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Have a Nice Burn②

Reno

8月24日。友人とReno(Black Rock 砂漠から最寄りの空港がある街です)にあるCircus Circusというホテルで待ち合わせ。

さまざまな苦難を乗り越え、ようやくここまでたどり着いた友人。彼はここにたどり着くまでいかに大変だったかを語っていたようですが、残念ながらそれが僕の耳に届くことはなかった。ぼくはトランクからあふれ出したモチ米をすくう作業に追われていた。

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再会のハイタッチもそこそこに、まずは腹ごしらえということでホテルのレストランへ。

来るべき砂漠ライフでは素敵ゴハンが満足に食べられないことが予測されたので、これが最後の文明的な食事になるだろうなと思い、Bun-mei!Bun-mei!と連呼しながら食べる。

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ちなみにこれはRenoにあったとあるホテルの壁。ボルダリング用の石が屋上まで設置されていますね。登りきったものだけがチェックインできる。これが実力社会アメリカのやり方か…と震えたのを今でも覚えています。

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夕方は、Renoを本拠地とするReno Acesという野球チームのホームゲームを観ました。僕らはファールボールが当たると死ぬので、安全ために一番離れた芝生席に着席。

夕暮れ時、地元っ子がゴロゴロしているまったり空間で、ゲームを観ながら飲むビールはとても美味しかったです。離れすぎててReno Acesが勝ってるのか負けてるのかぜんぜんわかりませんでした。

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あ、そうそう。Renoはカジノが有名な街です。多くのホテルのロビーや地下はカジノになっていて、そんな各ホテルの地下カジノが繋がってたりするので迷うことうけあい。

堅実つみたてNISAな僕と対照的な友人は、スロットマシーンで$20を$200に増やしていましたよ。絵柄が揃ってもいないのにコインが増えていくタイタニックのスロットマシーンがおすすめ。鳴り響くジャパニーズマイハートウィルゴーオン。

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はじめて頭の後ろで手を組みました

8月25日。日産のCentraをレンタルして(8日間で$650くらいでした)、物資を調達する為にSave Mart(大型スーパー)へゴー。

命の水11ガロン、ガスコンロ、椅子、スパムなどの必需品に加え、巨大パラソルと帽子を衝動買い。この青と赤の帽子を買った時、我々の旅のテーマが「グリとグラ」に決定しました。青がグリで赤がグラです。たぶんあってる。二択だし。

で、そのあと両替をしようと両替専門の店を探し回ったのですが、カジノしか両替できる場所を発見できませんでした。なんて街だ。

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物資の購入と両替を終え、迷いに迷いながらBlack rock 砂漠を目指します。

(何度離れても、気がつくとCircus Circus付近にある球のオブジェの前に戻ってしまうんですよね。「また球だ…」って何度言った事か)

で、やっとの思いでハイウェイに入った途端、背後で光りだすパトランプ。ああ、撃たれるな...  辞世の句は英語?いけるか...?  なんて思いながら両手を上げて車内で待機。

鬼の形相で近づいてくる婦人警官。一体なにが悪かったのかはわからないけど、このままでは発砲されると思ったので必死に弁解。

「二人で喋るな一人が喋れ!」 と婦人警官。

「ただBlack rock 砂漠に行きたいだけなんです!」 と僕ら。

「スピードが遅すぎるんだよ! 65マイル以上の速度で走れ!」 と婦人警官。

マイル!? とたんに解ける緊張、からの爆笑。

65と描かれた標識の速度は 65km/h ではなく 65マイル/h でした。そんなの対応できない。ちなみに65マイル/hは約105km/h。時速105kmで走らないといけないところを65kmで走ってた僕ら。そらパトランプも光るわ。追突必死。

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マダムポリスにお別れを告げ、晴れ晴れとした気持ちで目的地へ向かう我々。

「これよこれ!頬を撫でるアメリカの風!自由の息吹!GAFA!」

なんて意気揚々な我々をまたしてもアナザポリスが足止め。

「ジーザスクライスト。おれたち今回は結構マイル感出してると思うんだけど?いったい何ですか?」

と強気で尋ねると、どうやら会場のBlack rock砂漠は集中豪雨に見舞われて、唯一の道が通行止めになったとのこと。なるほど。これはいいポリス。

中途半端な場所で車がとまってしまっては大変なので、それならばと今夜は近くにあったきれいな湖で一泊する事に。テントを手に入れた我々は無敵。同じように足止めをくらった方々も湖畔で戯れておりました。ひとしきり泳いだり星を見たりカップ麺を食べたりして就寝。

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③へ続く...