見出し画像

古今東西、推理ものに出てくる探偵は変わり者で切れ物で、ちょっとムカつく。けど、まあ許せる範囲。

今日は麗らかなお天気。
またもや12月とは思えないお日様の感じ。
気持ちいいので、朝ごはんはベランダのテーブルで食べた。寒くない。

毎年買ってるりんごが届いた。
なんだかリンゴとかみかんとかって大したことない果物みたいな感じもするんだけど(いや大したことないっていうのは失礼か、昔からずっとあるっていう感じ)それでもやっぱりあると嬉しい。
毎日、どっちを食べるか、どっちも食べるかって山盛りのフルーツカゴを見てワクワクするのも楽しい。

一人暮らしをはじめてまず思った事は、フルーツはいつもダイニングテーブルの上にあるわけじゃないって事だ。
自分で買うか、誰かにもらわないでもしない限り姿を表すことはない。

お家にいるころは必ずダイニングテーブルの上にあったのに、あれもひとえにお陰様だったんだなあと思ったもんだ。

おまけにフルーツはあった方がいいなあって思って、お家と同じように買ってきて盛り付けてみるんだけど、そのうち、どれかが傷んでくる。
はっ?なにこれ?
って気づいた時にはもう遅い。
なんかりんごに茶色くなって柔らかいところができちゃったり、みかんも手で持ったらちょっと感触が変になってたり、バナナなんてご想像通り。

一人暮らしの初めの頃は、買う量の間違いってのもあったんだろうれど、お家にいた頃のいつも新鮮なフルーツは、どんな風に管理されてたんだろう?
不思議でならない。
今でも、ちょっと油断するとなんか古くなった感じがするとか思ってしまう。

それでもあったら嬉しいから、毎日張り切って食べる。
りんごなんて段ボールいっぱい届くから、いろんな食べ方を駆使して食べれるようになったもんな。そこまでしてって思うかもしれないけれど、果物食べると健康な気がするし、元気になるような気もするし。
いただきます。

今、ヘッドホンで音楽聴きながら書いてるんだけど、クッキー食べたら怪獣かよっていうくらいの咀嚼音がして、強くなった気がした。
なにを噛み砕いてるんだっていう音がする。
へへっ。噛み砕いてやるー!

それはいい。
今お風呂の友達はアンソニー・ホロヴィッツの「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」第4弾「ナイフをひねれば」

アンソニー・ホロヴィッツは脚本とか書くから、ビジュアルを想像させる描写が細かくて上手。語り口が嫌いな人もいるかもしれないけれど、王道ミステリとちょっと今風の話題ときちんとしたプロット、前半部分に書かれた伏線の回収。

ちゃんと読んでれば、初めに書かれてる出来事の中に犯人とわかるそれや印が書かれてる。でも、なかなかその時はそれと気づかせないで、最後にこの人が犯人ですよっていう説明の時に、あーーーあったあった!あれね、あれがね。ってなって、くっそーってなる。いや、悔しがることはない、へええってなる。

ジェームズ・ボンドシリーズ(007 逆襲のトリガー)や、シャーロック・ホームズの続編(絹の家、モリアーティ)を、それぞれイアン・フレミング財団、アーサー・コナン・ドイル財団から依頼されて続編を書く作家だから、それらの作家の雰囲気を壊さずに継承しつつ書く才能があるんだろう。
ホロヴィッツ自体がイギリス人作家っていうのも大きいと思うけれど。

人が死んでも全体的に重苦しい感じはなくて、人が殺されちゃったことより謎解きとか、それ以外の人間関係とかにお話の多くが割かれているから、途中で誰が死んだんだっけ?って思う感じの推理もの。
ポアロとかもそうじゃない?(ポアロのドラマの脚本も書いてる「刑事フォイル」も嫌いじゃない)

ホーソーン&ホロヴィッツシリーズは、ホロヴィッツ自体がお話の中に出てきて、探偵ホーソーン(もちろん一癖も二癖もあって、侮れないやつ)と一緒に事件を解決していく。

お話の中では、ホロヴィッツはホーソーンに振り回されるばっかりで、一緒に行動してるのにちっとも犯人に近づけない。
バディ物だから両方とも冴えまくっててもあれだから仕方ないし、主たる探偵はいつも変わり者で、洞察力があって鋭い。お決まりね、古今東西お決まりのパターン。
だからこそ、それ以外の部分の描写が冴えてないと面白くない。
ホロヴィッツはその部分が読んでて楽しいからつい第4弾まで読み続けている。

シャーロック・ホームズの「絹の家」や「モリアーティ」もその世界に浸れる感じで面白かった。あの当時の雰囲気でお話を書くのもなかなか大変そう。器用なんだろうな。
それぞれの作家のスタイルを熟知していて、憑依されるタイプなんだと思う。いい意味で。

こういう種類のお話を読める時は、こちら側も時間や気持ちに余裕があるっていうか、調子がいいんだと思う。
はいはいっそう来たのね、あーなるほどね、って、ちょっとばかりゆるい部分があったとしても、素直に読み進めれるから。

褒めてるよね?褒めてるよ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?