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全裸でベランダに出るのは、危険。私じゃないです。きっと誰かが見てます。

この間、ミスタードーナッツに行って会計をするとき、レジのスタッフの女性に「店内?」と聞かれた。
聞き間違いかと思ったけれど、「店内でお過ごしですか?」とかじゃなくて、シンプルに「店内?」とだけ。私だってきちんとした礼儀作法ができてるとは言えないが、こういうマニュアルがありそうなお店でそういう言われ方をすると、ちょっと気になった。結構、年配のスタッフ方に多い気がする。他の店でも、なんていうかちょっと友達?知り合い?っぽい言い方をする人がいる。

あれはどっちなんだろう?子供に対するお母さんっぽいキャラになってしまうのか、この間まで他のお仕事をしていて接客業は初めてで、なんだかああいう口調になってしまうのかよくわからないけど、あんまり気持ちのいいものではない。

入院していた時、お掃除をしてくれる方々が来てくれるのだが、ある日来た50代の女性が、いきなり、「私は健康のためにこのお仕事をしているの。今まではデパートでお茶して暇潰したり、専業主婦で楽してきたから、体がなまってもーと思って。」と。何も聞いていないのに突然そういう話をしてきた。黙って聞いてると、「他の方は、ほら、やっぱり生活が苦しいっていうか、これしかお仕事がないっていうか、そういう人が多いから、話が合わないのよね。」と。
私はその時、ちょっと仕事を抱えたままの入院だったから病室でもお仕事をしていた。「なんのお仕事されてるの?」と聞いてきたので、「ギャラリーです。」と言ったら「私、そういうお仕事大好き。昔から興味があったの。雇ってくれないかしら?」と、冗談のかけらもなく言ってきた。
初めて会ったその日に、入院してる私に病室で言われても。不思議な人だった。
結局何が言いたかったんだろうと思うけれど、何はともあれ、目の前のことを一生懸命やれない人を、雇う気はない。

病院の朝は早い。なんだか早く目が覚めて薄暗いうちから行動してしまう。ある日、窓の外を見ながらぼーっとお茶を飲んでいると、ある光景が目に飛び込んできた。お向かいのマンションといっても結構な距離があるのだが、そのマンションのベランダにベージュっぽい何やら動く影を見つけた。よーく見ると少し前屈みになった全裸の男の人が、ベランダに干してあるパンツを取って、その場で履いている姿だった。
おーーーーー。世の中にはあんなことする人もいるんだ。と思って見ていたが、(距離があるので、細部は見えない。念の為。)あの人は、こんな時間だから絶対誰も見ていないと思っているのか、そんなことも考えることなく、パンツ、パンツとだけ思っているのか、ベランダも自分の部屋の一部と認識しているのか、どれなんだろうな。まあ、パジャマの下だけ履いて出てきても、パンツ履く時また脱がなきゃいけないからめんどくさいのかな。でも、待てよ、じゃあ部屋の中ではどんな格好して過ごしているんだろう?それとも、朝シャワーをして、あーーーパンツないっ、ってなっての洗濯物回収だったんだろうか。だったら、ついでにその他の洗濯物も入れたらいいのに。と思った。必要なものだけ手に入れたら満足するタチなんだろう。

黒いマルが3つこの位置にあるとミッキーに見える。
カップの絵に緑のマルがあると、スタバに見える。
ミッキーの認知度ならわかるけど、スタバも大したもんだ。

話が迷走しているが、入院していた時のことを書いてたら思い出しちゃって、つらつら書いてしまった。

再発したら、とりあえず症状を抑えるためにステロイドパルスという治療しかないので、毎回それをやることになる。結構ハードな治療らしいけど、私はそこまでダメージを感じていない。その後、色んな副作用が出るけれど、病状が出てるよりマシだからそれは別にいい。
その治療中に感じる不思議な感じがあって、毎回、はっきりと脳が覚醒するっていう自覚があること。人によって違うらしいけれど、私はいつもそう。人間は脳の10%くらいしか使ってないっていうけど、その時は40%くらい使ってるかのように頭が冴える。なんだか頭が冴え渡って、ものすごく回転してるのがわかるくらい。だから入院してる時は、あえて、難しい本を読んだり、語学の勉強をしたりする。これがまたものすごく覚えられる。ほんと、びっくりするくらい。
この現象、不思議でならない。例えて可視化するなら、ブラット・ピットが「インタビュー・ウィズ・バンパイア」で、バンパイアにされた後、初めてバンパイアの瞳で夜を見た時のシーンか、(この時のキルスティン・ダンスト、トムとブラピと堂々と渡り合ってて、おまけにかわいかった。)スカーレット・ヨハンソンが「LUCY 」で下腹部に埋め込また新種の麻薬が破裂して、その影響で脳が覚醒していくシーンと言ったらいいだろうか。まあ、そこまでではないにしても、雰囲気としては近いものがある。
あの感じがずっと続いたらなあ。とは思うが、治療が終わったらその現象は、これまた綺麗に消え失せてしまう。残念。

でも、人によっては食欲がものすごくなって、看護師さんに隠れて病院の売店にお菓子やパンを、すごい量買いに行って食べちゃう人もいるらしい。子供みたいにクローゼットとかに隠す人もいて、大変だと看護師さんが言っていた。

まあ、ミスドの女性から、お掃除の女性、全裸の男性、そしてスカーレット・ヨハンソンな私という、ちょっと脈絡のないお話でした。

今日はホテルにアフタヌーンティーしに行くんだぁ。
って、書いた文字で見ると、なんだかオシャレな感じに見えるけど、他のSNSを見ていて感じるのと同じで、いつもそんなことしてる訳じゃないからなんだか書いてみちゃうだけのこと。
凡庸な人間ですな。


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