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四国歩き遍路の記憶#003 1日目 2006.2.23 1番〜3番

こんにちは。こんばんは。
四国遍路の整理に挑戦中 とっつーです。

いよいよ本編をはじめられます♪ 歩きます。



2006/2/23(木)の概要

 天気:晴      13.2℃/6.0℃
 札所:1.霊山寺 2.極楽寺 3.金泉寺
 移動:高速バス、電車、徒歩4km
 宿泊:旅人の宿 道しるべ
 起床:??  就寝:24時頃
 支出:21,740円

前日に夜行バスで新宿を発ち、
大阪で乗換え、午前中に徳島入り、
遍路用品を購入し、午後から歩き遍路を開始し、
夜は民宿に宿泊です。

図1. 移動の記録(へんろ道全体)*1
図2. 移動の記録(部分拡大)*1

初日は たった4km

荷物の重さと連日歩くことに体が慣れるまでは、あえて超スローペースと決めていました。
さらに、地理的な要因もあります。
図2.で青く塗った11番→12番は遍路ころがしと呼ばれる急斜面かつ長めの山登りなので、朝一で登りはじめたいのです。
結果、1番〜11番の40kmに3日かけられるので、のんびりします。

驚きの夜行バス

夜行バスは慣れていたのですが、このバスは衝撃でした。春休みのためか学生グループばかりで、消灯後もおしゃべりが続く…続く…誰も寝ない(゚д゚) 運転手さんも諦めた様子です。
寝ることは諦めました。同じく諦めた隣席の女性と目があい、どちらからともなく微笑み…ではなく苦笑い。私達もおしゃべりして過ごしました。
明け方に少しウトウト……大阪(梅田)まで行くはずが、手前の新大阪で下車してしまっています。寝ぼけてます。笑

大阪→鳴門→板東 は 記憶の改ざん⁉

電車で大阪へ移動し、バスチケットを買うのですが…日記を読み返すと以下のように書いています。

JRバスチケットセンターに行き、8:20発の徳島行きチケットを買う。徳島まで行くより高速鳴門の方が安くすむので鳴門までにする(2850円)。学割は学生証でOKだった。

2006/2/23 日記より

最初から大阪→鳴門→板東の予定だったと#001旅の準備で書いたのですが、どうも最初は大阪→徳島→板東の計画だったようです。
徳島駅の最寄りは16番17番。わざわざ開始を1番にしています。1番には確実にお遍路用品店があるという理由で、16番17番ではなく1番開始にしたもよう。早くも記憶の改ざん発見ですョ (`・ω・´)ゞ

遍路用品を揃える

1番門前の専門店で遍路用品を調達します。
菅笠/金剛杖/納経帳/ローソク/線香/ライター/遍路地図/納札
菅笠と金剛杖は不要かな~と思っていたのですが、お店の方に菅笠と金剛杖は絶対に持たないとダメと強く言われ購入しています。白衣や輪袈裟、数珠は買っていません。

菅笠は買って正解でした。菅笠らぶ(•ө•)♡ 歩き遍路さんとはこれで意気投合します。菅笠愛を語るのは…またいつか。
ちなみに、2023年に歩いた時には、菅笠も金剛杖も必須ではなくなり、登山用帽子にストック(ポール)の人も増えています。海外からの方が増えた影響かな? でもね。菅笠を知ったら帽子には戻れないんだな。これが。

納札(おさめふだ、のうさつ)は、お遍路専用の名刺みたいなものです。お参りの際にお寺の納札入に納めるほか、お接待を受けた際にはお礼に渡したりもします。

初お接待

四国にはお接待(せったい)という文化があります。お接待文化についてはおいおい書くとして…早速、遍路用品を購入したお店で歩き遍路の本のお接待を受けました。とても面白く、この先の予習にもなる本でした。荷物が…(;ω;)ウウッ
行く先々で、声を掛けてくださったり作法を教えてくださるのも、一種のお接待だなぁ…とありがたく思います。

札所を打つ

図3. 2006/2/23 に歩いた「へんろみち」 *2

< 1番 竺和山 霊山寺 >
参拝作法を思い出しながら、周りを観察しておそるおそる参拝します。般若心経もご真言もカミカミで、とても時間をかけてなんとか唱えました。
そういえば、般若心経は何を見たのかなぁ…(゜-゜)
買った遍路用品の中に、小さい経本が入っていたんだったかな。

この時、お寺の方から線香やローソクの火は、自分のもので点けるようにと教わりました。他の方の点けたものには、すでにその方の願が乗っているのだそうです。

本堂の真横にも売店があり、遍路姿のマネキンが柱にくくりつけられていました。一瞬、生身の人間かとギョッとします。笑。2023年に再訪した際には本堂横に売店は無くなっていて、はりつけに処されたマネキンもいませんでした。
 
< 2番 日照山 極楽寺 >
ここは宿坊があり、納経所に本日泊まれますという札が出ていました。
夜行バス移動の直後は宿に泊まると決めていたので、泊まりたいと申し出たところ
・早い時間なので3番まで行ったほうが良いだろう
・3番の先にある 道しるべ が新しくて安い
・そこに空きがなければ宿坊にいらっしゃい
と教えていただきました。
年齢や荷物量から節約旅と察してくださったようです。ありがたくアドバイスに従います。

< 3番 亀光山 金泉寺 >
ここは日記ではほとんど触れていません。
なんでかなー?

2006/2/23 撮影の写真たち
全て札所の境内で撮影

この日に撮った写真は、これくらいです。
はじめてのことばかりで余裕がなかったのか、ほとんど写真を撮っていません。それでも蛙は撮らずにいられなかったようですが。

へんろみち の途中で見つけた飾り瓦 くるっぽー

そんな中、なぜか飾り瓦を撮っています。
瓦にハマっていた頃だったかなぁ??

宿泊:道しるべ

教えてもらった宿に無事 泊まることができました。
素泊4000円、朝食付4500円、歩き遍路は500円引。朝食付きにしました。
バイカー向けゲストハウスという感触の宿です。
お風呂に入り、洗濯をし、ロビーで他の宿泊客さんと話して過ごしました。先輩遍路さんもいました。

この晩、菅笠と格闘します。買ったままでは あご紐が使いにくかったのです。試行錯誤の末、イイ感じに仕上げることができました。紐が足りず、和装用の腰紐も使いました。

ん? 腰紐? #002持ち物 に書いてないや。というかなんで腰紐? (゜-゜)…何か縛ったり洗濯物干したりするのに、ビニール紐より扱いやすいだろうと思ったのかな。

★各図の出典★
図1〜図3はネットから図を借用し作成しています。
※1: 「四国遍路」 基本情報|日本遺産ポータルサイト   の 詳細(PDF)を加工して作成
※2: 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ | 聖地巡礼 四国遍路 | 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化 の 一括ダウンロード(PDF)を加工して作成

日記の原文

17年の間に、遍路日記は手書きからメモデータに変わりました。管理しやすいよう、手書き日記の全文データ化もしていきます。

誰かに見られても構わないのですが、私的なものをフルオープンすることへの違和感もあり…日記原文は有料化という鍵をかけることにしました。
原文は記事に乗せなければ良いって?
わかってないなぁ〜 note記事って足枷がなきゃ、やらなくなるんだよ <(⁠ ⁠˘⁠ ⁠³⁠˘⁠)⁠>エッヘン

とっつーにプレッシャーかけてやろう。
と思う奇特な方はご購入くださいませ。

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