見出し画像

四国歩き遍路の記憶#022 20日目 2006.3.14 また雪の峠越え

こんにちは。
四国遍路の整理に挑戦中 とっつーです。

帰宅したら、家の暖房がつけっぱなしでした。
あぁぁぁ……まぁ、いいか。


2006/3/14(火)の概要

 天気:雪 → 曇 → 晴 8.0℃/3.1℃
 札所:-
 移動:徒歩25km
 宿泊:新橋旅館(旅館)
 起床:6:00     就寝:20:00
 支出:3739円
今日もまた峠越えです。
7:00~16:00 歩き遍路
中学生が作った地図を見ながら楽しく歩きますが…
寒さでヘロヘロになり、宿探しは他力頼りでした。

図1. 移動の記録 2006/3/14(へんろ道全体)*1
図2. 移動の記録 2006/3/14(部分拡大)*1

挨拶というお接待

登校時間に通学路を歩いていると、集団登校中の小学生が次々と挨拶してくれます。気持ちの良さと元気を貰え、挨拶もお接待なんだなぁ…と感じました。反面、人数が多いと返すのが大変だなぁ…とも思ってしまいました。
中学生になると挨拶率が減ります。恥ずかしくなる年頃だよね (*´艸`*)

中学生作の峠越えの地図

今日も雪がチラつきます。登山道を行くか?国道を行くか? 決めかねて、とりあえず町役場支所 「DE・あ・い・21」へ行ってみると…

やっていないらしい。どうしようか考えていたら、中から人が出てきて「ロビーで休んでください」と。今日は休館日だが、2Fの商工会議所はやっているので休憩は可能だという。お言葉に甘えて一休みする。ポンカン2つと中学生が作ったという柏峠越えの地図をくれる。

2006/3/14 日記より

地図をいただいたので登山道を行くことに。5枚1組の地図には、分岐点の目印や各地に残る逸話がまとめられています。遍路地図より詳しいし、観光も兼ねて歩けて楽しめます。

案内板のあるところも多く、地図無しでも楽しめそうです
工事中の林道と遍路道が交差するところには
遍路道の案内板があります
馬の背駄馬
両脇が下り斜面になった いわゆる尾根です。
”牛の背” もありました
つわな奥 展望台
徐々に晴れてきました!

強風の日は 国道の方がキツイかも

登山道では全く気にならなかったのですが、国道へ出た途端に風が吹きつけます。昨日に引き続き、今日も息ができないほどの強風です。
一刻も早く休みたい……と、目についた津島町役場に飛び込みます。
(困ったら町役場に入るの、やめ~~~い!)

もう、軒下でも良い…という気分になりながら野宿できるところか安い宿がないかと聞く。「宇和島まで行けばいっぱいあるけどねぇ…」と言われるが、寒いし、12kmは歩けない……いろいろな所にTelし、新橋旅館が安そうだと教えてくれる。素泊で4000円。お礼を言う。

2006/3/14 日記より

居合わせた職員さん総出で調べてくださった感じでした。申し訳ないし、ありがた過ぎます。寒さで上手く話せなかった気がするので、あまりにも私の姿が哀れだったのかもしれません (;´д`)

移動経路

図3. 2006/3/14 に歩いた「へんろみち」 *2

宿:新橋旅館

予約なしで行ったので玄関でベルを鳴らす。出てきた女将さんに「町役場でここが安いと伺ったのですが、素泊で一泊させてもらえませんか。」というと「前日まで富山の薬屋さんがいたから薬臭いけど……」と言いつつ案内してくれた。布団や浴衣を持ってきて、すぐにお湯とお茶、お煎餅、さらに紅茶とパインも持ってきてくれる。パインの酸味がすごく美味しく感じる。紅茶も久々で嬉しくなってしまう。コタツとお茶で暖まったので、満願寺に行ってみたいと言うと、自転車を貸してくれた。

2006/3/14 日記より

富山の薬売り。過去のモノと思っていたので「今も行商がいるんだ…」と衝撃でした。匂いは気になりませんでしたが、宿代を500円引きしてくださいました。紅茶とパインはお接待だろうし、女将さんの自転車は貸してくれるし、夜にはおにぎりもお接待してくれたし…本当に良くしてくださいました。やっぱり、相当哀れな姿だったのかなぁ (;´Д`)

満願寺

自転車を借りて行った満願寺は番外霊場です。かなり立派なお寺でした。
二重柿(別名:子持ち柿)という柿の実の内側に小さい実ができる柿の木があるそうです。(と、当時は知らず探しませんでした。)

満願寺
境内の奥に遊具がありました。
公園代わりなのか… ご住職のご家族のためなのか…
仏像の頭、それでいいの!?

番外霊場(番外札所)

弘法大師の足跡を辿る四国霊場の中から88ヶ所が選抜されて、四国八十八ヶ所霊場が確立したのは江戸時代と言われています。この時、88ヶ所に入らなかった霊場は番外霊場(番外札所)と呼ばれます。1968年には別格二十霊場も創設されていますが、これも番外霊場の中から生まれたものです。
88ヶ所に入らなかったと言っても格や重要度が低いわけでもないようです。アクセスの問題とか、四万十の石見寺のように領主の意向とか、いろいろとあったんでしょう…

ブイのカエル植木鉢はよく見かけますが
コレは特にカワイイ♡


★各図の出典★
図1〜図3はネットから図を借用し作成しています。
※1: 「四国遍路」 基本情報|日本遺産ポータルサイト詳細(PDF)を加工して作成
※2: 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ | 聖地巡礼 四国遍路 | 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化一括ダウンロード(PDF)を加工して作成

日記の原文

note記事を利用して手書き日記のデータ化もしているのですが、私的なものをフルオープンもどうかと思い、原文は有料化という鍵をかけています。
自分にしか分からない書き方の部分は、補足を付けてあります。

この日の日記は、峠越え地図に対するコメントが多いこと、多いこと…文字起こしが疲れました。

ここから先は

4,557字 / 9画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?