誓い


僕は
他人の人生を。
想いを。
期待を。
色んなことを自分に乗せて、それを背負うアスリートになりたい。

いつか、アスリートを引退する時が必ず来る。
僕の場合、多分そう遠くない未来のはずだ。


夢を目指す過程で、
上を目指せば目指すほど、
歳を重ねれば重ねるほど、
切磋琢磨してきた仲間や先輩や後輩、ライバル達の多くは競技を引退していった。

僕だって陸上選手を引退し、トライアスロン選手に転向した。

練習に打ち込んだ分だけ社会との関わりも減っていった。
当時一緒に夢を追いかけた仲間達は
1人、また1人と競技を引退し立派な社会人になっていく。

当時互いに夢を語り合った仲間達と
少しずつ、少しずつ話や価値観が合わなくなっていく切なさに悩んだこともあった。

頂を目指す代償として徐々に孤独になっていった。

もう少し、もう少しだけ。
迷いながら、悩みながら試行錯誤を重ね夢を目指していく。

いま、自分を支えてくれるのは
去りゆく仲間達から託された想いであり、
自分自身への誇りであり、

夢への挑戦であるはず。


孤独かもしれないけど、
仲間から託された想いや、
自分の夢に想いを重ねてくれるファン、スポンサーの皆様がいるこそ、

苦しい事もツライことも乗り越えられると思うし、自分の想像を超える力を出せるんだと思う、
いや、そうだと信じている。

だからこそ僕は他人の人生を、想いを、期待を乗っけてそれを背負うアスリートになりたい、いや、なる。

大谷遼太郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?