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「浅草金龍山」−江戸の人々に大事なランドマーク、何度消えても!−『名所江戸百景』

最近顔が浮腫んでいてパッとしません。
顔のツボをいくら押しても変わらなくていよいよ小顔矯正に言ってみようかと考えています。
そういった美容施術は初めてなので予約から緊張しますが行ったら行ったで良くてハマっちゃうんだろうなあと思います。
パッとしないのをお金で解決するのもストレスの根源を断つ手段としてありですよね。

そんなパッとしないままの今日も広重
今回は『名所江戸百景』「浅草金龍山」です。

昨日金龍山という名前の由来もやったので知っている通り、浅草寺の別称です。
つまりこの絵が表しているのは雷門ということです。
仲見世通りはどちら側なのでしょうか、というか当時は仲見世通りがあったのかな?
雪が降ってもなお人が集まる場所だったのですね。


風雷神門の名は、風神と雷神を門の左右に奉安していることに由来する。総門が現在地に移ったのは鎌倉時代以降のことで、移築の際に風神、雷神を安置したとも考えられている。風神と雷神は名のとおり風雨を司る神であり、風水害を除け、伽藍を鎮護するために祀られた。同時に、風雨順時と五穀豊穣の祈りも込められている。
 風雷神門がなぜ「雷門」と呼ばれるようになったかは不明であるが、文化年間(1804~18)の川柳に、「風の神雷門に 居候」という句が見え、この頃には雷門という名称が一般化していたようである。

雷門の左右には風神雷神が祀られていますね。
風雷を司る紙を祀ることで天災を除けて、五穀豊穣を祈ったということです。
残念ながらこのサイトには赤大提灯の文字のことなどに関しては記載がありませんでしたが、この提灯は何度も架け替えられていました。

今は雷門ですが、それもできるまでは95年間も提灯のない状態だったそうです。
現パナソニックの創始者である松下幸之助氏によって寄贈されたものが今のものです。
なので今書いてある「雷門」は当時には描かれていなかった可能性は高いですね。
ということで絵の雷門には「雷門」ではなく「しん橋」と書かれているそう。
しん橋とはこの大提灯の普請に携わった人が新橋の職人だったことから、彼が奉納した大提灯に「しん橋」と書かれたそう。

んーーー、橋はわかるけど「ん」がそんなにも湾曲するのかと思うほどの文字面ですね。
ピンとこないけどこれを見ればわかりました。

広重「浮絵浅草寺雷門之図」です。
こちらの左にある大きな提灯が雷門のあれです。
そこに「志ん橋」と書かれているのです。
くずし字だったかそんな表記になっているのですね。
遠が「を」になるみたいな表記!なんだったっけ!

絵の門をくぐって仲見世通りをまっすぐ行ったところにある赤い建物が宝蔵門です。これは別名仁王門
雷門に頭が入っててなかなか知られていないですよね。

https://www.senso-ji.jp/guide/guide03.html

仁王像が安置されていたために当時は仁王門と呼ばれていました。
それが戦後に消失してしまった門に寄進した方がいて、その方々のおかげで再建されました。その時に経蔵としての役目を兼ねて経典や寺宝を収蔵したことから宝蔵門と名を改めたそうです。


その右に見える五重塔がありますが、今では本来宝蔵門の左に見えるはずのものです。

https://www.senso-ji.jp/guide/guide06.html

浅草寺に塔がはじめて建立されたのは、天慶5年(942)、平公雅によるとされる。当時の塔は三重塔であり、本堂に向かって二つの塔が左右に配された、「薬師寺式伽藍」ではなかったかという見解もある。というのも、江戸時代・寛永年間の浅草寺境内図を見ると、当時は、本堂の東側に五重塔、西側に三重塔が建ち、境内に二つの塔が並存していたからである。焼失後、慶安元年(1648)に徳川家光が五重塔を再建するものの三重塔は復興されなかった。
 この慶安の五重塔は本堂の東側に位置し、現在も礎石が残る。江戸時代は、上野寛永寺五重塔、芝増上寺五重塔、谷中天王寺五重塔とともに「江戸四塔」として親しまれた。特に浅草寺の五重塔は、浅草や浅草寺を描いた絵画における必須のモチーフであり、浅草のランドマークであった。

引用の4行目にある通り、本堂の東側に五重塔がありました。
それが消失した後も左側に再建されました。
五重塔自体は今はないけれどその礎石は残っているようです。


どの部分に関しても無くなっては再建され、また消えてというのを繰り返していたようですね。
何回消えても立てたいのが浅草寺一帯。
江戸の人々にとって、大事なランドマークだったのですね。

今日はここまで!

#歌川広重 #名所江戸百景 #浅草寺金龍山 #浅草寺 #志ん橋ん #宝蔵門 #雷門 #仁王門 #五重塔  

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