見出し画像

四国歩き遍路の記憶#023 21日目 2006.3.15 41番 宇和島

こんにちは。
四国遍路の整理に挑戦中 とっつーです。


2006/3/15(水)の概要

 天気:晴      13.7℃/-2.5℃
 札所:41. 龍光寺
 移動:徒歩18km + 電車 6km
 宿泊:個人宅
 起床:6:00    就寝:22:30
 支出:2506円
宇和島を抜けつつ観光もします。
7:30~17:30 歩き遍路
夜は野宿のはずが…

図1. 移動の記録 2006/3/15(へんろ道全体)*1
図2. 移動の記録 2006/3/15(部分拡大)*1

宇和島観光

宇和島を通過しつつ、馬目木大師、伊達博物館、天赦園公園、宇和島城、和霊神社…と観光も。
血筋ではあるものの(あるからこそ?)拗れていった宇和島と仙台の伊達家。建築物に残る紋から当時が偲ばれて…( ̄ー ̄)ニヤニヤ。仙台で育ち、何度も校外学習させられた知識が初めて役立ちました。

民家の奥にひっそりとある 馬目木大師
見つけられずスーパーで道を聞きました
7代藩主の隠居所 天赦園
太鼓橋ではなくて藤棚です
花の時期に想いを馳せます…
飛び石に立つと鯉が集まってきます
これが怖くて立ち往生する ちびっ子がカワイイ(*´艸`*)
しばらく眺めていましたが ず~っとこんな状態です
餌やってないのに
宇和島城の城門 別名:登山口
これは……登山かもね
宇和島城の天守閣
古いものが現存していて重文指定されています
玄関の紋が特にニヤニヤでした
下山したところにある黒田旗幟店
鯉のぼりを乾燥中
和霊神社
神門に掲げられている鼻高面とお多福面
大きさに驚いただけですが 2019年の写真は怖いかも
境内にある竈神社の狛犬さん
神門から参道を振り返った眺めが好きです


電車には乗るが 座りはしない

観光を終え、先を悩みます。歩くと次の札所に着くのは17:00。納経時間ギリギリです。2/25にナカヤマさんが勧めていた長命水にも立ち寄りたい。歩くか。電車か。宇和島で泊まるか。

電車に乗ることにする。電車は混んでいた。「ここに座れるよ」と席を詰めてくれたが、荷物が重いと座ってから立ち上がるのが大変なので、申し訳ないが辞退する。

2006/3/15 日記より

荷物の重さに慣れたと言っても、立ち上がる時の重心変化がキツイのです。山小屋に荷物を運ぶ歩荷(ぼっか)さんが立ったまま休む理由を、心底 理解しました。本当に立ったままの方が楽です。私の荷物なんてせいぜい15㎏で、歩荷さんの70~80㎏には遠く及ばないのですが。

食事処・長命水

電車のお陰で立ち寄れました。
お店を開こうと山向こうで買った土地から大師像と湧水が出て、高野山から長命水と名付けてもらったとか。お店ではその水を使っているそうです。
(食事の写真を撮っていないことが悔やまれる…)

札所を打つ

図3. 2006/3/15 に歩いた「へんろみち」 *2
ベーカリーの先はトンネルを避けて旧道を歩いています。

< 41番 稲荷山 龍光寺 >
稲荷大明神と十一面観音を共に奉り、山門代わりに鳥居、仁王像代わりに狛犬という神仏習合だったお寺です。廃仏毀釈令がでた後、石段の途中に本堂と大師堂を新設し、旧本堂は稲荷社(神社)に変えています。

おてら…? じんじゃ…?
と混乱する佇まい
稲荷社には梅が咲いていました
狛狐と狛犬

寝床を探す

集めた情報を頼りに、野宿場所を探して進みます。

畑でご夫婦が農作業をしていた。足元をみていて気が付いていなかったのだが、あちらから声を掛けてくれる。挨拶を返したら「女の子だったの!男の子かと思った!」と驚かれた(笑)そのまま通り過ぎるはずが、気が付くと「この先で、野宿できるような所をご存じないですか?」と聞いていた。………ご主人が「そこを使ってええよ。」とビニールハウスを指す。………お願いしようとしたら、奥さんが「倉庫の2Fはどうじゃろ」と言い出し、案内してくれる。以前は奥さんの趣味の部屋だったという。………奥さんが「掃除機をかけないと」と言い、母屋に取りに行く。が、手ぶらで戻ってきて「掃除機をかけるのも面倒だし、母屋に来なさい。」という。倉庫で十分だけど、断り続けるのは逆に悪い気もして、結局母屋でお世話になることにする。

2006/3/15 日記より

展開についていけず、されるがままでした。
性別を間違われるのはいつものことです。菅笠で顔が見えないため、男物のリュック+深緑のジャケット+ジーンズから男性と思うようです。防犯という点では良いことかな?

宿:個人宅

客用布団や新品の石鹸を出してくださり、恐縮ものの おもてなしでした。
有機農法にこだわり通販もしているというお米が美味しすぎる (♡ε♡ )
国際結婚した娘さん家族の話を伺ったり、養蜂のことを伺ったり、楽しく過ごしました。


★各図の出典★
図1〜図3はネットから図を借用し作成しています。
※1: 「四国遍路」 基本情報|日本遺産ポータルサイト詳細(PDF)を加工して作成
※2: 歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップ | 聖地巡礼 四国遍路 | 回遊型巡礼路と独自の巡礼文化一括ダウンロード(PDF)を加工して作成

日記の原文

note記事を利用して手書き日記のデータ化もしているのですが、私的なものをフルオープンもどうかと思い、原文は有料化という鍵をかけています。
自分にしか分からない書き方の部分は、補足を付けてあります。

今日の日記は、補足が多いなぁ……
もう、補足というか記事の続きな気がしないでもない(遠い目)

ここから先は

5,152字 / 15画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?