬ織田祐二のよけいで意味不明な物言いである「オスカー」のくだり(あくまで自分が悪い。ゆえに今回彼女には迷惑はかからないはず)。「その伝統、さらにドラマといえばオスカー」というわけで勢いで言ってしまったわけだが、唐突に「いいですよ」と言われても、本人も事務所も困惑するのみだろう。ただし、この5か月後に事務所を退所することになるわけで、そのあたりの布石があったかは定かじゃない。

画像1
絶賛発売中&高セールス記録中&話題沸騰中のデビュー10周年記念の最新写真集。彼女の際立った美しさが全編に凝縮、堪能できる、文字どおり永久保存すべき1冊。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?