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なぜ水道水を飲まない人が多いのか

私が読んでメモをまとめた本にも、取り上げられていたことがあったのでこの件について簡単に書いてみることにしました。

そもそも、
『水道水は飲料に99%適している』
と言われています。

私自身、子供の頃に水道水を学校でも家でも普通に飲んでいたし、美味しいと思っていました。
大人になりお酒を飲むようになってからお水を外で買う事が増えたように感じます・・・酔い覚ましですね。


なぜ今はこんなにもわざわざお金を出して水を買う人が多いのか?


背景


米国では2015~16年にかけて、ミシガン州フリントの水汚染公害という国民を震撼される事件がありました。

このような背景から米国でもミネラルウォーターを飲む家庭が一気に増えたそうです。

水道水を飲める国はいくつあるか


そもそも国土交通省の資料によると、「水道水をそのまま飲める国」は世界中で日本を含む12ヵ国、「そのまま飲めるが注意が必要な国」は32ヵ国とされています。日本とオセアニア、ヨーロッパの国が多いようです。
※2022年の資料による

私自身海外へ行った事が数回ありますが、どの国も水は日本から持って行きましょうと記載がありました。これは軟水と硬水の違いによるものもあると思いますが、衛生上の問題で水道水が飲めない国も含まれていました。

そもそも海外では無料でお水は飲めません。
お水をサービスで出しているのは日本の飲食店くらいでしょう。
また、安全性と味に対して水道料金が安いという特徴もあるそうです。
これはありがたみを感じなければなりませんよね。

水道水の安全性について

まずみなさんが好んで飲んでいるミネラルウォーターの規格基準は、殺菌・除菌なしのもので15項目、殺菌・除菌ありのもので40項目です。

それに対し、水道水の規格基準は51項目。
実は、水道水の方が厳しい安全基準をパスしている結果に。

過去の水質汚染などの環境問題に真摯に向き合ってきた結果が現れているように感じます。

ミネラルウォーターの種類

① ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水で、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行っていない水

② ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち、地層中の無機塩類(ミネラル)が溶けている地下水

③ ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターを原水として、品質安定のためにミネラルの調整や空気の供給、複数の水源のナチュラルミネラルウォーターを混ぜているもの

④ ボトルドウォーター
上記①〜③以外の販売されている水

この4つのなかで天然のミネラルがそのまま入った水は「ナチュラルミネラルウォーター」のみ。

他のものはミネラルが人工的に調整されていたり、最低限の処理をしているだけのものもある。


CM効果・イメージ効果の影響

CMで有名な俳優さんが美味しそうにお水を飲む、人気インフルエンサーが美容のためにミネラルウォーターを飲んでいることを発信している

または単におしゃれだから買っていると言う人も多いように感じる。私自身成城石井に売っている高いお水を見ためが可愛いという理由だけで買った事があります。
(ソラン・デ・カブラス ナチュラルミネラルウォーターというらしい)

余談ですが、大手通販サイトで清涼飲料水のTOP3を占めたこともあるくらい人気です。皆で飲料業界に貢献しているようなものと言っても過言ではないですね。なぜあんなにさまざまなウォーターサーバーが出てきていて、無料キャンペーン等やっているのか、わかる気がします。

先入観が抜けない

こんなにも安全だというのに、いまだに心配している人も多い。
また、単にカルキ臭いのが苦手という人もいるでしょう。
でも昔よりは水道水はかなり飲みやすくなっています!
私の住んでいる地域では、小学生の時に水道水の処理場に行き、どのようにして飲料水としてお水をきれいにしているか見学する行事がありました。
正直可能性として水道管の腐敗も心配されるかもしれませんが、まめに点検をしてくださっているお仕事の人がいらっしゃいます。
そこは安心をしていいのではないでしょうか。

今後について

ここまで書いて水道水は飲んでも十分に問題ない事がわかりました。今は災害がいつ起こるかわかりませんので、備蓄としての飲料水の確保は積極的に行なって良いと思います。
しかし、今一度水道水のありがたみを感じても良いのではないかとも思います。
朝起きて歯磨きをしてコップ一杯の水道水を飲む。
出勤前に水筒に水道水を入れて持ち歩く。
(ペットボトルを買わないという選択)
夕食時後に急須で入れたお茶を飲む。
これはあくまで私の例ですが、これだけでもお金を節約できるし環境のためにもなるし良いこと尽くめに感じる。
微量の有害物質が入っているという記事も見かけますが、人体に影響がない範囲の量ということなのでそこだけにフォーカスを当てて批判するのは違うと思います。これは食品添加物にも言えることですよね。

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これを読んでくださっている人は、自分なりに調べて情報を取捨選択してほしい。もちろん中には市販のお水が好きという人もいるでしょう。その意見を否定しているわけではありません。
もし先入観や一部メディアのみの偏った情報で水道水を嫌悪しているなら、今いちど安心して水道水を飲める環境に感謝して飲んでみることを勧めたいです。せっかく飲めるように頑張って働いてくれている人がいるのに、飲まないなんてもったいない。

・・・これを書きながらわたし水道水飲んでますが普通に美味しいです。

【追加】
ペットボトル入り飲料水の9割にプラスチックが混入しているというニュースがありました。

市販のペットボトル入り飲料水は汚染されていないから安心して飲める――。そんな消費者の信頼を裏切るような研究結果が報告された。目に見えないプラスチック粒子が混入していて、水と一緒に飲み込んでいる恐れがあるという。
ニューヨーク州立大学フリードニア校の研究チームは報道NPOのオーブ・ディアから委託され、11の主要な国際ブランドのペットボトル入り飲料水259本を検査。その結果、93%にポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックが混入していることが分かった。

東洋経済オンライン


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