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カナダの医療

海外での治療費って大丈夫なの?と聞かれます。
国によってそれぞれ特徴があるんでしょうね。カナダでは保険に入っていなければ、救急車もお金がかかります。娘が救急車に乗って、一番初めに聞かれたことは、「保険に入ってる?」って(笑)

今、順子(娘)が受けている治療費に対する支払いは全くなしの0円なのです。
カナダは国民皆国民保険というメディケア制度があり、OHIPという保険制度に加入していることで国が治療費を出してくれます。(歯医者、薬、メガネを作ることなどには、保険が適用されません。)正社員で働いていて、ワークビザを出してもらえていた事で今のケアを受けることができています。

バイパス手術後ちょうど30日が経ちました。何も起きなければ一週間位で退院だったようです。手術後に脳出血という合併症が起こり、右半身麻痺と失語になりましたが(言葉を失った時の衝撃は私的にはとても大きかったのですが)、術後10日を過ぎたあたりから、みるみる回復速度が上がりました。現在、言葉はほぼ完全に戻っています。
左脳前頭葉よりに2cmほどの出血でした。脳出血という合併症のオプションがついたので、その回復に1ヶ月を要しました。そして2週間後に退院予定です。
*病院のアカウントを作ることで、カルテ、ctなどの写真も全て見ることができました。

色々なことが落ち着き、今回誰が娘を救ってくれたか?
と考えると、「CANADA🇨🇦」なんだなぁと思いました。
彼女のモヤモヤ病というのは、おそらく生まれつき持って来たものでしょう。
今から振り返ればその症状は思い当たるけど、原因がそこにあるとわかるまでには随分と時間がかかり、今、29歳になって治療することになりました。

カナダの医療制度のもとで、(病院へのツッコミどころは沢山あったけれども)治療費を心配することなく、ケアが受けられました。
この病気で働けない間の手当も受けられるようです。
コロナ禍にあり、仕事の収入が入らない間は国が各個人にも補償を出しています。
カナダに来て5年、もちろん彼女の頑張りや人のご縁があってこそ、受けられたものです。
*カナダの医療制度のデメリットもあります。娘の病状が悪化して、救急のemergency lineに乗ったこと(年齢の若さもあります)で今回の治療の順番の優先順位が上がったということ。Triage(災害時によく出て来ますが、手当の緊急度に従って必要な優先順位がつけられていく)が治療の中でもつけられて、順番待ちがとてつもなく長いということ。実際夏頃に具合が悪くなり始め、検査の予約を入れられたのは、来年でした。(検査の半年待ち)

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国によって運営の仕方、考え方はそれぞれの特徴があるでしょう。
その国の国力(財力)、国を率いる強いリーダーの人間性、判断力、決断力。
コロナ禍にあって、各国の対応は様々な中、国の力、リーダーの力が見えてくるものがあるように思います。
国難において、国民を救うのはいつの時代でもリーダー達の采配。
リーダーがダメだと、国は滅び他の国に吸収されてしまう。
今までのいつの時代の歴史を見ても同じ繰り返し。本質だから変わらない。
「日本」は何を大切にして存続して行くのだろう。
マスクの支給・・なんて小ちゃい発想力じゃあ滅びちゃわない?
町のレベルでももっと発揮されないと?じゃないか。
もちろん家庭のレベルでも!



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