【専門商社志望の就活生向け】海外出張はどんなところに行きますか?

こんにちは!筋トレ系サラリーマン、オータニと申します。

 今回もOB訪問で良く受ける、海外出張に関する質問への回答をまとめたいと思います。

 ちなみに、私オータニは「海外出張=ほぼ旅行」と考えていた甘い時期がありましたが、そんなことはないですよ...。

 いつも通り、「専門商社」のくくりが非常に大きいので、一概には言えませんが、以下の架空の企業を使って説明したいと思います。

【専門商社A】
本社:東京
支店:大阪、名古屋、福岡
海外支店:中国支店
従業員数:1000人弱

そして、以下のように主に海外の企業から原料を輸入して、国内のメーカーに販売している場合を考えてみましょう。

下図では、例えば、専門商社が原料メーカーA(@アメリカ)からタイヤの原料(ゴム)を輸入して、国内の製造メーカーaに販売しています。

このケースで、出張先について考えてみましょう。どこに出張に行くでしょうか?

出張では、基本的には「仕入れ先」または「お客さん」の工場や事務所に行くはずです。
となると、「仕入れ先」(上図の場合、原料メーカーABC)または「お客さん」(上図の場合、製造メーカーabc)の工場や事務所がどこにあるのか、で出張する場所が決まりそうです。
「仕入れ先」:原料メーカーABCのあるアメリカなどが出張先になりそうです。
「お客さん」:製造メーカーabcの立地によって、国内の各地域に行く可能性があるかもしれません。

ここで、2点注意があります。

①「仕入れ先」への出張
アメリカに仕入れ先があるからといって、行く機会が多いかどうかは分かりません。

仮にアメリカの原料メーカーがグローバル展開(日本だけではなくて、世界の各エリアに拠点を構えている)をしている場合、アジアの統括を行っている支社がシンガポールあたりにあることが多いです。

そうなると、専門商社は、シンガポール支社とのやりとりが中心となります。それを飛び越えて、親玉であるアメリカ本社と話すことは少ないかもしれません。

また、仕入れ先に行ったところで売り上げが増えるわけではないので、行く機会は限定的かもしれません。このケースでアメリカの原料メーカーが専門商社に期待しているのは、日本市場での売り上げアップです。

 
②「代理店契約」
通常、仕入れ先(アメリカの原料メーカー)と専門商社は「代理店契約」を結びます。
これは「~という商圏(商売の出来る範囲)において、専門商社は原料メーカーAの製品を販売して良いですよ」という契約です。
 
商圏は「日本国内及び日系企業」となる場合が多いです。
なぜ商圏が「日本国内及び日系企業」だけかというと、例えば中国には中国の専門商社がいて、韓国には韓国の専門商社がいて、それぞれ同じ原料メーカーAの製品を扱っている場合が多いからです。
また、「商社」という文化が無い地域もあります。
 
よって、「日系企業の海外支店(工場)」であれば、専門商社Aの商圏となるため、売り込みに行っても良いかもしれませんね。
 
しかしながら、海外工場で使用する原料は日本の本社で決められている場合も多いです。
ではなぜお客さんの海外工場に行くか?
 
①専門商社Aが納めている製品によるトラブルが発生した(早く来いと呼ばれる)
②日本の本社では教えてくれない、把握していない情報を掴みに行く
③海外の展示会のついでに訪問等
 
周りの専門商社勤めの友人を見ていると、①のケースが多い気がします。
「海外出張=ほぼ旅行」ではない理由が少し分かっていただけるかと思います...。
 
オータニ

 

 

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