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金子國義っていいよね。って、勝手に言ってみる。好きなんだからいいじゃん。

土、日にしなくちゃいけなくなったデザインの仕事をしながら、ちょっと休憩気味に自分が持ってる作品のことを考えてた。
その中から金子國義の作品を何点か眺めてて、亡くなってからそんなに経つのかあと思った。ついこの間だった気がするのに、早いなあ。
彼の作品は綺麗で悪戯っぽくて、ちょっとエロくて、それでも品がある。

1936年生まれ.作家・澁澤龍彦の紹介により銀座の青木画廊で個展「花咲く乙女たち」を開き画壇デビュー.デカダンスな雰囲気を漂わせる艶やかな女性/男性のモチーフが特徴的.『不思議の国のアリス』ほか多くの書籍・雑誌の装幀画・挿画を手がけた.2015年3月逝去.

金子國義の紹介ページより

作品でもなんでも私なりに基準があるとしたら「品」があるかないか。
説明が難しいけれど、世間的に綺麗だと言われているものでも、汚いと言われているものでも「品」がないものは苦手。

だったらその「品」って、なんだろう?って言われたら、どうなんだろうな。
自分の中にある感覚だし、それらのものを見て判断する事だから。
いや、判断しようと思う間もなく、好き嫌いが決まってしまうから、なんか上手く説明できない。

「悪徳の栄え」 金子國義


「Demoiselles お嬢さん」 金子國義


「Demoiselles お嬢さん」 金子國義


この他に、もっとエグい作品も可愛い作品も持っているけれど、でも、どれも金子國義の作品には「品」があると私は思っている。

不思議の国のアリスシリーズも、彼にしか解釈できない世界が広がってるし、芋虫のシーンでさえ、芋虫は可愛い男の子。芋虫なんて書いてない。

「Alice in Wonderland 6」

Alice in Wonderland [6]
The mushroom was so large that Alice decided to have a good look. She walked behind the mushroom and poked it, then looked under it. “Why are you ?” asked the Caterpillar, who sat on the mushroom, smoking a hookah.

アリスは、あんまり大きなきのこなので調べてみようと、後ろにまわってつっついてみたり、かさのしたからのぞきこんだりしました。「だれだい、きみは」かさの上に、水煙管をくわえらイモムシ君がいました。

Alice in Wonderlandの作品解説

 あっ、これはあれね。
他の仕事をしなくちゃいけないというプレッシャーをちょっとでも感じると、すぐに別のことをしたくなるっていう、勉強する前に机を片付け始めるっていう感じに似てるあれ。

よし、いい作品も見たし、イラストレーターを立ち上げるんだ!
そして、昨日の続きをやるんだ!君ならできる!

コーヒーを淹れてからにしよう。

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