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日本再生の鍵「人への投資」/逢坂誠二 #7583

【23年10月6日 その5886『逢坂誠二の徒然日記』 #7583
昨夜、長万部入りしました。夜明け前の長万部の空全体に雲があり、弱い雨が降っています。今後、雨は強まる見込みです。朝の気温は10度程度、日中も16度までしか上がりません。

1)日本再生の鍵「人への投資」
日本は今、かつてない厳しい状況にあることは、繰り返し指摘している通りです。その解決の鍵を握るのは、人を大切にした政策、人への投資です。

昨年、生まれた子どもの数は80万人を切りました。来年以降も80万人の子供が100年間生まれ続け、全員が100歳まで生きたと仮定します。それであっても100年後の日本の人口は8千万人です。単純計算で理解できる、これは簡単な事実です。

しかし全員が100歳まで生きるのは非現実的な仮定です。今の日本の人口を維持するためには、今後100年間、毎年120万人が生まれ、しかも全員が100歳まで生きなければならないのです。今の日本は、これほどの危機に直面しているのです。この原因は色々ありますが、やはり人を大切にしない政策が続いた結果、こんなことになったと私は考えています。

2009年、私たちは「コンクリートから人へ」をスローガンにして選挙を戦いました。しかし随分と激しい批判を受けました。公共事業を止めるという意味ではなかったのですが、公共事業がなくなるとの批判がありました。また人に関しては、バラマキとの批判が相当にあったのは事実です。

私は、自治体で働いていた時代から公共事業の重要性は、痛いほど理解しておりましたし、公共事業が地域経済の一端を担っていることも十分承知していました。だから公共事業を止めるなどという意図はなかったのですが、「コンクリートから人へ」に対する批判は本当に辛いものでした。一方、人を重視する政策についても「愚かものめが」などと罵られて理解が得られなかったのは、将来に禍根を残すとの強い思いがありました。

14年も遅れてしまいましたが、とにかく人を重視した政策を行うことが必要です。

一つは、教育です。

個々人が教育に支払うお金を徹底的に低減させることです。
具体的には、大学までの授業料を無償化する(私立には、国公立並みの支援をする)、給食費を無償化する、(授業料が無償化されれば不要になりますが、)返済不要の奨学金を拡充する、広い年代に対して多様な教育機会を確保する、こうしたことを行う必要があります。

もう一つは、職の安定化と見通しのある収入の確保です。

具体的には、望む方が正社員(無期・直接・フルタイム)になれる道を確保すること、中小零細企業などへの支援を前提にして賃金を上げること、これらを行う必要があります。

さらに児童手当の拡充、家賃支援、保育士や福祉職員などの処遇改善、多様性(選択的夫婦別姓、同性婚、LGBT差別禁止など)の尊重なども重要な政策です。

どんなに株が上がろうが、企業収益が伸びようが、国民ひとり1人が幸せでなければ、それは良い社会とは言えないのです。

遅きに失した感はありますが、ひとり1人を大切にする政治、政策を実現させなければなりません。

今日は、終日、長万部、八雲、森を回る予定です。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.10.6===

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